ほぼ初めての中国上海 水濠のまち「朱家角」への行き方
上海は揚子江の巨大なデルタ地帯にありますので、そこらじゅうに小さい川があります。その川に沿って川を利用して発展してきた町があります。それらを水濠と呼びます。上海には水濠のまちはいくつかありますが、昔の風情を残してる水濠の中で一番有名なのが「朱家角」です。「じゅうじゃじやお」と読みます。
この朱家角には、上海の中心部から地下鉄で最寄りの駅、そのまま朱家角と言う駅です。この駅は、地下鉄の17号線にあります。中心地からは2号線か10号線に乗り、乗り換えていきます。ここまではガイドブックに書いてありますが、駅から朱家角の古い町までは微妙に距離があります。ガイドブックによれば駅から20分と書いてあります。ちょっと遠いなあと思いながら行きました。
朱家角の駅につき駅の外に出ると、目の前に船着場があり、40元(約800円)の文字が見えました。これに乗れば歩かなくていいと思いじっとみましたが、船は見えないし人影もない。駅に着いたのは朝7時過ぎだったのでまだやってないのかを諦め道路を歩きました。大きな道路を横断すると、自転車タクシー?が止まっていました。そう、自転車の後ろに2人座れるリアカーのようなものがついているのです。中国語は分かりませんが、乗りませんか?みたいに声がかかったので、幾らかと聞いたら20元(約400円)と言うので、乗ることにした。
そうもう推定60歳代の方が自転車を漕ぎ始めました。しばらく平地なので、割とスイスイと進んで行きましたが、途中に橋がありその橋は少しアーチ上になっているので少し坂になっています。そこに来るとスピードもおち、はあはあ言いながら進んで行きました。まあ坂道は10mぐらいだからなんとか通過。朱家角の入り口に到着、Alipayに20と打ち込んで画面を見せ決済しました。
その後町をうろうろしていたら川に出ました。そこは手漕ぎ船で水濠の街を遊覧できるのです。乗りたいと思ったら、一隻6人乗りで200元(約4000円)6人だと一人660円なので高くはないが、一人で乗ると高い。どこかのグループに入れないかとみたが、朝早いせいかそんなグループはいない。料金表の下に片道40元という表示が見えた。あ!、さっき駅前で見た船着場に行くやつだ。帰りはそれに乗ると決めて、朱家角の古い町や橋を渡ったり写真を撮ったりしました。
いよいよ船で帰るぞ!と40元のチケットを買い、船着場に降りると、なんだか上で待てという。翻訳アプリにしゃべってもらうと「船が出ているので帰ってきたら呼ぶから」と言うことだ。そう20分ぐらいまったかな。下に降りてこいと合図している。あれ?船はまだ帰っていないぞ、と思って下に降りたら船が帰ってきた。スマホとかで船の位置を確認しているようだ。
船はエンジン付きだから安いのだ。私一人だが乗ったらすぐに出発した。しかし、すぐにUターンして戻ルようだ。船が故障したのか?と思ったら2人の客が待っている。出たばかりだから2人を乗せるために戻ったようだ。結局3人乗って再び出発した。水濠の町を船で行くのはなかなかいい。手漕ぎでなくてもいいと思った。エンジン車だが手漕ぎのボートと同じくらいの速度でゆっくり進むからだ。
しばらく行くと古い街並みはなくなり、コンクリートの橋を潜って左に曲がると朝見た駅前の船着場に着いた。降りて右に曲がり駅の方に向かうと船のチケット売り場があった。そうか!朝、ここに来れば乗れたんだとわかった。
私は結局、行きは自転車タクシーで行き、帰りはエンジン付きの船で帰ってきた。私のガイドブックには、自転車タクシーのことも駅前から船で行けることも書いてなかった。でも2つの乗り物を体験できたのでよかった。