【MTGアリーナ攻略】カルドハイムドラフトで差をつけよう!
カルドハイムドラフトの勧め
MTGアリーナプレイヤーの皆さんこんにちは!新セット「カルドハイム」が実装されて2か月目になり、ドラフトをエンジョイしているものの、他の皆も上手くなっていくからなかなか勝てないプレイヤーもいるんじゃないかな。
前回の「ゼンディカー環境」のようなアーキタイプ環境と違って、あまりシナジーが強力ではないから、カードの個別評価が定まってきている今は、なかなか差をつけにくいと思う。しかもボムレアが多いから安定しないよね・・・
カードの個別評価であったり、ピック方針やデッキ構成方法について施行錯誤を重ねて2月と3月のシーズンでリミテッドランクミシックに到達したので、前回の「イコリア」ドラフト以来となる攻略記事を書こうと思う。ある程度「カルドハイム」ドラフトを重ねているプレイヤーが対象になるが、初心者の方はプロが公式にわかりやすい記事を挙げているので、そこから数戦して詰まったら参考にしてね。ゴールド帯以上のリミテッドミシックを目指すプレイヤーはぜひ見てくれよな!
気になる筆者の勝率だけど今月はプレミアムドラフトで勝率6割5分あるので平均6勝にギリギリ届かないくらい。ジェムの収支はプラスになっているよ。
話はそれるけど、プレミアドラフトでミシックに到達するまでのジェム収支は、おおよそ勝率60%だと±0、65%+4,000ジェム、70%+6,000ジェムくらいの印象だね。カードが集まってくるとパック報酬も20ジェムに変わるのと、3勝以下を多くやってしまうと報酬が少ないから多少変わると思う。
環境初期なら氷雪多色や赤白の決め打ちで勝率はある程度担保できただろうけど、環境後期ではプールが良いときには確実に勝てる構築を目指すこととプールが悪いときの構築の引き出しを増やすことが勝率を上げていくのに重要だと思うね。
この記事で触れる攻略法は勝率アップに大きく貢献できると思うので、後半は有料にしたけど前半部分にも力を入れていくから、無料部分を習得して「カルドハイム」ドラフトを楽しむのもひとつだと思う。この環境とはこれからも長い付き合いになるからね。
リミテッド戦歴
MTGアリーナだと2019年12月から毎月ミシック1200位に入っている20代社会人プレイヤー。予選ウィークエンドには毎月出ている。
最初の数か月は構築で1200位に行っていたが、社会人になるとあまり時間を割けないためリミテッドで最初の10日くらいでのミシックを目指して、その後はミシック予選に向けてスタンダードかヒストリックの練習をしたり他のことをして放置している。リミテッドは構築と違いミシック民が少ないので1200位にコンスタントに到達したい社会人プレイヤーはリミテッドで到達するのがお勧めの手法だ。「カルドハイム」ドラフトは2月・3月合わせて15回7勝を達成しているが、2月のはじめはゼンディカーよりも苦労したよ。色々試行錯誤した結果、今月は勝率も高くてイコリア・基本セット2021・ゼンディカーに続いてカルドハイムでも10日以内にミシックに到達することができたんだ。
アリーナで出会ったらよろしく!
はじめに
この環境は氷雪の2色土地と《煌積の谷間》がコモンにあることで多色化が許容しやすい。基本は2色か2色タッチ1色を目指してデッキを構築していくことになると思う。というのもマルチカラーの強力な英雄譚やボムレアをタッチしてデッキの動きを強くしていくことが大事な基本要素になるからね。
戦闘面では2マナは2/2と2/1+αで3マナは3/2・2/3+αが基本スペックであり、タフネスが大きいクリーチャーも多数存在するので、クリーチャーで戦闘を止めていくことになりやすい。盤面が硬直しやすいのでアグロ側は装備品や飛行で突破していく構図で、ミッドレンジとコントロールは盤面を止めてから捲っていくゲームが多くなりやすいね。
キーワード能力は2つあり「誇示」は攻撃時にマナを支払って起動するとボーナス効果が得られる能力で、「予顕」は2マナでカードを裏向きに追放することで次のターン以降安いコストで呪文を唱えられると、どちらも先手後手により使用感が変わってくるのもあり、先手後手の勝率差が大きい要因にもなっている。
その他の新要素として「氷雪」があり、パックに必ず1枚氷雪土地が封入されていて、氷雪土地からマナを支払うことで能力が強化されたり、氷雪のパーマネントをコントロールしていることでおまけが発生したりと恩恵が様々ある。「氷雪」については後述するデッキ構築方法で説明する。
デッキの種類はアグロ・ミッドレンジ・コントロールが存在し、デッキの速度も様々あるが、色によってはアグロ向きの色とコントロール向きの色があるので、色の空き具合を見るときはどのレンジのカードが取られているか、空いているかに注目することが重要だね。
最初に書いたけど今はリリースから2か月経ち、17landsのようなアプリで統計が取れるようになって強いカードの情報や勝っている色の情報を入手しやすくなっているけど、プールが弱いときやレアの色が合わないときにどう解決していくかと、全体の構成に気を遣うことが勝率を上げていくうえで最も重要な要素だと思っているよ。
今回無料部分では、①最初に色別・デッキの速度別にプレイアブルなカードを分けたうえで、どの組み合わせで2色を目指していくべきか②ピック指針を示すので、ドラフトするうえで引き出しを増やす参考にしてほしい。
有料部分では、より実践的な構築③流れが悪いときのピック方法について書いていくので、この環境でミシックに到達したい人・プラチナ帯以上で他のプレイヤーと差をつけたい人はぜひ見て欲しい。
①色別・デッキの速度別 カード評価 (コモン・アンコ)
この項目では、コモン・アンコモンの優先順位が高いカードを各色別でコモンは6枚・アンコは3枚まで選択する。もちろんその他のカードもピック状況により入れ替わったり、色の組み合わせによって優先順位は変動していくので、この選択したカード群に限りなく近いカードは存在する。
あくまでもこれを参考にマナカーブを埋めていくことを推奨する。優先順位は上段左から123下段左から456を目安に考えてほしい。
また、レアは狙ってとれるものじゃないので省いていくが、取れたレアのマナ域や性質からそれを生かすようにデッキ速度を決めていく場合も多い。デッキ速度は序盤からプレッシャーをかけていくアグロと盤面を止めてからボムレアや《氷山の徘徊者》、《貪欲なリンドワーム》等によって切り返す(氷雪)コントロールの2つで分類する。ミッドレンジはアグロとコントロールのどちらに寄っているかで判断して欲しい。
氷雪のカードは現在どのくらい氷雪土地が取れているかで評価も変わってくるので、3~5枚取れている。または取っていく前提で評価をしていく。氷雪土地を全く取れていない場合は少し弱いだけのカードになりがちなので氷雪カードは取る必要はない。
白
コモン(アグロ)
アンコ(アグロ)
コモン(コントロール)
アンコ(コントロール)
青
コモン(アグロ)
コモン(コントロール)
アンコ(アグロ)
アンコ(コントロール)
黒
コモン(アグロ)
コモン(コントロール)
アンコ(アグロ)
アンコ(コントロール)
赤
コモン(アグロ)
コモン(コントロール)
アンコ(アグロ)
アンコ(コントロール)
緑
コモン(アグロ)
コモン(コントロール)
アンコ(アグロ)
アンコ(コントロール)
色別で目指す速度を紐解く
このプールから、白・緑・赤はこのリストのコモン6枚以外にもプレイアブルなアグロ向けのカードが多いから卓に複数いてもアグロを組みやすい。リスト外のコモンのなかでは、白は《戦角笛の一吹き》や《星界の翼》等優秀なコンバットトリックがあり最後のライフを詰めやすい。
赤は《首折りの狂戦士》と《臆病な大男》が先手で出ると強い。赤専用装備品である《拷問者の兜》は装備コストが軽く、環境サイズであるタフネス4を突破してくれる手助けに役立つ上に各種ルーンの装着先にと素晴らしい働きをしてくれる。
緑は《ヤスペラの歩哨》や《護衛の林歩き》の器用な動きから《蛇皮のヴェール》のようなボムクリーチャーを守れるスペル等、複数は入りにくいものの選択肢がコモンに多いのが魅力と言える。
緑についてはそれだけにとどまらずに、マナサポートの充実やコモン最強格の《貪欲なリンドワーム》、《サルーフの群友》が存在することにより氷雪コントロールでも非常に重要な立ち回りを見せる。
反対に青と黒はドローと除去という役割から序盤からというより中盤から力を発揮するカードが多い。
青黒では上に挙げたコモン6枚にアグロ向きカードは一応あるが、白・緑・赤に比べてアグロを目指すには弱すぎる。2マナ圏だけを見ても青はパワー2のスタッツが存在しない。一番プレッシャーを掛けれる2ターン目の動きは《占い鴉》予顕という悲しさである。黒はアンコまで見渡しても《血空の狂戦士》と《死の鐘音の狂戦士》しかアグロに入れたい2マナ生物がいないので、《血空の虐殺》や《カルダールの悪しき復活》という優秀な英雄譚から入っても赤が混んでいると途端に速度が落ちて、氷雪デッキの《貪欲なリンドワーム》が間に合うという事態になりやすい。さらに、アグロに必要なカードは氷雪コントロールでも使うカードが多いので、卓に青と黒は存在すると弱いカラーになりやすいのが特徴だ。
結論
白・赤はアグロ向きで青と黒は氷雪コントロールやタッチに使う色である。緑は特別でアグロにも氷雪にも向かえる器用さがあり、一番優秀なカラーなのは間違いない。
②ピック指針
ピックの仕方は大きく2種類、初手から1直線でレアのカラーをピックしていくハイリスク・ハイリターンな「決め打ち」と序盤に色を決定せず、空いている色に参入する「協調」だ。「決め打ち」は参入した色が空いていなかった場合ゴミデッキを使うしかなく、「協調」は序盤に多色の強力なカードを逃すことで、空いていたが完成したデッキのパワーも低くなるという最大値を追えないジレンマがある。
この2種類をうまく使い分けるのが理想であるが、①の結論を踏まえたうえで、「決め打ち」をローリスクにすることと「協調」をうまく使い分けるピック指針を提示する。
1,初手は決め打ちできる色か否か
最初に初手でピックしたレアやアンコの色特性からどのようなピック方針が可能か考えよう。
①で少し触れたが、青は卓に複数存在すると途端に弱いカラーになりやすいので、このカラーのレアを引いたときは捨てる気持ちでいこう。しかし空いていると強いので、青の強力なレアを引いたら青赤巨人に行ける赤か、氷雪カラーである緑のどちらが空いているかを必ずチェックしよう。青が空いている前提でこの2色に早めに手を付けていくことで、デッキの完成度は数段上がるだろう。この場合は白と黒の優秀なカードより氷雪土地を優先すること。
逆に白と赤はアグロに優秀なコモンカードが多く、更に緑が万能で混みやすいという事情もあり、決め打ちが成立しやすい。初手で白赤アグロに使えるレアを引いたら決め打ちは成立することが多い。
白赤アグロ(7勝)
決め打ちが成立しやすい2色のカラーリングは順番に、白赤>白緑>赤緑>赤黒>黒白>青白>黒緑>青赤>青緑>青黒
※カラーリングの強さを表すものではない。
2,序盤の最優先は赤
単色でカードパワーが高いのは緑なのは間違いないけど、序盤に見るべき最優先は赤である。
理由としては、単色で見ても《悪魔の稲妻》や《霜噛み》といった軽量除去が優秀なのと、もうひとつは2色の組み合わせが強いことが挙げられる。決め打ちしやすい赤白アグロをはじめとして、強力な多色アンコが存在する青赤巨人・赤黒・赤緑どれもカルドハイムドラフトで強いデッキを組むことが可能だ。
英雄譚以外にも強力な赤絡みのクリーチャーたち
レアにもボムが多いのが魅力。
つまり、最初に赤のカードがピック出来ればその後は空いている多色カードから相方を決めていく「協調」もできやすいので、1~3ピック目でどのレアかアンコをピックするか迷うシーンはなるべく赤のカードをピックしていこう。4ピック目以降で赤が空いていない場合は2色タッチ赤でも戦えるので、序盤はしっかり赤のアンテナを立てていこう。
赤のカードを序盤から取ったおかげでまとまり7勝できたデッキ
3,氷雪多色
2月の中旬頃はダイヤ・ミシック帯では、2-3ピック目から氷雪ランドを枯らして氷雪多色に一直線でいくピックが流行っていたね。序盤に氷雪へのサインを周囲に見せることで、まずは、マナベースを固めて2パック目以降に色の組み合わせを無視してパワーカードをピックしまくるコントロールを作れるのが氷雪の強さだと思う。
しかし、現在では序盤3、4手目に氷雪ランドが取れないことが多くなってきているし、プレイヤーも2色デッキにプラスする要素として氷雪を組みこむことが多くなっているから、以前ほど氷雪多色ができる流れが少ないんだ。
自分も一時期氷雪に入れ込んだ結果、アグロに確定で負けるもっさりデッキができたり、逆にアグロ側だと芋虫のように何もしてこないで爆発する氷雪デッキとも何回も出会ったよ。氷雪ピックは無理だと感じたところで早めに見切るのも大事故を避ける賢い方法だ。
それでもこのピックは色にかかわらずパワーカードをピックできる機会が多いし、卓1だと絶大な強さを誇るね。
ピックのやり方は、
1,1-2までパワーカードをピックしたあと、氷雪多色土地を多くできるだけ多くピックすることだ。
2,2パック目以降は色にかかわらずパワーカードをデッキに組み込む。
大雑把に上記2つの手順が必要だが、同時に構築力も必要になる。マナサポートの優れている緑を中心にしたり、氷雪最強カード《世界樹への道》を起動できる4色+1色で組むのがおすすめだ。具体的に③章で氷雪デッキの構築には触れていく。
7勝氷雪デッキ
ここまでのまとめ
①章 色別・速度別に見たカード評価
アグロ向き・・・白・赤・緑
コントロール向き・・・青・黒・緑
空きやすい色でタッチ向き・・・青・黒
②章 ピック指針
・初手は決め打ちしやすい色かどうか
・可能な限り赤絡みでスタートを切ること
・氷雪多色を視野に入れる
前半は以上となる。上記①、②章で説明したことは非常に重要なので、実践で試していくことでこの環境のドラフトをより楽しいものにして欲しい。
次章から有料部分としてより実践的な構築について記述するので、更に他者との差をつけたい人にはぜひ見てほしい。
カルドハイムのドラフトやこの記事に関しての質問や要望があったら、ガンガン答えていくので気軽にコメントしてね。
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