【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.106】フランスを旅して感じた日本サッカーの良いところ
こんにちは!
パラリンピックの観戦でフランス・パリを訪れました。
パラリンピックを現地で観て感じたのは、東京2020の無観客によるパラ競技(オリのマイナー競技も)の認知を高められなかったという点です。
パリも東京と同様、障がい者スポーツに対する興味関心はそんなに一般的には高くない印象を受けました。
その一方で、会場に訪れた人たちは競技や演出を含めて、楽しんでおり、盛り上がりを感じました。
この点を含めて、認知を高める機会を東京2020は失ってしまったというのは、非常に残念なことです。
さて、その際にサッカーのUEFAネーションズリーグのフランス対イタリアの試合を観る機会を得ました。
強豪国同士のある程度の本気の対戦を見る機会は中々得ることができないので、個人的には貴重な経験でした。
フランス代表選手のうち、カンテ選手の運動量の多さが印象に残りました。身長168cmでプレミアで戦い抜いたのは伊達ではないですね。
フランス代表選手を見ると、アフリカ(中央~南にかけて)にルーツを持つ選手がほとんどです。
代表に限らず、リーグアンでもフランスやベルギー系の選手は同様の傾向があります。
これについて現地の方に伺ったところ、幼少期よりフィジカル(体の強さ、足の速さ)が重要視されており、若年のトップ層を構成するのはアフリカ系の選手が多いとのことでした。また、プレーの強度(ある種の削り)も高く、屈強でないと競技を続けらないという背景もあるようです。
滞在期間中にフランスのフットサルのトップリーグのチームの練習見学を行いました。そこでもフランス人選手は基本的にはアフリカ系のルーツを持つ選手でした。
ルーツによって、身体能力に影響がある点は多くの方にとって想像できることかと思います。フランス・ベルギー・ドイツ・イングランド・スイスと言った強豪国は大半の選手がアフリカ系のルーツです。近年はスペインやイタリアと言った南欧でもそうした選手の構成比率が高まっています。
日本でもアフリカ系のハーフの選手が増えてはいますが、ヨーロッパ(特にフランス)と比較すると、そこが競技を続けていく上での絶対的な要素にはなっていないと感じます。
伊東純也選手や中村敬斗選手、南野拓実選手がリーグアンでプレーし活躍できるように、フィジカル(特に体の強さ)だけではないのがサッカーの特徴です。
フィジカル(特に体の屈強さやバネ)で勝てないとしても、テクニックとインテリジェンスそして和を重要視することが、日本人の特徴を伸ばすことに繋がるのではないでしょうか。