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家族が「味方である」ための条件。

自分が大変な状況になってしまったとき。それをパートナーにすぐに言えるかどうか、は結構大事な問題だよねと、妻と話をした。

たとえば、仕事をリストラされてしまった、そんなとき。
パートナーを心配させないように、口に出せずに過ごしてしまう人もいるかもしれない。
失敗をしたり、自分は悪くなくてもなにかを失ってしまったとき。
それを、家族に伝えるのには勇気が必要だ。

だけど、ここでパートナーに伝えられるか、伝えられないかは、お互いの人生を大きく変えることになるのだろうと思う。

ぼく自身、大きなプロジェクトを失いかけたときや、キャッシュが回らなくなりそうになったときなど、恥ずかしさや情けなさを感じながらも妻に話をしてきた。

ぼくが妻にそれを伝えることができたのは、「なにがあっても彼女は自分の味方でいてくれる」と信じることができたからだろう。

味方である、とはつまり「失敗を責めない」「家族や自分の心配より、相手のことを心配してくれる」のふたつのおかげだなと思った。

それこそ、リストラされた、ってことを妻に言ったときに「わたし達の生活はどうなるの? どうやって暮らしていくつもりなの⁉︎」と責められるのか「そんな会社辞められてよかったじゃん! あなたならすぐに次が見つかるよ!」と励まされるのでは、言いにくいことを伝えるハードルは全然変わってくる。

失敗は、してしまった本人がいちばん凹んでいる。だから、それをさらに凹まされると思えば状況のシェアに躊躇が生まれるのは仕方がないのかもしれない。


これはきっと、子どもに対しても近いことが言えるんじゃないかと思う。
失敗したことを責めてばかりいれば、そのうち失敗を隠したり、失敗はものすごく恥ずかしいことだと思うようになってしまうかもしれない。

パートナーに対しても、子どもに対しても、他の人たちに対しても。
失敗を受け入れられるようでありたいと思ったのです。


では、また明日。

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三木智有|家事シェア研究家
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