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子どもへの「問いかけ」が「問い詰め」になっていないか?
勉強はしないけど、サッカーが好きなお兄ちゃん。
優等生で勉強もお手伝いも大好きな妹ちゃん。
お兄ちゃんにも宿題をちゃんとやらせたいお父さん(お母さん)
こんなシーンで、親だったら子どもにどう声がけをするでしょうか。
先日、学校づくりのために学んでいる第3の教育のオンライン講座で、このようなテーマでロープレとディスカッションが繰り広げられた。
この中で、いくつか学びとして気がついたことをまとめておこうと思う。
備忘録的な意味も込めて。また、お子さんへの声がけや問いかけで迷っている人の参考になればと。
説得をするよりも「問いかけ」をする
例えば上記のような場合。勉強のメリット、しなかったときのデメリットを説明して説得、という方法をとる場合もあるけど、僕は自分の娘にもあまり使わない。
どちらかと言うと、「問いかけ」をする方法が主体的なコミュニケーションになっています。
先のロープレ時に指摘されて気がついたのだけど、これって周りには「普通に会話しているだけ」に見えるようである。
僕からは説得の言葉もほとんどないし、しゃべっているのもほとんど相手役の人だし、と。
でも、それなりにちゃんと考えながら「問いかけ」はしているのです。
「問いかけ」と「問い詰め」を間違えちゃダメ
ちなみに「問いかけ」と「問い詰め」は同じ「問い」でも全然ちがうので、そこは要注意。
人を動かすには「説得よりも納得。納得よりも共感」と言います。これはアリストテレスの弁論術からきている言葉ですが、子どもへの問いかけでももちろん大切なのは「納得」と「共感」だと思っています。
なので「問いかけ」は相手から「納得」と「共感」ができるポイントを探っていく作業。例えば、下記のようなシーン。
「勉強やりたくないんだよー」
「なんでやりたくないの?」
「だって、全然わかんないし、面倒くさいし」
(問い詰め)「でも、やらなかったらいつまで経ってもできるようになんてならないんじゃない?」→実質、YES、以外の答えの選択肢がない。
(問いかけ)「あー、わかるわー。パパもできなかったし面倒だったな。でも、どうしたら面倒じゃなくなるかな?」→まず共感、それとオープンクエッションで次に共感できるポイントを探す。
この場合、YESと言わせることが目的ではなく、双方の妥協点を探して、着地点を見つけ出すことが目的。
なので、ナビゲーションを行う方も最初に目指したゴールをその都度修正していかなくてはいけないかと思います。
そのため、ゴール設定としては、
「宿題をやると言わせる」
ではなくて、
「本人の口から、前向きな提案が出ること」
くらいの、ゆるふわな設定がいいんじゃないかなーと。
まとめ
子どもを「言いなりにさせよう」と思うと、どうしても強い口調になったり、パワープレイで強制的にやらせるような方向になりがち。
でも、内的動機づけを大切にするのなら「問いかけ」が大切なような気がします。
メリットや合理的な説明については、最後のひと押しでいいんじゃないかなと。
この時の注意点は、「問い詰め」と「問いかけ」を踏み違えないこと。
そのために、大切なのはゴール設定。
「宿題をやらせる」「お手伝いをさせる」など相手に何かをやらせようと思うと、どうしても逃げ道を塞いで行くことになる。
「本人の口から、前向きな提案がでること」
くらいのゆるーいゴール設定で、自分の気持にもゆとりを持たせつつ、「今すぐ宿題に取り掛からせる」→「サッカーしてから宿題する」→「ご飯食べてからお風呂に入るまでの間、パパと一緒にやる」など、お互いの納得ポイントを探り合う感じ。
もちろん、子どもとのコミュニケーションに絶対の正解なんてあるわけがありません。
個人的には、暴力を振るう、恐喝まがいの高圧的態度をとるなど”間違い”はあると思っていて、それを避けつつ、色々な手段を駆使していくしかないのかなと。
つまり、そのための武器(手法・手段)は色々と持っておいた方がいいのかなと思うのです。
今回の「問い詰め」「問いかけ」は武器のひとつになるのかなーと思います。
➡実際に子ども同士がもめごとをした際に、「問いかけ」が役に立った話
子ども同士のもめ事に、親としてできること
➡「問いかけ」に入る前にもっと大切な「観察する」についての話
観察するとは先回りをしないということ
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