【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.107】高井選手の日本代表選出に思うこと
こんにちは!
川崎フロンターレの高井幸大選手が日本代表に選出されW杯最終予選に出場しました。
U20、オリンピック、そしてA代表と順調にステップアップしてきた印象を受けます。
多くのU20の代表選手はA代表にまで到達できずに、現役を終えていきます。そうした点では素晴らしいことです!
高井選手はユースで見ていた時から、ステップアップしていく選手であると感じていました。
一方で、個人的な感想としては、成長速度を最速化するには至らなかった、もっと上げられたとも捉えています。
上記のリンク(2022年5月執筆)で「特に高井選手は育成の試合ではなくプロの試合、川崎でのプレーが難しければ、J2やJ3で早く経験を積んだ方が、今後の彼の成長には良いのではないでしょうか。冨安選手を超える可能性を秘めています。」と記載しているように私の仮説に過ぎないですが、プロの試合に出ることにより彼は現時点でもっともっと良い選手になれる可能性があったと捉えています。
高校2年生の2月にプロ契約を締結していますが、以下は今シーズンまでの出場試合数、時間を掲出しています(リーグ戦のみ)。
2022年:0試合0分(18歳)
2023年:14試合1222分(19歳)
2024年:21試合1602分(20歳)
冨安選手がアピスパに在籍していた時は以下の様な状況です。(リーグ戦のみ)
2016年:10試合1198分(18歳)※J1
2017年:35試合3150分(19歳)※J2
翌シーズンにベルギーのシントトロイデンに移籍
ここ2シーズンは低迷していますが、上位進出を義務付けられた川崎フロンターレというクラブではポジション争いも熾烈であり、クラブにある種の戦略がないと若い選手は出場機会を得ることは難しいと言えます。
18歳以下の選手しかいないリーグとプロのリーグでは全くレベルが違います。高校3年時はプレミアイーストの試合に出ていましたが、当時のプレミアイースト得点上位者で今シーズンJ1リーグの得点ランキング上位50人に名前がある選手は0です。
※そもそもほとんどの選手が大学に進学
今シーズンはWOWOWに加入し、UEFAチャンピンズリーグの試合を多く観戦しています。ビッグクラブには多くの10代の選手が出場しています。
ある記事を読んだ際に、今年のオリンピックでのスペイン代表との比較を目にしました。
■先発11人の5大リーグでの出場数
日本:0試合
スペイン:546試合
■先発11人のCLでの出場数
日本:0試合
スペイン:50試合
もちろん自国リーグが5大リーグの1つであるスペインと比較するとこの様な差になりますが、これが日本の現実かと思います。
自国リーグの魅力を高めながら、一方で選手の価値を最大化するというミッションをJリーグ、各クラブ、日本サッカー協会は背負っています。