親が幸せそうなら

今日、登壇したトークセッションで子ども時代の話や、これからはじめる教育への想いなどをたくさん語り合ってきました。

そんな中、自閉症を抱えているお子さんを持ったお母さんや、ご自身が自閉症の特性を持っているお母さんと、そういった子どもたちとどう教育を馴染ませていけばいいのか、を話しました。

そのときに、みんなが言っていたのは、

「なによりも、親(お母さん)が楽しそうに笑顔でいること」

でした。
その、笑顔でいること自体が、なかなか難しいのだとはみんな百も承知の上で。

自分を責めてしまう気持ち。
もっとなにかしてあげられるんじゃないかという気持ち。
このままでいいのかと、迷い悩む気持ち。

そうした気持ちから、少しでも解き放たれないといちばん大事な「親の笑顔」が実現できないよね、と。

以前も書いたように、他人を変えるのはとても難しい。

自閉症などとは関係なく、子どもに変わってほしい(もっと積極的な性格になってほしい、もっと勉強を好きになってほしい、もっと、もっと)と思う親は多い。
同じようにパートナーに変わってほしいと願う夫婦も多い。

だけど、変われるのは唯一自分だけだと思うのです。
なにかを変えたいと気づいた、感じた、思った、その本人だけが変わることができる。


そして、自分を変えるのは気合いや根性じゃなくて環境。
自閉症に理解のない、偏見のある人が周りにいるなら。そっと距離をとって、認め合い助け合える信頼できる人たちと積極的に付き合うようにする。

そこから、同じ悩みを抱える人たちの考え方や価値観、情報に触れることで自然と自分自身が変わっていくのだと思うのです。


辛いと思ったら環境を変えてみる。
それは逃げることなんかじゃないし、万が一逃げることだったとしても、逃げることのなにが悪いのか? と思います。


親が健全に幸せなら。
難しい子育ての知識なんかなくても、子どもも幸せを感じられるんじゃないかと思うのです。

では、また明日。


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三木智有|家事シェア研究家
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