「食い尽くし系」夫とは何なのか?
SNSでときおり見かける「食い尽くし系」夫の存在。
家族分作ったハンバーグをひとりで全部食べてしまったり。冷蔵庫にある食品を全部食べたり。
にわかには信じられないですが、これだけ話題になるということは、それなりにいるのでしょう。
そんな中、Xでのあるポストが目に止まりました。
以前、一度だけ妻の分までおかずを食べたことがあり、その際に泣かれてしまいとても反省したとのことでした。
そのポストの中にあった「それが許されてきたのが男だ」という言葉。これはすごく考えさせられたひと言でした。
▶「力強さ」を称賛され続けることの弊害
こうした現象が起こってしまう原因は何かと調べてみると、大きく2つに分けられそうです。
1つは、発達障害などの特性によるもの。
もう1つが、家庭環境や性格によるもの。
性格と家庭環境は密接に関係している気がするので、あえて分けずにまとめてしまいました。
特性についてはここでは触れず、もう一つの家庭環境について考えてみたいと思います。
先ほど紹介した「男は許されてきた」という内容。これこそが(家庭)環境の影響かもしれないと思うのです。
▶ 人の給食や物を自分の物として扱う子どもたち
僕の周りで食い尽くし経験な人いるかな? と考えたときに浮かんだのが小学校時代。
人の分の牛乳を回収して飲んでる子や、人の分のおかずを取り上げて食べる子がいたのを思い出しました。いわゆる「いじめ」をする類の子どもたちです。
その行動はまさに、すべて自分が優遇されて当然であると言う優越感の確認と優位性を周りに示すための行為に見えました。いっぱい回収した牛乳は最後には罰ゲームのようにがんばって飲んでおり、その姿からは「飲みたい」よりも「すごい俺」を示したい欲求を感じます。
彼らは、その行動をたしかに「許されて」来ました。なぜなら、誰も本気で注意なんてしなかったから。たとえ許していなかったとしても、口応えできないなら許されているのと同じことかもしれません。
これは他人を虐げることによる「強さ」の確認と言えるでしょう。
▶ 男の子だから、いっぱい食べなさい
「強さ」の承認の罠にハマるのは、何もイジメっ子ばかりではありません。
これは僕も身に覚えがありますが「男の子はたくさん食べる方がいい」という価値観はあらゆる角度から植え付けられます。
母親は、自分の分のおかず(唐揚げとか)を僕や弟に分けてくれていました。むしろ、分けることが当たり前のようになっていた。
それが続くと「母の分を残す」という思考が徐々に薄れてきます。母がそれで嫌な顔をしたり、怒ったりすれば薄れることもないはずですが、嫌な顔ひとつしないのです。
僕はたまたまそれが嫌で、なるべく家族等分になるように食べていましたが、食い尽くし系になっていても不思議はなかったかもしれません。
女の子がどうかは分かりませんが、男の子はたくさん食べると褒められることが多いと思います。
若い頃は女の子にも「たくさん食べる人が好き」なんて言われたりして。
▶ 「たくさん食べる」と「人の分まで食べる」は違う
べつに、誰かに教わらなくても人の分まで食べたら失礼だってことくらい分かりそうなものですが。
それでも、こうしてたくさん食べることが「強さ」であり「魅力」であると刷り込まれ続けると、誤解をしてしまう人もいるのかもしれません。
もしくは、相手のことを軽く見てるか。
何れにせよ。育つ環境で、自分の子どもを「食い尽くし系」にしないことはできるかもしれません。
他人に迷惑をかける、というか、あまりにもみっともなく恥ずかしい行為だと、ちゃんと教えていかなくてはなと思います。
では、また。
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