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エディンバラ大学大学院留学体験記~その8 寮のメンバー紹介~
前回の記事でどういう寮に住んでいるのかということを紹介したので、今回の記事では誰と住んでいるのかについてお話ししようと思います。
↓↓↓↓前回の記事はこちらから↓↓↓↓
メンバー紹介
早速メンバー紹介をしていこうと思います。1人は私と寝室を共有しているルームメイトと、それぞれ別のシングルに住んでいる2人のフラットメイトがいます。
ルームメイト
私とツインを共有しているニラークシュについて紹介します。
彼はインドからの留学生で、ハイパフォーマンスコンピュータについて学んでいるらしいです。スーパーコンピュータみたいな感じですかね。たぶん。
ツインの共有相手としては生活リズムとか気になるところですが、そこは全く問題なかったです。仮に彼が遅く帰ってくることがあっても気を使って静かにしてくれるので過ごしやすいですね。昨日の夜は12時前になっても帰ってきてなかったけど、おれは大人なのでそこらへんそっとしといてやるぜ。(私はいつ帰ってきたのかわかんないくらい爆睡してました)
ニラークシュは料理をあんまりやったことがないみたいなので、時々どうすればいいのって聞かれますけど、知らないから。ごめんな。とりあえず鶏肉焼いて食ってればいいんじゃないかな。
でもニラークシュはいろいろな場面で背中を押してくれる男なんですよ。
以前おれがサックスどこで吹こうかなって芋ってた時に、「外のでっかい広場で吹けばいいじゃん」って言って一緒についてきてくれましたからね。「おれが君ほどサックス吹けるならみんなの前で吹くよ」って背中押してくれましたから。結果は誰からも何も声かけられなかったけどな。もしかして俺すげえチヤホヤされるんじゃないかなって期待して行った結果何も無かったけどな。帰り道「思ったよりみんなノリ悪かったね」って言ってくれてたけど、たぶん普通に俺の実力不足だから。その優しさが痛かったぜ、ニラークシュ。
でもまあ本当にシャイボーイサイトウがイギリスで孤独感を感じずに済んでいるのは君のおかげだよ。ありがとうな。
フラットメイト①
次に紹介するのはタイからやってきた、フラットメイトのチャンです。シャンなのかチャンなのか、タイ語の発音を表現するカタカナが存在しないので、便宜上チャンで統一します。赤ん坊の頃はチャンちゃんなんて呼ばれていたのかもね。
そんなチャンはビジネススクールでアントレプレナーシップ&イノベーションを学んでいるらしいです。アントレプレナーシップというのは起業家精神という風に訳されることが多いですね。端的に言うと起業したい人はどういう風にビジネスをやっていけばいいのかというのを学ぶ学問です。
でもチャンはすでに自分で会社持っているらしいです。タイの建築会社を経営しているらしくて、実務はほとんどほかの人に任せて、やることないからエディンバラに来たって言ってました。羨ましすぎるだろ!!!
俺なんて収入0の状態でこっちに来ているのでね。収入を得ながら学べるなんて羨ましすぎて羨ましいがゲシュタルト崩壊しそうです。
経営者兼学生のチャンは何度か日本に来たこともあるらしく、日本のことが大好きなんだよ!と熱弁してくれました。「松坂牛とかノドグロとかおいしいよね!僕は大トロより中トロのほうが好きかな!」って言ってくれたんですけど、おれそいつらの味あんまり知らないんだ。ごめんな。ノドグロってどんな味だっけ。俺も食いてえよバカヤロー。日本の味で話題振ってくれるならおにぎりとかラーメンの話をしてくれ。
あとチャンはヴァイオリンが弾けます。
シングルの住民×経営者×ノドグロ好き×ヴァイオリン奏者=金持ち
の方程式に当てはめると、チャンはおそらく金持ちです。この方程式は自明なので証明は省略します。
フラットメイト②
もう一人のフラットメイトは中国からやってきたチーヤンです。名前の発音あってるのかわからないですが、私はチーヤンって呼びかけているので、もう彼は私の中ではチーヤンです。
チーヤンもチャンと同じくビジネススクールで学んでいて、彼の専攻はファイナンスです。学部の頃は経済学を専攻していたので、ちょっとだけ使う専門用語が違って授業に戸惑っていると話していました。
ただ、チーヤンは私とあんまり絡んでいないので情報がほとんどないです。一つだけ特徴的なのが、彼が使う包丁はめちゃくちゃゴツくてイカついです。精肉所で使う包丁なんじゃないかってくらいデカいです。
そんなチーヤンですが、中国から来ているだけあって、自炊で中華料理を作っていました。チンジャオロースみたいな感じのやつを作っていて、食べていいよって言われたので一口もらいました。美味しかったです。でもあのデカさの包丁は要らないんじゃないかな。そのチンジャオロースみたいなやつの残り油をそのまま捨てようとしていたので、フードロスの観点から私がもらい受けてそのままペペロンチーノ風のスパゲッティにしていただきました。美味しかったです。日本人って残り油とか食うのか、卑しいな、って思われていないか不安です。でも私は日本人を代表してはっきりと言いたい。美味しかったと。
この4人で一緒に暮らしており、今のところ大きな問題なく平穏に生活できています。同居人ガチャは大きな不安要素でしたが、私の場合は当たりでした。アジア人だけで固められているのは意図的なのかよくわからないですが全く問題ないです。
ただ、課題が全くないわけではなく、時限爆弾的な問題を抱えていたりもします。その一つがトイレットペーパー問題。
トイレットペーパー問題
世界中の数学者たちが取り組んでもまだ解決できていないと言われていたらいいなあで有名なあのトイレットペーパー問題が私の身にも襲いかかっていたわけです。皆さんご存じかとは思いますが、あえてこの場を借りて説明しようと思います。
トイレットペーパー問題とは、共有のトイレを使用するうえで誰がそのトイレットペーパー代を負担するのかという問題です。
私はこれまで実家、日本の大学の寮、アメリカの大学の寮と住んできましたが、このトイレットペーパー問題が顕在化することはありませんでした。
というのも、実家はなんか勝手に補充されていますし、日本の大学の寮では我々が支払っている家賃からフロアマネーというものが支給され、そこからトイレットペーパーを購入していたからです。アメリカの大学はどうだったかというと、受付に行ってトイレットペーパーくださいと言ったら無料でくれました。
イギリスの寮ではトイレットペーパーは無料でもらえないのです。
ではフロアマネー的なものを拠出してそこから買えばいいかというとそういう単純な問題ではない。なぜなら4人ともイギリスの外から来ていて共通で使用しているPayPay的なものが無いのです。そうなると現金でやり取りすればいいじゃんとなりそうですが、私はイギリスで現金を使ったことがないです。それくらいカード社会のイギリスで現金をもらってもしょうがない。
トイレットペーパー問題の本質は決済手段のほかにさらに根深い問題が残っています。最も根源的な問題はそれぞれのトイレットペーパーの使用量が等しくないということなのです。誰かはわかんないですけどめちゃくちゃ使っている奴がいるんですよね。昨日新品に替えたばっかなのにこの減り方はないだろという減り方をするんですよね。トイレットペーパーの備蓄があるうちはいいんですよ。あれがなくなったときに次誰が買う?って確実になるんだよな。とりあえず私とチーヤンは一袋(9ロール)ずつ買ったからな。次はニラークシュかチャンが買ってきてくれるんだよね?
まあそんな感じで問題はありながらもなんだかんだうまくやっていけそうな気がしています。
夜中に騒ぐメンバーがいるわけでもなく、むしろ良好な関係を築いていけそうで安心しました。
次回はエディンバラでのお買い物事情について書こうかなと思っています。