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ブルー バタフライ

【マジシャン向け】※一部が有料になっておりますが、ほぼ全文読めてマジシャンの方であればやり方も想像できるようになっています。
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 ちょっと実験的な手順のセリフ(台本)です。こんなマジック、ありでしょうか? 
 普通のマジックとの大きな違いは、観客の関与の比重が大きく、マジシャンの演技と同じかそれ以上に、手順(全体の演出の印象)が面白くなるかならないかは相手次第という部分です。
 かつ、演技時間も読めないのでプロの現場でも使いづらい。
 とはいえ、ゆったり時間があるカジュアルな場では面白いのではないかと想像中なのです。実際に何度も試してみているわけでもないまだアイデア段階的なものです。お時間のある方だけ、とりあえず読んでみてください。

相手の悲しみを消すというエモーショナルなメンタルマジックのアイデアです。 

<台本と方法>

※方法は一例です

「最近、ちょっと変わったものの"収集"に凝っているんです。
……人の思い出を集めているのです。
昆虫採集をするみたいに、人のエモい思い出を集めて、そこからパフォーマンスのセリフが作れたら面白いかなあと思ったのです。
ひとつご協力いただきたいんですが、今よろしいですか?
決めたやり方があります。まずテーマをランダムに選ぶところから始めます」

 赤、黄、青の3色の色の蝶からひとつを選ばせます。青い蝶をフォースしますが、どんな方法を使ってもかまいません。わかる方はテンヨーの「マジックバタフライ」の蝶のカードを使って行うと想像しておいてください。(道具を使わず言葉だけで行う「下村の虫カゴフォース」という手法も考えましたのでこれについては後述)

 3色の蝶の色についての説明をします。
「実は、蝶の色はいろいろな感情の象徴でした。赤は情熱。黄色は幸せと希望。青は悲しみや後悔です」
「今回は、青が選ばれたので……何か悲しいことや後悔していることにまつわる思い出話を聴かせてもらえますか?」

 ここで、せかすことなく相手の話をじっくりと開きます。ここが非常に実験的な部分です。何分かかるかもわからないし、相手がすぐにうまく話し出せるかもわかりません。他の観客がいる場合は、飽きちゃいそうな流れなら助け舟を出しながら上手に聞き出します。マンツーマンであれば、時間は気にせずゆったりと話を聞きます。逆にとても興味深い話が聞けることもあるかもしれません。テーマが悲しい話なので、あまり重い話になるのもあとの会話での処理が大変だと思う場合は、「あんまり重い話ではないものでお願いします」と冗談っぽく釘をさしておくのもいいかもしれません。聞いたら次へ。

「それは辛かったですね。でもそれがあったので今があるんですよね(または、素敵な思い出ですね。など適切な感想を一言いいます)。では、私の趣味の収集にご協力いただきましたお礼にマジックをお見せします」
 前もって傍らに置いてあった空の標本箱を持ち「思い出の標本箱です」といいます。手で覆うと虫ピンに刺さって青い蝶が出現します。(これはテンヨーの「マジックバタフライ」を使用します。商品に添付している専用カバーを使ったり、ハンカチの下で行うなどの手法ででもできます)相手が“選んだ”青色の蝶が箱の中に現れるので驚きます。

「この青い蝶が舞い上がっていくところを想像してください。部屋の中でグルリと回ると、窓から外へ飛び出していきます。どんどん遠くへと、、そして大空へ飛んでいくにつれ段々小さくなっていくのを想像します。悲しみも遠くへ、薄らいでいきます。そしてやがて蝶は見えなくなります」

「残ったのは希望と晴れやかな青空です」
(仕掛けを使って)
蝶を箱から消します。

今日は、素敵な思い出を聞かせて頂きありがとうございました」
と言って終了。

<後記>
 ポイントは、青い蝶とともに相手の悲しみの記憶が空に舞い上がり消えていく幻想的な演出ですので、手法に関しては、「マジックバタフライ」を使わずとも、いろいろ代替手段が考えられそうです。
例えば……
○相手が選んだ色の蝶を紙に書いて、紙片を丸めて消す。
○蝶の絵がかかれた3枚のカードから好きな色の蝶のカード1枚を選ばせ、その後、その色のカードだけが消えている。
など。


上記の手順で使った道具>

『マジックバタフライ』 テンヨー 考案:佐藤総

<下村の虫カゴフォース>
言葉だけで青い蝶をフォースする方法です。
誰でも見える場所でタネを書くのもなんなので、以下は有料にしておきますが、イメージだけで行うマジシャンズチョイスです、自分でセリフが作れる方は作ってください、読む必要はありません。もしくはどこかで私となにかの機会で会うことがあれば尋ねてください。もし、参考にしたい、すぐ知りたいという方はどうぞ。わりといい感じにできているとは思います。

<台本/方法>

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