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【自分の意見がないのは自分のせい】英語でのコミュニケーションで大切なこと

先週のシドニーは初夏をすっ飛ばして完全に真夏日和でしたが、今週は急に春に戻り完全にブランケットを片付けてしまったことを後悔しています。シドニーでは季節の変わり目に必ず経験する御家芸並の恒例行事です。(てか何年シドニーに住んでるって話ですが)

さて、こちらもnoteの恒例になってきているインターン生ユウキの日報ネタです。先日上がってきた記事をご覧ください。

まず、この日のユウキの格好は完全に常夏オトコでした。(さすがにこの時期にそれはないでしょ)ちゃんと準備をしてきていることに対しては褒めるべきなのかはわかりませんが、帰りは長袖のシャツを羽織っていたので、短パンに長袖という不思議な格好でシドニーの夜を闊歩していました。(季節感を大事にする日本のお婆ちゃんに怒られるぞ)

さて、ユウキの記事ですが、いいこと書いてます。(親バカ)自己分析というかを理解しようとしています。これって本当に大事なことだと思います。おそらく他人から(客観的に)みたユウキと自分から(主観的に)みたユウキを総合的に評価しているんだと思いますがなかなか面白い。なるほど、こんな風に理解しているんだな、と思うと私の彼に対するアプローチやタスクの内容や振り方の参考にできるので助かります。

私の成長に繋がる

そして最近特に思うことなのですが、ユウキを始め生徒やインターン生と関わることで得られる一番大きなことは私自身の成長だということ。よく子供をもつ親が子供の成長と共に自分も成長することができるというのを聞きますが、まさにそれです。

昨日ユウキとオフィスで仕事をしていたら無意識のうちにため息をついていました。ついた瞬間にユウキに「はい。イチため息!」って言われてハッとしたんです。とっさに「ごめん!」と謝ったのですが、本当にしまったって思いました。私の中でため息は絶対に人前でついてはいけないものとして気をつけていたつもりなのですが、やってしまった・・・

ユウキは「ストレス溜まってるんじゃない?まあ、いいよ」って言ってくれたのですが、いやいや。ため息ってつかれた人になんのメリットももたらさない百害あって一理ないモノ。すみません。本当に。

何が言いたいかと言うと、こんなつまらないことも全然やっちゃう私にはいくら勤続年数が長くても、ポジションが上がっても、ちゃんと指摘してくれる人がいないといけないということです。特にユウキのように私より年下の人からの意見は大切にしたいと思っています。

「空気を読む」日本の文化

日本では年下が年上を敬うのは大切だっていう文化があります。敬うことは大切だとは思いますが、言いたいことを言えない風潮についてはどうかなって思っています。変に気を遣って相手を立てすぎたり、思ってもいないことを口先だけで言うということには特に職場においては私はあまり意味があるとは思えないのです。

ですが、言いたいことを言ってもらえないのはワカモノの方が悪いのではなく、そうさせている上司や先輩の方に問題があると思っています。ウソや言い訳を言うのは本人に問題があると考える前に、本当のことを言った時にどういう反応をしているかを考える方が大切だと思います。(恐らく怒りますよね)

私はインターン生であっても後輩であっても「対等」な関係を築くことを意識しています。対等というのはその根底にRESPECTリスペクトが必ずあって、年齢や立場に関係なく、人としてまずは尊重することです。

オーストラリアでのコミュニケーション

オーストラリアでは基本的に上司だろうが年上だろうが、自分の意見ははっきりと伝えます。ミーティングを行うとたまにスタッフ同士が喧嘩に近いディスカッションが繰り広げられる時もあります。ですが、引きずることは一切なく、終わった瞬間はまたいつものように和んだ雰囲気で談笑が始まります。

この国ではミーティングで意見がないと「会社のことを考えていない」存在と捉えられることもよくあることで、上司の顔色を伺ってダンマリを決め込むことになんの評価もされません。

私はオーストラリアに来たばかりの時はこの自分の意見を言うことが苦手でした。相手の出方をみたり、相手の意見に合わせたり、とにかく自分から意見を言うことよりもそもそも「自分の意見がなかった」のです。これに関しては日本人の生徒さんがこちらの生活で最初にぶつかる壁だと思います。

I don't know how to say in English.  「英語での言い方がわからない」

はいいけれど、

No ideas. 「(自分の考えが)わからない」

本人の問題です。

空気を読む能力が足を引っ張る

日本ではこの「No ideas」状態の方が多いです。自分の意見を持つことよりも他人の気持ちを汲んだり、空気を読んで相手に合わせたり、というスキルの方が重要視されます。「本音と建前」なんてモノが存在するとても高度なコミュニケーション技術を必要とするのが日本です。素晴らしいスキルだとは思いますが、残念ながらこのスキルは日本以外の国ではあまり必要とならないどころか足を引っ張る技術にもなります。

相手の顔色をみたところで価値観やバックグラウンドが全く違う人の気持ちや考えは分からないです。だから基本的に「本音」でのみコミュニケーションを取らないと一生分かり合えることはありません。”相手には自分のことは理解してもらえない”、ということが前提で話をするのがオーストラリア人で、”自分のことはある程度言わなくてもわかる(常識というのが存在する)”ていでコミュニケーションをとるのが日本人です。

人と「一緒」がベースなのか「違う」がベースなのか、それが大きくコミュニケーションをとる時の方法に影響してきます。

そして自分の意見を持つためには、自己分析と自分を理解することがとても重要になってきます。自分は一体何が好きで何が嫌いで自分にとって人生における大切なモノは何でそしてその理由は何でか....

自分のことを分析することは色々なことに自分の意見を持つことはとても助けになります。

もう一つの大切なスキル「伝えてもらえるスキル」

ということで、ユウキが自己分析をして自分を知ることはとても大事です。そして次のステップはその自分を相手に知ってもらうことです。そのためには「伝える」技術がとても重要になります。これは言語的にということにありますが、どうやったら自分の考えが伝わるか、プレゼンテーションスキルになってきます。(これも技術が必要ですが磨くことは可能)

そして私的にもう一つ大事なことは、誰かから「伝えてもらえる」人間になるということだと思っています。自分のダメなところを指摘されるのは耳の痛いことで避けたいことだとは思いますが、若いうちはもちろん、歳を取れば取るほどこの「伝えてもらえる」スキルはもっと必要になると思います。素直に自分のミスを認められる、そして謝ることができるスキルは私がこれからもっと伸ばしていきたいスキルです。そして今のところこのスキル、とてもいい感じでworkしてる(と思っています)のでオススメです。

今日からユウキは2泊3日のホリデーに友達と車で出かけるということで月曜日はインターンもおやすみ。たくさん動画撮ってきてもらって休み明けの週にはまた1本作成してもらおう。うん、今決めた。そうしよう。独り言なのでユウキ、気にしないでね。ホリデー中は仕事のこと忘れてしっかり楽しんでね。言いたいことがあればちゃんと聞くので言ってね。ただし来週火曜日以降は却下なので気をつけてね。

※追加: この記事をあげたすぐ後、しっかりユウキからコメントが入りました。恒例の鬼無茶振りに対する抗議👹笑笑 あははは。ホリデー中もしっかりしてるわ。さすがユウキ。



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