エディンバラ大学大学院留学体験記~その12 JAZZソサエティ~
こんにちは、サイトウです。
エディンバラの今の気温は8度くらいで、あっという間に冬の気配が近づいてきました。
今回の記事では以前の記事で出てきたJAZZソサエティに何回か参加したので、その感想を書こうと思います。
↓↓前回話に出てきた記事はこちら↓↓
JAZZソサエティなんですけど、初回含め3回ほどジャムセッションに参加してきました。
ジャムセッションといっても初心者向けのものなので、即興演奏できるようになりたいなという人たちが参加している感じです。
内容としてはブルーノートスケールをやったり、ブルースのコード進行I-VI-I-VI-V-Iに合わせて演奏するといった感じです。
このコード進行で使えるスケールは、各コードのアルペジオだよね、ナチュラルマイナースケール、ハーモニックマイナースケール、ドリアンスケールだよね、といった話をしています。
ずっと何の話をしているんだと思われるかもしれないですが、ジャズって初心者に厳しいですよね。もしリクエストがあればJAZZソサエティで学んだ内容を別の記事にまとめようと思います。ドリアンスケールってなんだよって感じですよね。ザーボンスケールもあるのかって話ですよね。
行く意味あるのかなという葛藤
まあそんな感じの内容をやっていたのですが、2回目の会に参加したときに、これやって意味あるのかなとふと思ってしまったわけです。
ジャズを演奏できるようになったからといってなんかいいことあるのかなと思ってしまったわけですね。
普通に楽譜通りポップスとか有名曲吹いたほうが聞いてる人にも喜ばれるし、ジャズの小難しい話にわざわざついていく必要なくね?と思ってしまったわけです。
実際留学の時間は限られているわけですし、何をやらないかという決断は非常に重要だと思います。
ジャズの即興演奏ができるようになるために時間を割くことが果たして自分の戦略にフィットしているのか。そんなことを考えていました。
実際ドリアンスケールの存在を知ったからといって何にもならないからね。
「留学先で何を学んだんですか?」
「ドリアンスケールというものについて学びました」
「(意味わかんないから話すのやめよう)」
となって終わりですから。
迎えた3回目
JAZZソサエティに行くことに疑問を感じていた私だったのですが、とりあえず今回(3回目)は行こうと。
どういう心境の変化だったかはっきりと覚えていないんですけど、なんか寝て起きたら行ったほうがいいなという気持ちになっていました。
そんな感じで迎えた3回目、なんと参加者がかなり減ってコンパクトになっていました。
おそらくほかの参加者たちも私のようにこれ意味あんのか?って思ってたんでしょうね。
さらに幸運なことに、サックスプレイヤーは私ともう一人の合計2人だけ!
これはかなり自分に回ってくるターンも多くなるぞというわけです。
その人は初めて見る顔だったので、同じく初心者なのかなと思いきや、なんか前に立って説明をし始めましてですね。あ、そっち側だったんだみたいな。運営さんだったんですねみたいな。こっち側だと思ってなんか気軽に話しかけちゃったじゃんみたいな。初見殺し過ぎて草。じゃあ実質サックスの人俺一人やんとなったわけです。
さらにさらに幸運なことに、そのサックスプレイヤーがゲロ上手かったのです。上手すぎて私がゲロ吐きそうなくらい上手かったです。体中の穴という穴からゲロを噴き出して失神しそうでした。あとめっちゃイケメンでした。腹立ちますね。サックス上手くてイケメンって。こっちができる抵抗はゲロふきかけるくらいですよ。出身地を聞いたらチェックリパブリックって言ってました。チェコ出身でサックス上手いってもうなんなんだよ。こっちはチョコを噛み砕くことで遠回しに呪いかけるくらいしかできることねえよ。あと真ん中を伏字にしてチェコ出身をチ〇コ出身にしてやる。イケメンでサックスがうまいってそういうことだからね。しかもめっちゃ優しかったしな。なんかごめんなさい。
そんなことを言いつつも、上手な人の演奏を聞いたらその人から真剣に学びたくなるというのが人としての心情。その日の会は私の参加の姿勢が段違いでした。
ただ、このコード進行にはこのスケールを使っていけるよねとわかったとしても使いこなせるかどうかは別問題で、これからコツコツやっていくしかないだろうなと思っています。
得た学び
そんな感じで行くかどうかの葛藤を抱えつつ臨んだJAZZソサエティでは大変多くのことを学ぶことができました。
継続することの重要性
これ当たり前のことなんですけど、上手になるためには一定の時間を投下するしかないですよね。それを避けてある日突然上手になるなんてことはまずないわけで。
私自身いろいろ言い訳していましたが、結局のところなんかめんどくさいなと思ってしまっていたわけです。そして蓋を開けてみたら参加者が減少という事態。
つまりほとんどの人は途中でやめてしまうわけです。
私はやめることが悪いことだとは思いません。むしろ非常に重要なことだと思います。戦略においては何をやるかに加えて何をやらないのかというのも大きな要素だからです。
ただ今回のケースでわかったことは、何かを継続するというのはそれだけ難しいことで、そして何かを達成するためにはその継続するということが重要だということです。
しかもその継続というのも曲者で、ただ漫然と同じことを繰り返していることが継続ではダメなんですね。自分のゴールを意識してそのための課題設定&改善行動を継続していく必要があるという、質の高い継続が求められているのです。
なんか激ムズじゃんって感じですけど、おそらくそれを難しいと感じない領域があなたの得意分野・強みなのではないでしょうか。
私も毎朝のトイレに課題意識をもって臨んでいますからね。今朝は滞在時間3分以内にしようとか、トイレットペーパー使用料は3回までに使用とか。
ただ漫然と継続しているだけではたどり着けないトイレ体験を私はできているんじゃないかな、うん。
参加者との交流
継続することの重要性に加え、参加者との交流からも多くのものを得ました。
3回も参加すると結構毎回声をかけてくれる人がいたりして、顔も覚えてもらったりして、授業を受けているだけでは広がらない社会的な輪を得ることができるわけですね。
ベースのモーテンとかめっちゃ優しいですからね。スウェーデンから来てる学生ですけど、国際関係の学問を学んでいて将来外交官になりたいって言っていました。かっこよ。身長も2メートルくらいありますからね。2メートルの人がベース弾いてるってかっこいいですよね。私身長180センチくらいなんですけど、こっちだと結構ちび扱いされてもおかしくない世界ですからね。世界は広いぜ。
あとトランペットのレッドですね。レッドはエディンバラ大学の学生ではないんですけど、忍び込んでこの会に参加してるって言っていました。その向上心たるや目を見張るものがあります。毎回俺がソロやった後にいい演奏だったぜって言ってくれるすげえいい奴です。おれは君の音も好きだぜ。
ちなみにレッドも身長190センチくらいあります。世界は広いぜ。
あとは運営側のジェイコブとかギャビンとかもいい人たちですね。さっき話したゲロ上手サックス奏者はホンザって名前なんですけど、ギャビンとフラットメイトらしいです。羨ましい。家帰ってジャズの練習できるって事やん。だれか俺と練習してくれませんか。
ちなみにギャビンも身長190センチくらいあります。世界は広いぜ。
まとめ
色々と迷いながら参加したJAZZソサエティでしたが、結論参加してよかったなと思っています。皆さんもやるかどうか迷っていることがあったら、いったんこれが最後と思ってもう1回だけやってみるというのはありかもしれません。
そしたらこれまで見つからなかったものが見つかって、新しいモチベーションになるかも。