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【コラム】「教わったこと」じゃなく、「学んだこと」と聞く。

「お店でそんな大声出さないって学ばなかった?」
「いろんな葉っぱがあるってことを学んだんだ?」

普通は「教えてもらう」と言うところを、いつの間にか「学ぶ」と言うようになっていました。

それはきっと、娘の通うTCS(小学校)が「学び」を大切にしていて、実際に「学ぶ」という言葉をよく使うから。
娘も「今日はこんなことを学んだ」と教えてくれます。

「教えてもらう」と「学ぶ」。
些細なようですが、この違いはとても大きいと思うのです。


「教えてもらう」は、どこか受動的な言葉です。
教えてもらってないことは知らなくても仕方がないし、教え方が悪ければ身についてなくてもしかたがない。
何となくですが、教える側と教えてもらう側の教えへの責任が対等のような気がします。

それに対して「学ぶ」はどこまでも主体的。
教えてくれる人の教え方が悪かろうが、教えてもらっていなかろうが、そのことを学ぶのは自分。学びにおいて、「教え」は手段でしかないのです。

つまり学ぶという言葉からは、本人の学びへの姿勢も含めて問われている。

本人が「学んだ」というとき、それは「教えてもらった」ということではなく、もっと主体的に自分で調べたり考えたりしたと言うことが含まれる。

他人が「学んだ?」と聞いたときは、教えてもらったかどうかではなくて、主体的に学びに取り組んだか? と聞いているのです。


この些細な言葉の違い。これが日常生活の中に浸透していることは、スクールと娘との関係を表している気がします。

スクールは何かを「教えてもらう」場所じゃない。
スクールは何かを「学ぶ」場所。

黙って時間を過ごしていても、何にもならないのです。
どれだけ主体的に学びに携われるか。
つまり、子ども自身がどれだけうまくスクールを学びのために使い倒すことができるか。

日常にしんとうした「学ぶ」という言葉から、そんなことを感じています。

では、また明日。

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三木智有|家事シェア研究家
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