【介護施設】新人教育マニュアル
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。
介護業界は人手不足の施設が多く、新人職員にも即戦力を求める傾向があります。
しかし、新人教育は中途採用者に対しても必ず必要です。
新人教育を怠ると、新人職員は潰れてしまい退職してします。
残ったとしても、独自の方法で仕事をするようになります。
それが後々クレーム、チームワークの低下、サービスの質の低下につながります。
よって、どんな小さな施設でも新人研修を必ずしましょう。
この記事が、施設運営に少しでもお役立てできれば幸いです。
内容は、次のようになっています。
どんな介護施設でも使える内容になっています。
ただし、この記事の内容が全てではありません。
新人研修にはこの記事にとりあげた内容以外にも、
介助技術
入浴
排せつ
食事
感染予防
虐待予防
認知症スキル
電話対応
などの指導も重要です。
新人研修の一番始めに、この記事の内容を読み合わせていただければと思い作成しました。
文字数は6500文字程度です。
ぜひ、ご活用ください!
ご購入いただき、ありがとうございます。
早速、はじめていきます。
身だしなみ
服装・身だしなみを整えることには、2つの意味があります。
初対面の場合、あなたの身だしなみで相手は接し方を変えてきます。
だらしない人、接しやすそうな人、賢そうな人など、その人の服装・身だしなみが語っているからです。
そして相手に先入観が入ってしまうと、その後の関係性に大きく影響が及びます。
また、身だしなみを整えることは、自分自身を引き締めます。
だらしない恰好をしていると気分までだらしなくなります。
逆に「仕事は身だしなみを整えるもの」という意識で業務に入ると、気分も引き締まり、動作もキビキビし、仕事がスムーズにこなせるようになります。
つまり、服装・身だしなみがその人の考え方、行動を変えてしまいます。
身だしなみは、次の6箇条を意識しましょう。
これらを意識し、日々、身だしなみを確認します。
介護の仕事では、「オシャレ」はあまり必要ありません。
オシャレを意識したようなアクセサリーは、利用者さんの安全性を考えると外した方がよいです。
「どの程度のアクセサリーならよいのか」は施設によって異なりますので、上司に確認する必要があります。
それでは、部位ごとの身だしなみや服装について記載していきます。
髪
明るすぎない色(黒や茶の自然な髪色)
前髪は眉毛にかからない程度の長さ
フケや抜け毛、 寝ぐせに注意し、 清潔を保つ
長い髪はまとめて束ねる
髪留めや髪を結ぶゴムなどはシンプルなものを使う
ひげ
ひげはきれいに剃る
ひげは残す場合は整えて、清潔感を残す
化粧
化粧はナチュラルメイクで、派手すぎない
口紅、チーク、アイシャドウなどは濃い色を避ける
顔周り
眉毛は自然な形にする
鼻毛は処理する
コンタクトレンズは無色透明なタイプを使用する
つけまつげ、まつげエクステは華美なものをつけない
アクセサリー
イヤリング、ブレスレット、ネックレス類をつけない
結婚指輪以外の指輪を着けない
ピアスは極力小さくシンプルなもの
腕時計は鉄の物は避ける(つけないほうが良い、介助中は外す)
爪
やすりで爪先を滑らかにする
ネイルアートやつけ爪をしない(足は良い)
爪は短く切りそろえ、汚れなく清潔に保つ
靴
靴のかかとを踏まない
汚れや穴あきなど、清潔感のない靴は履かない
滑りにくい、清潔な靴を履く(スニーカー等)
スリッパは不可
香水や柔軟剤
香水はついけない
柔軟剤はにおいの濃すぎるものは避ける
服装(上)
首・袖周りの汚れに注意
袖をまくり上げたままにしない
ボタンをきちんと留める
下着が透けないように注意する
汚れやほつれ、しわのない清潔なものを着用
服を崩してきていない
服装(下)
汚れやほつれ、しわのない清潔なものを着用
裾をまくり上げたままにしない
入浴介助以外で、短パンなど肌が露出する服の着用はNG
ポケットに入れるものは最小限に
下着が見えないように注意する
穴が開いていたり、汚れている靴下は履かない
その他
汗をかいたら、こまめに吹く
ポケットに入れるものは最小現に(介助の邪魔になったり、危険がないかチェック)
入浴、歯磨きを欠かさず、体臭に配慮する
タバコを吸吸う場合、衣服ににおいが付かないように意識する
コミュニケーション
コミュニケーションスキルは重要です。
新人のうちにコミュニケーションを練習しておけば、利用者さんとの信頼関係を構築しやすくなります。
それがサービスの質の向上や、利用者満足度の向上にもつながります。
敬意をもって話す
話をするときは利用者さんへの敬意を忘れてはいけません。
丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
信頼関係ができてくると崩したコミュニケーションをとる場合もあります。
ただし「親しき中にも礼儀あり」です。
行き過ぎたコミュニケーションは慎みましょう。
タメ口、子ども扱い、ニックネー厶で呼ぶなどの行為絶対にしてはいけません。
もし利用者さん自身がよくても、それを聞いている周囲の方が不快に思います。
常に敬意を払い、丁寧な言葉で話しましょう。
話すときの立ち位置
利用者さんと会話をする際の立ち位置は、横からか斜め前にしましょう。
真正面に立つと威圧感を与えてしまいます。
会話をするときは、相手の視野に入り、目が合ってから声をかけるよう心がけましょう。
また、話すときは視線の高さを合わせます。
座っている利用者さんに対して、上から見下ろすようなことをしてはいけません。
威圧感があり失礼な行為になります。
そして後ろから声をかけてはいけません。
高齢者の転倒の多くは振り返りざまに起きます。
後ろから声をかけられると、振り返るときに転倒する可能性があります。
声の大きさ
聴覚が衰えている高齢者は多いです。
その人によって、片方の耳なのか、両方の耳なのかを事前に確認しておきます。
そして、聞き取りやすいような声で(低めの声)でゆっくりと、相手の反応を確認しながら声を掛けます。
聞き上手になる
利用者さんと信頼関係を築くには、相手に興味を持つことが重要です。
利用者さんの以前の仕事や趣味、子どもや孫の様子などを丁寧に聞いてみましょう。
ポイントは自分の話をするよりも、利用者さんの話を聞き出すことが大切です。
相槌をするなど、話したくなるようなリアクションをとるようにします。
あなたのことがもっと知りたいです。あなたの話を聞かせてください。という姿勢耳を傾けます。
「時間がなくてゆっくり話を聞いてられない…」という場合もあるかもしれません。
そんな時は、後で話を聞きに来ると約束をして、後ほどゆっくり話を聞くような方法をとりましょう。
そして、相手の話を途中で遮らず「待つ」ことも重要です。
利用者さんによっては、失語症で言葉が出にくい方や、認知機能の低下で反応が遅い方もおられます。
そんな時は会話を途中で終わらせず、「待つ」姿勢を心がけましょう。
場合によっては、質問や会話を変えることも必要です。
利用者さんの様子を観察しながら、適切な対応ができるよう努力していきましょう。
主導権は利用者
主導権は常に利用者さんにあります。
施設側の流れがあり、入浴の時間、トイレ誘導の時間、食事の時間などは決まっています。
「利用者さんは、その流れに従って当然」という考えは危険です。
「○○して当然」、「△△してあげている」という思考は、それに従えない利用者に対して「嫌だったら辞めればいい」という思考に発展し、それは後々虐待に発展してまう可能性をはらんでいます。
そうならない為のポイントとしては「説明と同意」です。
利用者さんに「服を着替えてください」と言わず「服を着替えていただいてもよろしいですか?」と、相手の判断にゆだねるような言い回しが重要です。
好印象なあいさつ
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