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閉じたSNSを学校でやってみたらどうなるか

ちょっと実験的なことというか、ずっとやってみたかったことがあってやっと一昨日始めました。

それは「閉じたSNS」

Facebook プライベートグループ:「La Lingua メイト」

具体的には学校(ラ・リングア)のFacebookプライベートグループを作りました。参加対象者は、①現役生 ②卒業生 ③入学希望者 ④ラ・リングアファン、つまり誰でも参加可能ということです。(笑)3日前に始めて日本語のインスタのストーリーのみで告知をしたところ現時点で29名のメンバーが集まりました。

29名の内訳は以下の通りです。

① 現役生:2名 ② 卒業生:25名 ③ 入学希望者:2名

この結果はある意味狙い通りでした。そもそも今回プライベートグループを作ったきっかけは「ラ・リングア卒業生の活躍」です。特に最近の卒業生の活躍がすごい!自分で事業を立ち上げたり、仕事で大きな成果を上げたり、スポーツで賞を取ったり、カミングアウトしたり、テレビで紹介されたり、とにかく自分たちの目標に向かってこのコロナ禍の中でも立ち止まることなくグイグイ前に進んでいる姿を見せてくれています。

そんな彼ら、彼女達の活躍を私がインスタで共有をすると彼ら、彼女達のことを知らない他のラ・リングア生達も反応して「すごい!」「さすがラ・リングア!」「勇気をもらった!」「私も頑張ります!」などのメッセージがどんどん私の元に届いて刺激を与え合って、本当にいいエネルギーを生み出しています

このエネルギーをもっと上手く使えないかな、と思って始めたことが今回のFacebookプライベートグループになります。もっともっとラ・リングアだからこそできるやり方で彼ら彼女達のエネルギーを無駄にせず、相乗効果でさらに大きなエネルギーを生み出せるような方法がないかと思って実験的に始めました。

Facebookプライベートグループで生み出したいモノ

Facebookのプライベートグループで生み出そうとしているモノは以下の3つです。

① 絆  ② モチベーション  ③ 特別感 

この中でラ・リングアだからこそ築けるモノが③の特別感だと思います。開けたSNSが当たり前の時代だからこそ、閉じたSNSでは「そこにいる存在価値」をより感じられると思います。誰でも参加ができる場所ではなく、「ラ・リングア」という共通言語が存在している意味はとても大きなことです。ラ・リングアということだけで全く知らない人同士でも近く感じることができますし、何よりも安心感がある。

そして留学は帰国後のサポートがより大切だと考えています。多くの留学経験者がその後大きな「喪失感」を日本で感じます。まるで浦島太郎のようにオーストラリアで過ごした時間が夢だったかのように感じ、思い描いていた日本での生活が得られず現実をなかなか受け止められない人もいます。

今回のfacebookプライベートグループはそんな卒業生のサポートも目的に含まれています。

ただ、なぜこの「特別感」がラ・リングアだからこそ得られるモノかという理由はラ・リングアの校風にあります。

ラ・リングアだから出せる「特別感」

ラ・リングアはおそらく世界中の語学学校の中でもトップレベルで学生と先生、スタッフの距離が近い学校です。ただ英語を教えるだけの学校ではなく、私たちスタッフ、先生は留学期間中は生徒一人ひとりの人間的成長を最終の目的としたカウンセリングとサポートをします。

それもあってか、卒業後も学生からは近況報告をはじめキャリア相談や個人的な相談の連絡が頻繁にあります。そのお陰もあってラ・リングアでの留学生活や海外の生活が生徒達のその後の人生に大きく影響を与えていることを私は度々確認することができました。

ラ・リングアのように卒業しても生徒との関係が続くことはあまりないと同じ業界で働く人からよく言われます。またラ・リングアは学生の再入学がとても多いことで知られていますが、これも良くあることではないようです。

リピーターが多い珍しい学校ラ・リングア

これまであまり考えたことがありませんでしたが、なんだかラ・リングアには他の学校ではあまり聞かない熱狂的なラ・リングア好き、つまり「ファン」がいることに気がつきました。(ラ・リングアにファンが多いことの理由はまた別の記事で書きたいと思います)

語学学校の生徒さん(お客様)はほとんど一見さんで、基本的にリピーターはいません。なぜなら、一度英語力がつけば必要ないからです。あとは高校や大学のように留学の証明書となるもので、一度卒業証明書を貰えば何度も通う必要がありません。

ビジネスの観点から考えると卒業生のための閉じたSNSを作ってもリピーターとなる可能性がないのであればあまり必要がないものです。ところがラ・リングアではこの卒業生がとてつもなく新規の申込者を取り込んでくれるということが起こっています。それは日本人スタッフの私が発信する、日本語のみのインスタグラムを始めたころから顕著に現れてきました。

これまでは学校が情報を発信できる場は基本的に自社のウェブサイトのみでした。その他は広告費が発生する他社のサイトや留学エージェントさんからのご紹介でした。つまり規模があまり大きくないラ・リングアは広告費にかけられる予算が少ないためどうしても情報の発信という意味では弱かった部分があります。

そのため、日本に行って営業をかける出張費もなかなか出なかったため、オーストラリア国内の現地エージェントさんとの関係を強く築くこと、そして何よりも、就学中のサポートをとにかく徹底して生徒さん満足度を高めることをこれまで最優先にやってきました。その結果、どの学校よりも自分の学校に愛着をもち、ラ・リングアを卒業したことを誇りに思ってもらえるような卒業生達を輩出することができました。

そして何よりも驚くべきことは、ラ・リングアにはリピーターの生徒さんがたくさんいるということです。先に述べたように、基本的に語学学校では同じ学校に再入学する方はほとんどいらっしゃいません。ところが、ラ・リングアには本当にたくさんの再入学者がいます。

特に今回のコロナの影響を受け、経済があまり安定していないこの時期に帰国をすることを躊躇してオーストラリア国内で学生ビザの延長をする方がちらほらいるのですが、実はラ・リングアでは延長を決めた生徒さんのほとんどが他の学校を選ばず、ラ・リングアに再入学を決めて引き続き就学されています。そしてそういう方々は他の学校を選ぶという選択肢がそもそもなく、迷いなくラ・リングアを選ばれています。

高いモノには物語がある

再入学を決められる方は学校選びを料金や設備などの条件で選ぶのではなく、「ラ・リングアかどうか」ということで学校を選ばれています。つまり完全にラ・リングアのファンということになります。

そして付け加えるなら、ラ・リングアの学費は決して安くはありません。コロナの時期でこの業界は今完全な価格破壊を起こしています。当校ももちろん余裕なんて全くありません。ですが、ラ・リングアは料金を下げることを選びませんでした。それよりも学校の価値をあげる方を選びました。

安いモノには訳がある。高いモノには物語がある。

新しく始めたfacebookプライベートグループ「La Lingua メイト」。これからこのグループをどの学校にも真似できないラ・リングアだけの価値を生み出せるように面白いアイデアを考えていきます。また機会があればnoteに記事として上げていきますね。

そういや今年はラ・リングアの25周年。こんなビックセレブレーションの年にコロナなんて。正直本当に参ってます。(油断するとすぐ泣けます笑)ですがなんかこれもラ・リングアらしいです。(笑)おかげでまた面白い物語が生まれそうです。



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