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育児って子どもの面倒を見ることだけではないんだなという話〜学校をつくろう〜

4月になったら、妻が東京へ2ヶ月間、単身赴任します。(予定)
その間、僕と娘は2人きりです。

いくつになっても、新しい挑戦は不安と期待(希望とまではとても言えない)が入り交じったモヤモヤした気持ちになる。

昨年の春。ほぼちょうど1年前になりますが東京から京都へと移住してきた目的はふたつありました。
ひとつは、娘の教育環境をよりよくするため。
そしてもうひとつが、学校をつくるため。

娘の教育環境(幼稚園)は、雄大な森の中にある素晴らしい幼稚園に入れたおかげで、とても素晴らしいものになった。毎日クタクタになるまで遊び倒して、色んなお友達もでき、娘は今家で過ごすのも幼稚園で過ごすのも多分同じくらい好きで楽しい感じ。
親としては、今の娘に用意できる教育環境としてはこれ以上特に望むものもないな、と思います。

そして、今年からいよいよ動き始めたのが”学校づくり”。

「学校つくろうと思っているんです」

なんて言うと、「え?学校ってつくれるの?」「学校つくるなんて、あまりにも無謀なチャレンジじゃない?」「どうやってつくるの?」
などなど、色々聞かれたりします。
もちろんまだ手探り状態なので、「こうすればつくれます」なんてとても言えないけれど、その手探りの様子なんかもこれからnoteには書いていこうと思います。

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学校づくりは、妻とふたりで挑戦しています。
そしてそのための研修として、4月から妻が東京コミュニティスクールというマイクロスクールにインターンに行きます。

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最初の一歩は家族での挑戦から

2ヶ月間。
母親不在で、父と娘が2人で過ごすのだと言うととても驚かれる。
人によっては「学校をつくる」よりもずっと身近な珍事に思えるのだろう、そっちの話ばかりに意識が向いてしまうことすらある。
「お子さんを連れて、東京に行くんですか?」なんて言われたこともあった。子連れで単身赴任したら、向こうで何もできないよ、と思う。

確かに、僕もレアなケースであることは自覚している。

でも、妻・夫を逆にするとわりとよくある話だったりするのだ。

4月になったら、夫が東京へ2ヶ月間、単身赴任します。(予定)
その間、わたしと娘は2人きりです。

もちろん「大変だね!」とはなるけど若干インパクトは薄まる。
個人的には、同じくらいの感覚なのだが。

僕はプロポーズと同時に、起業した。起業と言えば聞こえはいいが、つまりは無職・無収入になった。当時、その決断を後押ししてくれたのは他でもない妻だったし、その後も様々に支え合いながら今日まできた。

だから、というだけでもないが「結婚をしたからには、お互いのやりたいことや夢を応援し合う関係でありたい」と思っている。

妻は自分も「やりたいことには、何はともあれチャレンジしてみよう」というタイプ。だからこそ、お互いがお互いのチャレンジを支え合える関係というのは僕たちにとって何よりも大切なことなのだ。

時に、妻のチャレンジに対して「俺は仕事して忙しいんだから、(君を応援できなくても)しょうがない」みたいな人もいる。
「俺が頑張っているのを、妻には全力で応援してもらいたい!」と応援されることは当たり前に求めるのに、自分が応援したり支えたりすることについては想像すらしていない、という人もいる。

そうした話を聞く度に、僕は残念な気持ちになる。
だから「応援できない、支え合う関係でいられないのって、仕事のせいじゃなくて、自分の問題じゃないか?」と常に自分に問いかけるようにしているのだ。

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今回の妻の2ヶ月間単身赴任。
僕たち夫婦の中では「それが最善だったら、がんばるっきゃないね!」と、「それはありえない」という選択肢は出てきませんでした。
僕は、まずはそれがとても嬉しい。

自分の中から「いやいや、2ヶ月とかありえないでしょ」という思いが出てこなかったし「確かに大変だけど、大丈夫。安心してまかせて」と思えたことは、これまで娘と過ごしてきた集大成のように感じたのです。

「家のことは心配しないで、全力で学んでおいで」

そう、送り出せることを僕はとてもうれしく思っています。

そして「育児」とは「子どもの面倒を見ること」だけではないんだなと実感するのです。僕が家事育児と正面から向き合って来なければ、今回の学びのチャンスは逃すことになっていた。
それは、妻にとってはもちろん、僕にとっても、学校づくりにとってもマイナスの結果になっていたはず。

いつ、何が起こるなんてわからない未来。
だけど何が起きてもその時ベターと思える選択を取れるため、日々の暮らしの力を養うというのは、価値がある。
今は必要がないと思えても、常に刀を研ぎ続けることは最大のリスクヘッジになる。

そのことを実感しました。


今日も、見に来てくれてありがとうございます。
いよいよ学校づくりも始まりました。
学校づくりの挑戦として、READYFORというクラウドファンディングをしています。
つくりたい学校の理念は「未知なる未来にわくわくできる」。
このREADYFORを通じて、一緒に学校づくりのわくわく(と、ドキドキ?)を共にできたら嬉しいです。
学校づくりが始まるまでの想いとストーリーをまとめています。
もしよければ、こちらも御覧ください。



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三木智有|家事シェア研究家
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