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国によって違う意見の言い方について。

こんにちは、バルセロナ在住のtomobcnです。

しばらくご無沙汰している間に、またスペインでは非常事態宣言が出されました。ただ7月~10月にかけては、マスク着用必須・挨拶でキスやハグをしなくなったなど少しの変化はありつつ、平穏に過ごしてきました。マヨルカ島・カナリア諸島へ旅行にも行け、個人的にはresidencia(居住許可)カードが無事に取れました。ここらへんの話はまた別で。

さて、非常事態宣言の影響で、今月に入り少しバルセロナの中心地が騒がしくなっています。経済が悪化していることもあり、例年に比べ泥棒などの話やニュースもよく聞きます。少し物騒だなというのが本音。

昨日、市内中心地にあるカタルーニャ州庁舎に、ペンキなどを投げつけるという抗議行動がありました。

飲食店の持ち帰り以外の営業を禁止していることに抗議するために行われたとのこと。

現在、飲食店は持ち帰りのみの営業しかできず、わたしたちが店舗に買いに行けるのは21時、配達は23時までとされていますが、多くのお店は閉めることを決断したり、23時まで営業できるとはいえ早めに閉めたりしています。

観光で成り立っているバルセロナの経済事情の悪化はとんでもないことになっています。街中には店舗の「売ります」「貸します」が目立つようになりました。

ここ数日、多くのデモが行われていますが、届け出のないものやこのような突発的な暴力行為なども目立っています。大手チェーンのDecathlonというスポーツ店は入り口が破壊され、商品の自転車などを多くの人が奪い、その後メルカリのようなWallapopというアプリで販売される始末。

こういった行為に対しては反対ですが、州庁舎にペンキを投げつけたこの事件、少しわたしは違った印象を持ちました。政府のコロナを封じ込めたいとして厳しい規制を強いていますが、これに対する対応策があまりないのが現状。収入が無くなり、その日を生きている人が多い中で、何か声を上げないとただ規制が厳しくなっていくばかり。

日本でこのような行為を見たことがありませんが、かと言って日本はここまでの厳しい規制を取らないというのも事実。あくまで私の意見ですが、スペインに比べたら日本ははるかに統制が取れており、かたやスペインは規制を厳しくし、罰金を設定しなければ、守らない人が多くて野放し状態。

そもそもの国の在り方の問題にまで発展しますが、声のちゃんと上げないとまた声だけでは届かないという現実からこういった意見の言い方になるというのが現実です。

不法移民に対する政策の甘さ、問題が多くそれらの対応が追い付かない現実、(申し訳ないが)民度の低さなど。やはり日本で長く生きてきたので、比較もたくさんしてしまいます。でも今この国に住んでいるので、受け入れるべきこと、慣れてしまっていることも多く、こういったニュースを見てこれまでとは違う捉え方もするようになりました。

「相手の気持ちをくみ取る」なんて文化はサラサラなく、ちゃんと言わないと戦わないと、自分が損をしてしまう。この3年だけでも色々ありました。笑

次は、旅行に行った話などなどを書いてみたいと思います。
今週も頑張りましょう!
Qué tengas buena semana!!

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