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もう味噌汁に何が入ってるか聞かないで。

子育てをしてると、本当に些細なことでイラッとすることがある。

今日はちょっと反省を込めて、そんな些細なイライラについて書こうと思います。

▶娘と父の味噌汁論争

小2の娘は味噌汁が大好き。
いつもご飯を入れておじやにして食べる。

だから、具は先に食べてしまう。
で、その具が彼女にとっては問題なのだ。

娘は好き嫌いが多い。
野菜は嫌いだし、はじめての食べ物はよほどでなきゃ口をつけない。食べ慣れた食材と味付け以外はとても恐る恐る口に入れる。

「今日の晩ごはん何?」
は、楽しみでワクワクした質問じゃなく、食べられない物が出ないかどうかの確認なのだ。

「豚肉があるから、それでなんか作る」
「何味?」
「まだ決めてない」
「わたし、食べられるかな?」
(知らんがな)

終始こんな感じ。
作り手としては、非常に面倒くさい。

これは作る前だけではなく、食卓に並べたときも起こるのだ。

「ご飯できたよー」
「ねぇ、お味噌汁は何が入ってるの?」
「自分で見てみなよ」
「え、これ何?」
「大根」
「これは?」
「白菜」
「これは? 何味?」

こんな会話が延々と続く。
うぃーーー!!めんどうくせぇ。

「今夜のお味噌汁は、大根と白菜と揚げ。味噌は合わせ味噌、出汁は昆布となっております。また、メインディッシュは、、、」

フレンチのコースじゃねぇんだから、いちいちこんな説明してらんないのだ。

▶︎ でもさ、不安なんだよな

だけど。
小さい頃から娘は好き嫌いと戦って来ていた。
年始の絵馬には「野菜が食べられますように」ってお願いし。週に1回の給食の日には「全部食べられた!」と年間で完食できた回数を数え。夏休みの宿題では「どうやったらトマトが食べられるか」を研究した。

その成果もあって、少しずつ食べられる物も増えて来た。
親の僕は、もう娘の好き嫌いをそんなに心配していない。大人になるにつれ食べられるようになっていくだろうと思っている。

僕にはそう見えるし、好き嫌いなんて些細な問題に思えるけど。
娘にとってはそうじゃないんだろう。

これは、彼女にとってはきっと。
立ち向かうべき課題で、毎日ぶつかる壁なんだと思う。そして、ミクロの視点で見れば非常に勝ち目のない戦いなのだ。

だから。
今日のご飯が何で、どんな味付けで、どんな食材なのか。怖くて不安なんだろう。

娘は絶対に「まずい」とは言わない。
「美味しい」とうつむきながら呟く。
「お腹いっぱいで食べられない」とボソボソ言う。

食べられないことを、絶対に作った人や料理のせいにはしない。

ちゃんと、自分の好き嫌いの問題と向き合っているのは、見ていてよくわかる。

それを知ってるから、できれば聞かれたことくらい答えてあげたいのだけど。
作った物に対して、毎度毎度不安そうに聞かれるのも結構なストレスだったりするのだ。

子育てって、難しいね。
こんな些細なことで、イライラしたり反省したりする。

反省、反省。

では、また。


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三木智有|家事シェア研究家
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