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PDFの提供をストップした理由

今日は『ビジネスメール実態調査2021』の発表日です。

この日を心待ちにしてくださっている方もいるはず。
発表は午後を予定していますので、今しばらくお待ちください。

私にしては珍しく、ギリギリまで作業しています。

いつもと同じ工程なら、とっくに終わっています。
昨夜は作業完了の打ち上げをしていたはず。

しかし、根本的なことを考えてしまいました。

それは「このままでいいのか?」ということ。

この調査を始めたのは2007年。
純粋に、セミナーの資料に使いたいという動機でした。

どんな不安があるのか分かれば、共感しやすい。
どんな失敗があるのか分かれば、対策の説明をしやすい。

この資料があるから、セミナーが充実してきました。

途中から皆さんにも使ってもらおうと考え、勉強のための利用などを目的として大々的に公開してきました。

「ここまで無料で出してくれるんですか?」
「調査の費用って回収できますか?」

なんて心配されることもありました(笑)

昨年ダウンロードしてくださった方は、2,000名以上。
それだけの方が、メルマガ読者としても増えています。

(「0.1%の成長」ではなく、ビジネスメールのメルマガの方)

ただ……意図しない利用が目につくようになってきました。

利用については、こちらのページでも説明しています。

本調査結果は営利目的に利用しない
結果を公表する際は出典を明記する

この利用が守られていないように感じています。

PDFで提供していたので、転送されることがあります。
PDF内には利用の制限については書いていません。

その結果、多くの方が意図せずデータを受け取っている可能性もあります。


また実際の使用方法を見てみると「ある調査によると」って一言使われたりします。「ビジネスメール実態調査2020によると~~」と言ってもらわないとこちらとしては提供している意味がありません。

また、聞いた人が正しい調査なのか分からず誤解を受けるかもしれません。

そのほかにも、営業資料の中に組み込まれていたりという話を実際に見かけたこともあります。たとえば、こんな感じ。

一般社団法人日本ビジネスメール協会の調査によるとメールに1日2時間半使っているという結果になっています。メールを使う時間を減らして、○○というツールを使いませんか?

正直、別のツールを使ったからといって効率が良くなるわけではないんです。今、そういったツールを使っている会社ですらすべてを自社のツールに置き換えることはできないはず。

結局、メール+αというのが現実的です。

こういったセールスシートも書き方によっては、協会が推奨しているとも読み取れることがあります。それはちょっと困ります。


許可を取ってくれるだけまし……。
引用のレベルを超えて勝手に使っていることも珍しくない。


昨年までは、登録者には自動返信メールにPDFをつけてリアルタイムで提供していました。

他の会社は「同業さんお断り」なんて書いてありますよね。
でも、性善説でみんなに提供していました。

このあたりを含め、スタッフとも議論を続けました。
その結果……PDFの提供をやめようという話に。

(昨日確定しました・笑)

ただ、結果は今まで通り公開していきます。公開する場所は、ウェブサイト(PWで保護されたページ)にしました。画像の無断利用ができないように丁寧に説明するつもり。あくまでも、個人のスキルアップだったら問題なし。

でも、この資料を使って商売するなら、対価を払ってくださいね。
そんな建て付けにしていこうと思います。

今日は、夕方に歯医者があるのでそれまでにすべてを終わらせてスッキリしたいと思います。


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平野友朗(ビジネスメールの専門家/会社経営/著者)
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