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不定期連載 私的フロンターレ通信 2022/03/25号
こんにちは!
さて、代表ウィークで中断となり、一息というところでしょうか。
それにしても、昨日の川崎戦士たちの奮闘は凄まじいものでした!
三笘選手の1点目、2点目はフロンターレでよく見るパターンでしたね。
三笘選手の2点目ですが、ボールを静止させた時点で、三笘選手特有のボールの持ち方(左足の横にボールがある)となり、少し後ろモーションのフェイントを入れてよーいドンでした。
そうなると、ファーストDFはボールに触れられず、三笘選手にさっと抜かれてしまい、勢いに乗った状態では、他のDFは簡単に交わされます。あそこでタックルに行くとレートタックルになりPK(VARも入っているので)になってしまうため、激しくいけません。
また、シュートも下が雨で濡れているため、ツンと早くなり、GKは触ったもののボールの勢いに勝てませんでした。GKコーチの見解ですと足を含めたガードができていれば、ストップできたかも知れません。
ただ日本代表の話題はあまり触れず、フロンターレにフォーカスしたいと思います。
今シーズン、ここまで7戦を終えて、5勝1敗1分。
暫定ながら首位に立っているものの、薄氷を踏むような試合が続いています。
前節の広島戦もSPORTERIAで、データをもとに分析を行っていますので、ぜひご覧ください!
フロンターレには関係ないのですが、広島の右サイドの藤井選手はこの試合で50回ものスプリント(時速24km以上)を記録しました。
両サイドに苦しめられた印象でしたし、左の満田選手も高いスプリント回数を誇っていました。
ちなみに左の満田選手と佐々木旭選手は流通経済大学の同級生。早くもプロで対決という構図です。
それ以外にも小林選手と塩谷選手、大島選手と野津田選手が試合後に談笑しており、こういうのって素敵ですよね。
SPORTERIAでは、SPORTERIAにて用意されているデータをもとに分析を行っていますが、私はコンサルティングでBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを活用しており、特にマイクロソフト社のPower BIを利用しています。
サッカー、フロンターレの話題から逸れてしまいますが、Power BI Desktopであれば、無料で利用でき、グラフなどを簡単に作成できます。
Excelのグラフ作成は手間が掛かる印象ですが、BIツールであればサクッとできてしまいます。
そこで、フロンターレのデータ(JSTATSが提供している情報)をPower BIを使って、分析してみました。
もとデータはJリーグのサイトやSPORTERIAを利用し、Excelに入力しました。
CSVやAPIで提供されていると楽なのですが、もしご存知の方がいれば、ぜひ教えてください!!
![](https://assets.st-note.com/img/1648174947186-vcwwYkO67v.png?width=1200)
対戦相手との「スプリント回数」「走行距離」「パス成功」「シュート」「枠内シュート」「支配率(フロンターレのみ)」を比較しました。
分かりやすいように対戦相手のヘッダーには試合の日付と結果(○:勝ち、△:引き分け、×:負け)を記しています。
支配率がカギかなと思いましたが、今シーズン支配率で大きく上回った(≒60%)のは、G大阪と名古屋の試合のみ、勝利した浦和戦や広島戦は五分です。
そして、その他の試合では相手が上回っています。
では、各試合を簡単にデータと振り返ります。
○1-0:FC東京(2/18)
全ての数値がFC東京が上回っています。フロンターレが少ないチャンス(遠野選手のCKからのダミアン選手のゴール)をものにし、競り勝ちました。
×2-4:横浜FM(2/23)
結構ショッキングな敗戦となった横浜FM戦。スプリントは上回っているのですが、ボールは支配されています。
相手の方がシュート数が多いですが、枠内へはフロンターレの方が飛ばせていました。が、決定力に屈したと言えそうです。
○2-0:鹿島(2/26)
序盤に2ゴールを挙げ、勝利しました。相手の枠内シュートが少なく決定力の乏しさに助かったとも言えそうです。
○2-1:浦和(3/2)
スーパーカップの嫌な思い出が一瞬よぎる展開でしたが、鮮烈な逆転勝ちを飾った浦和戦。
数値的には5分ですが、シュート数では押されています。後半、ソンリョン選手のスーパーセーブがなければ、敗戦していた可能性もあったかもしれません。
△2-2:G大阪(3/6)
こちらは衝撃的なエンディングとなったG大阪戦。ダミアン選手の優しさや小林選手の試合後の気配りなど、選手の温かさを感じましたが、
数字としては、今シーズンでもっとも良いと言えます。ただ数字では測れない深みがサッカーにはあるとも感じます。
シュート15本(内、枠内が11本)を放っており、ここまで今シーズンで最多でした。相手が引いてブロックを作るなかで、どう攻め切るかというのはどこのチームも課題と言えます。
○1-0:名古屋(3/12)
怒涛の5連戦明けの試合となった名古屋戦。SPORTERIAでは家長のブラブラ(私はアキ散歩と呼んでいます)を取り上げましたが、特にそれが印象的な試合でした。
ただ、ボールは支配しているものの、名古屋にカウンターを受けており、相手のシュート数が上回っています。失点を0で抑えた守備陣の貢献が大きいと言えます。
○2-0:広島(3/19)
代表ウィーク前の最後の試合。故野村監督の「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という言葉を思い出す試合でした。
相手のスプリント回数は236回、横浜FMがフロンターレ戦で224回でした。相手はかなりスプリントが多く、かつフロンターレ陣内で奪って、
ショートカウンターでゴールに迫っています。
ライン上の谷口選手のクリアにフォーカスがありますが、GK目線で言えば、ソンリョン選手の股で少しガードできており、それがボールの勢いを消せました。
クロスでファーに上がっており、ポジションの移動が伴う中で、シュートコースを消せていたポジションニングで相手の決定機を阻止できました。
浦和戦・広島戦とGK・DFを中心とした固い守備で勝利に繋げています。去年の後半戦の様な勝負強さを感じます。
去年の前半戦や一昨年は三笘・田中碧バブルでしたので、こういうヒリヒリする展開を楽しんでいければ。
中断明けにはきっと、登里選手(娘のアイドルです)と車屋選手が戻ってくるはずですので、苦しいDFの台所事情が改善されそうです。
一方で、気になるのは年始から谷口選手と山根選手のフル稼働状態。これからACLも始まり、さらにタフな状況が続きます。
ちなみに選手個別の情報を整理したBI情報もありますので、それはまた別の機会に披露したいと思います。
それでは、また!