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恐怖のブックテスト / マジック解説
考案:下村知行
メンタリスト、セオドア・アンネマンの作品に『WHIM OF TITUBA』という変わったものがあります。普通のブックテストでは選ばれたページの内容をメンタリストが当てるのですが、その作品では、選ばれたページを相手が開こうとすると、ページそのものがなくなっているのです。そのマジックを行うにはサイズの違う封筒を3つ用意したりとちょっと大変なので、現象のエッセンスだけを取り入れて、簡単に行えるようにしました。R2D2フォースを使います。
【 現象 / EFFECT 】
●ひとつの封筒と、明らかに違う種類の3冊の本(または雑誌)を取り出します。
●3冊の本のうちの1冊を、使用する本として選んでもらいます。
●封筒の中から9枚の紙片を取り出します。それぞれの紙片には数字が3つずつ書かれています。数字はなにかの規則性があるようには見えず、ばらばらです。
●紙片の中から、2枚を自由に選ばせます。
●その2枚に書かれている数字を組み合わせて2桁の数字を3つ作らせ、それらを合計させます。「あなたが選んだ数字を使って、あなたが組み合わせました。そして、そのできた数を足しました」
●「最初に選んだ本を開いて、その合計のページを開いてください」といって開けさせると……なんとそのページが破り取られていて存在しません!「ええーっ!そんなことってあります?! ちょっと怖くないですか!」と演者はアセったような様子をし、パラパラと他のページを見たり、選ばれなかった本を調べたりします。異常はありません。選ばれた本の、選ばれ数のページだけがないのです。
●最後に、封筒を大きく広げて逆さまにすると、はらりと紙片が落ちてきます。これが無くなったページです。「こんな不思議なことがあるんですね」といって終わります。
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SO3(ソースリー)原理の研究
とある数理原理を使った新しいマジックの解説。トランプを使うものや、紙とペンだけで行うテクニック不要のメンタリズムエフェクトです。マジシャン…
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