私の執筆スタイル紹介
とにかく、書く。
自信をもってそう言えればいいのだが、ものごとはそう簡単ではない。
いや、書くには書くのだ。文字数だけでいえば、規定を下回ることはほぼない。
つらつらと流れに沿って書いていく。
書きながら、「あ、これはあとで使えそうなフレーズや内容だな」と思ったら、段落を思いっきりあけて、下の方に書いておく。
文章の前後関係がおかしくても、とりあえず書く。誤字脱字はおろか、てにをは・修飾関係が適当なことも多い。それは、あとで直せばいい。
書くときは、音楽を聴く。ほとんどはロックミュージックで、だから曲のテンポに合わせてタイピングの速度も規定されているような気がする。
バラード調やメロウな曲は合わない。どちらかというと、ハードロックやヘヴィメタルの方がいい。メロディックスピードメタルだと、なおいい。
カフェで書くことが多い。自宅や図書館では集中できない。自宅は他に誘惑が多すぎるし、図書館は静かすぎる。なにより「みんな勉強してます」みたいな空気が嫌いだ。
混みすぎていない、7割くらい埋まっているカフェで書くのが好きだ。
1回目に書いたものは、だいたい気に入らない。
だから、思い切って全部捨てる。なんなら、2回目の原稿も捨てる。だいたい、3回目で自分の納得するものができる。
昔はそうではなかったが、ライター講座に通ってからは、事前にプロットを考えるようになった。書く内容や要素を、箇条書きで付箋に落とし込んでいく。その付箋をノートに貼り付け、入れ替えながら流れをつくっていく。
書く前に情報収集した内容は、ノートに手書きしておく。スマホやPCのメモはあまり好きではない。文字面を読んでも、アイデアが想起されない。
手書きの文字は、想像を広げてくれる。
ちなみに、字は壊滅的に汚い。幼児の落書きみたいだ。たまに、自分でも読めない。でも、それでいいと思っている。
書くのは、苦ではない。
ジャーナリング的に書くのなら、もしかしたら何時間でも書いていられるかもしれない。
だが、削っていくのは大変だ。
シンプルで分かりやすい文章にするのは、苦しい。
面白いものを書くのは、それはもう地獄だ。
この原稿は、推敲も含めて30分で書いた。
たまには、こんな適当な原稿があってもいい。