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Fruitmarket Galleryの視察~エディンバラ授業ノート#7~


最終課題として出てきた美術館分析

今回の記事ではCreative Marketという授業で出された課題についてお話しします。
課題内容としては、Fruitmarket Galleryという美術館について分析せよというものでした。
分析した内容は最終的に6枚のスライドにまとめて提出しなさいという課題です。

プレゼンが評価対象というのは聞いたことがありますが、スライドが最終提出物になるというのは初めてだったので、なかなか勉強になりました。
今回の課題を通じて、パワポの使い方をもっとうまいことやらないとなと実感したので、それはそれで別の記事に書こうと思います。
(自分はデザインセンス無いからとかいう言い訳は誰も聞いてくれませんからね。)

本題に戻りまして、Fruitmarket Galleryの分析を行うにあたって、与えられた資料としては5カ年分の有価証券報告書(正式にはNPOなので別の呼び方があるかもしれません)だけ。
盛り込まなくてはいけない内容としては下記の4項目が指定されました。

  1. Fruitmarket GalleryのValue Propositionは何か

  2. Fruitmarket Galleryが持つ無形資産は何か、また対応する比較優位は何か

  3. 考えられる2つの競争相手は誰で、どういった点で競争しているのか
    何かしらの分析フレームワーク使用して分析しなさい

  4. 財務分析

    1. 収支構造について分析しなさい

    2. ボーモルのコスト病が生じているかどうかを論じなさい

上記の内容を答えるために、まずは情報収集から始めました。

Fruitmarket Galleryの概要

Fruitmarket Galleryっていうくらいなので、調べる前は果物博物館か何かなのかなと思っていました。
だってフルーツマーケットギャラリーですからね。
実際はコンテンポラリーアートを展示する美術館でした。
リンゴとかレモンとか展示しているのかなと思っていたのに、全然違いました。

公式HP:https://fruitmfruitmarket.co.uk/

HPを見る限りなんかいろいろやってるんだなということはなんとなくわかりました。
ただ、この美術館の競争相手は誰か、どういう無形資産・強みを持っているのかということは全くわからなかったので実際に行って見てきたよというのが今回の記事の本題です。

Fruitmarket Galleryに行ってきた

立地

Fruitmarket GalleryはEdinburghにある美術館で、大学から徒歩15分ほどの距離です。歩いて行ける範囲にいろいろな美術館や博物館があるのはEdinburghのいいところですよね。

私は歩いて行ったので全然関係ないですが、Waverly駅の真横に位置していて、スコットランドの遠方からやってくる方にとってはアクセスがいいのではないでしょうか。
実際に何歩くらいか測ってみたら40歩でした。
駅から徒歩40歩の好立地というわけですね。

Waverly駅の出口

展示物

展示物は定期的に変わるので内容は変わりますが、先述の通りコンテンポラリーアートをメインに展示しています。
私がいった時はHolly Daveyの作品が展示されていました。
梯子のような木組みが展示されていて、BGMにはハイヒールの足音のようなものが流れていました。
コツ…コツ…コツ…コツ…
という感じです。

Holly Daveyの作品

作品自体が何を表しているのかは全く分からなかったですが、コンテンポラリーだなあと思いました。

ちなみに料金は無料です。

カフェ

Fruitmarket Galleryは展示物のエリアに隣接する形でカフェも運営されていました。
2人掛けのテーブルが5つくらいと、カウンター席が7席ほどだったかなと思います。
カフェにいるお客さんは主に女性で、年代としては20代~40代くらいかなという印象です。

売店

売店では本を中心にカレンダーやポストカードなどが販売されていました。
本は人文学やアートに関連するものだったと思います。(自然科学の本はなかったかと)
Fruitmarket Galleryのロゴが付いた商品もあれば、普通のお土産屋さんに打っているような商品もありました。

売店の写真①
売店の写真②

City Art Centreについて

Fruitmarket Galleryの中身については以上ですが、外部環境に目を向けると、道路を挟んだ向かい側にCity Art Centreなるものがありました。
こんな近所に別のArt関連の施設があったら競合相手として取り上げることができるのではないかと思い、こちらも視察しました。

City Art CentreもFruitmarket Galleryと同じく入場料無料で、誰でも入ることができます。
展示物は絵画が40点ほど展示されていて、年代は18世紀~19世紀がメインかなという印象です。現代に描かれた作品もありますが、コンテンポラリーというよりかはモダンアートという感じ。

視察内容のまとめ

Fruitmarket Galleryは好立地にあり、Edinburgh市民にとっては気軽に訪れることができる場所だと言えそうです。

展示物はコンテンポラリーアートとなっており、Fruitmarket Gallery以外でコンテンポラリーアートを楽しむことができる場所はGoogle Mapでは見つからなかったので、これは大きな強みであると言えそうです。

展示以外に、カフェや売店が隣接しており、来場者が感想を話したり、何かインスピレーションを得たい場合に活用できる場所になりそうです。

目の前にCity Art Centreがあるため競合相手になるかと思いましたが、展示内容が異なること、また両方の展示物を見るのにかかる時間はせいぜい1~2時間であることを考えると、来場者を取り合うというよりかは、むしろどちらか一方を見に来たついでにもう片方の方も見に行こうという形で、来場者をお互いに増やすことができる関係にあると考えられそうです。(補助金を取り合う関係という意味では競合相手なのかも)

感想

やはり実際に足を運んで観察することで見えてくるものはたくさんありますね。
HPを見ているだけでは気が付けなかったことをたくさん見つけることができた気がします。
次回以降の記事では今回の視察内容を踏まえてどのような分析を行ったのか書いていこうと思います。

#コンテンポラリーアートって何がしたいんだろう

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