見出し画像

エディンバラ大学大学院留学体験記~その11 語学学校について~

こんにちは、サイトウです。
今回は大学院の授業が始まる前に通っていた語学学校についてお話ししようと思います。
私は大学院の授業が始まる2週間前にエディンバラに到着して、その間「IHエディンバラ」という語学学校に通っていました。その語学学校でどういったことを経験したのかについての記事になります。

語学学校に通った目的

目的としては時差ボケ解消と英語に慣れておくことでした。

エディンバラ大学が提供しているプログラムもあるのですが、それは開始がかなり早くて7月スタートで8月下旬に終わるようなものだったかと記憶しています。
こちらのプログラムは主に条件付き合格はもらったものの、英語の試験のスコアが足りていない人向けのものになります。
私の場合はスコアが足りていてちゃんとした合格をもらっていたことと、開始が早すぎて間に合わないこと、その間の滞在費のコストなどを勘案してそちらのプログラムは取りませんでした。

語学学校に通った目的は先述の通り時差ボケ解消と英語に慣れることだったのですが、正直それ以上のリターンがあったので紹介したいと思います。

語学学校での授業

語学学校での授業は2つの形態で構成されていました。
1つ目が集団授業、2つ目が個別授業です。
私の場合アカデミックライティングの特訓をしたかったのですが、それは集団授業ではカバーできないということだったので、個別授業でそちらをお願いした形です。

集団授業

集団授業は教科書を印刷した資料をベースに話を進めていくのですが、英会話の練習になりますし、講師陣の知識がとても豊富で非常に学ぶものが多かったです。
講師陣には言語学を学んでいた人や、国際情勢などを専攻していた人がおり、私がいたクラスの講師は全員修士課程以上の保有者でした。言語学などは完全に専門外なので、英語のこの単語はロマンス語系、この単語はラテン語系に由来するんだよみたいな話が普通に面白かったです。言語学関連のボキャブラリーがやたら増えました。
参加している生徒も国籍と年齢がバラバラで非常に有意義でした。

個別授業

個別授業では先述の通りアカデミックライティングの特訓をお願いしていました。こちらも充実した内容で、英語を書く時の文体とか全く意識したことはなかったのですが、その点について多くの学びがありました。
英語ではregisterというらしいです。最初に「registerに注意して」って言われたときにこいつはずっと何の話をしているんだと思っていましたが、言語学の文脈においては「言語使用域」という意味になるようです。日本語に訳したところでまだ何言ってるんだこいつはという感じかと思いますが、すごく平たく言うと、上司に送る文章と友達に送る文章違うよね、という話です。硬い文章なのか砕けた文章なのかということをregisterというらしいです。

語学学校に来ている生徒

IH Edinburghに来ている生徒はヨーロッパからの人が多かったです。
特に私が入っていたのはAdvancedコースなのですが、そこは私以外全員ヨーロッパ人でした。
私がかかわりがあったのはスペイン、スイス、ドイツ、フランスからの人たちですね。
年齢についても様々で、若い人で大学4年生くらいの人もいれば、50代くらいの人もいました。
ほとんどの人は現役で働いている人で、2週間の休暇を取って語学学校に来ていますという人が多かったです。
私が聞いた話では、ドイツでは自主教育のための休暇が毎年5日、有給休暇とは別に付与されるらしいです。その休暇を使用してイギリスの語学学校に来るケースが多いようですね。ほかの国はわからないですが、仕事をしながらも新しいスキルを身に着ける・磨くための制度があるということが素晴らしいなと思いました。
しかも我々日本人からしたらヨーロッパの人ってすでに英語話せるじゃんみないなレベル感ですけど、それでもまだ足りないと感じてイギリスの語学学校にまでやってくるなんて。感服いたしました。もちろんバケーションも兼ねて来ている人が多いですが、例えばケーションだとしても自分の語学力を高めつつ数週間滞在するというのは大きな経験になりますよね。
日本でも教育休暇のようなものを制度として作れば、オーストラリアの語学学校に行って英語力高めるといったようなことができそうですけどね。
まあただ大学とか職場と違って1年間一緒にいるとかではないので、関係を構築しようにもなんかあと数日だけだしなみたいな空気感はありましたね。それはそれでよかったですけどね。その前提でどれくらいの間合いをヨーロッパの人たちは取ってくるのか勉強になりました。

授業以外の魅力

授業後のソーシャルアクティビティ

授業自体は朝9時から始まって昼休み1時間を挟んで15時まで続きます。
それ以降何をするのという話になりますが、毎日学校側で何らかのイベントをソーシャルアクティビティとして開催してくれているのです。(15時から17時くらいまで)
イベントというのはエディンバラにあるオールドタウンをめぐるツアーやニュータウンツアー、ジョージアンハウスという観光名所探訪、パブに一緒に行って飲もうぜイベントなどです。
このイベントのおかげでエディンバラの歴史とか結構詳しくなりました。
エディンバラって街がユネスコ世界遺産に登録されているんですけど、オールドタウンとニュータウンの両方が文化遺産に登録されてるんだよ、すごいでしょってめっちゃ言ってました。
このイベントのガイドは授業をしている講師の方が当番制で案内してくれる形になっています。その講師の方の一人でスコットランド人の先生がいたんですが、この人がスコットランド独立派の人で、スコットランドでは独立の気持ちがあるんだというのを直に感じることができたいい経験でした。
このツアーを通じてほかの生徒とも仲良くなれるので、非常に良かったですね。スペインから来てたセルジオ、元気にしてるかな。スペイン訛りの巻き舌がきつくてリスニング大変だったけど、君のおかげでリスニング能力が上がった気がするよ。

ホームステイ

この語学学校に通っている間は学校側で用意してくれるホームステイ先に滞在していました。(大学の寮は授業が始まる直前にしか開かないのです)
このホームステイ先が非常に快適でしたね。かなり私に気を配ってくれますし、必要なものとかあったらいつでも言ってねという感じでとてもフレンドリーでした。あとベッドがキングサイズのベッドだったので死ぬほど寝心地よかったです。日本でもキングサイズのベッドで寝たことなんてないですからね。シングルベッドでしたから。つんく♂でしたから。
ほとんど毎日学校でこんな話をしたんだよとか、寮のフラットメイトとの相性悪かったらどうしようとかいう話をしていました。あれがもう1か月前と思うとあっという間ですね。
ちなみにハギスの記事で少しだけ話が出ていたのはここでのことです。

キャロリーン元気かな。最後の夜ごはんでフィッシュアンドチップスに連れて行ってくれたもんな。時差ぼけで死ぬほど寝ていた俺をLazy Boyってからかってくれたよな。ホームステイのプランとしては朝食と夕食のみだったけど昼飯でサンドイッチ作りたいから食パンもらっていい?って聞いたらもちろんいいよって言ってくれたもんな。おかげで食費が浮いたよ、ありがとう。あとLidlとTescoの価格差の話もしてくれたよな。あとSwitchのことNintendoって言ってたよね。あれたぶんSwitchのことをSwitchと認識せずにビデオゲーム全般をNintendoとして呼称してたよね。日本のおじいちゃんがSwitchのことファミコンって言ってしまうみたいなもんだよね。イギリスでジェンダーギャップを感じさせてくれてありがとう。

まとめ

今回は修士課程が始まる前に通った語学学校での話でした。
私が通ったIH Edinburghは文句なしで楽しかったなと思います。
皆さんもぜひ機会があれば行ってみてください。

#ちなみにイギリスではBookstoreのことをBookshopって言うらしいよ

いいなと思ったら応援しよう!