引き算苦手な子どもに教える”13−6”のふたつの計算方法
算数の授業を見ながら、3桁など桁数が多い引き算で「?」となる子って結構いるもんだなと感じました。
足し算はスラスラとできる。引き算も簡単なのはできる。
でも、繰り下がりがある引き算になると正答率がグッと落ちる。
やっぱり繰り下がりがあると難しいんだな、などと思いながらテキストを読み込んだ。
すると、ある瞬間急に問題のレベルが上がっていることに気がついた。
問1> 45-21=□
問2> 13-6=□
※例
テキストにはこのようにさらりと13-6=□と書かれていたのです。
大人は見たらパッと答えが浮かぶかもしれませんが、これをどうやって解くのかが感覚じゃなくて順序立ててわからないと、当たりハズレにムラが出るし、数字が大きくなるほどに混乱してしまうのではないかなと思ったのです。
例えば僕はこの13-6だったら。
13−6=?
① 13を10と3に分ける。
② 分けた10から6を引く:10-6=4
③ 残りの3と上記の4を足す:3+4=7
減加法
と、計算します。
調べてみると、これは減加法という計算方法。
ほかにも、減減法と言う方法もあります。
13−6=?
① 6を3と3に分ける
② 13から分けた3を引く:13−3=10
③ 上記の10から残った3を引く:10−3=7
減減法
何気なく解き方を考えていて「他の人って頭の中でどういった計算をしているんだろう」と思って調べてみたら減加法、減減法というふたつの方法にたどりつきました。
頭の中でそろばんを思い浮かべる人もいるかもしれないし、キューブやタイルを浮かべる人もいるらしい。
そんなこと考えなくてもパッと答えがでちゃう人だっていました。
頭の中でどのルートをたどったとしても、計算ができればいいわけです。
だけど、どのルートをたどるのか、が解らなければなんとなく答えを出すだけになってしまう。
だから、無意識で二桁の繰り下がりのある引き算ができていても、3桁、4桁になると混乱してしまったりする。
子どもに教えるつもりで、子どもの頭で考えてみると、なんとなく進んでしまっている部分が実は急なステップアップの原因になっていたりすることに気が付く。
子どもが自分のやり方と違ったやり方をしていたとしても、それを頭ごなしに否定するのではなく、違ったやり方があるのかもしれないと考えてみるのも楽しいものです。
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今日も、見に来てくれてありがとうございました。
どうやったらわかりやすく伝えられるかを考えるのは、自分の理解をより一層深めてくれることでもあると改めて思いました。
ぜひ、明日もまた見に来てください。