名は体を表す?
スマホの Google アプリがおススメしてくれた ↓ の記事。
この記事を見て、2つのことを感じました。
①タイトルは正しい?
記事タイトルを見たときには、π=3.141592… なので 3.14 よりも大きいという話かと想像していましたが、実際に記事を読んでみると、この記事タイトルは以下の部分から作成されたものだろうと推測できます。
記事タイトルでは「πが3.14より大きい理由」となっているが、その筋では有名な大学入試の過去問の「πが3.05より大きい理由」が出典元となったもののようです。
これって、
単なる誤字?
危機感を煽るために恣意的に変更した。
円周率 π は 3.14 というのは当たり前なので、校正で 3.05 → 3.14 と変更された。
のどれによるものなんでしょうね。どれにしても、面白くないな… 😖
②そこが問題なのか?
記事を書いた方(野口 悠紀雄 : 一橋大学名誉教授)は、「ハルシネーション問題」を課題として揚げられているようですが、文科省が 7月に公開したガイドラインでもハルシネーションについては説明されていますし、ファクトチェックの必要性についても説明されています。
しかし、記事は
と締めくくられています。もしかするとこの記事の原稿が作成されたのは、7月に公開された文科省のガイドラインが公開される前だったのでしょうか?
ハルシネーションについて言及するのであれば、インターネットで検索した情報についても同様でしょうし、図書館にある書籍や雑誌だってすべてが正しいとは限らないはず。極論、一次情報でなければファクトチェックなど有効エ性を確認すべき、と言われても言い過ぎじゃないくらいだと思います。
それを AI のハルシネーションについてのみ言及するのは間違っていると思いませんか?
真偽を見極める力
結局のところ、前出の文部科学省のガイドライン「令和5年7月4日)初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」でも、↓ のように、情報の真偽を確かめる力がこれからの時代には必要なのです。
どこまで使うかのさじ加減はあっても、禁止・抑制という対応ではないと思います。きっと、意図的に使おうとしなくても、AI を使うような状況になってくると考えられるのに、禁止・抑制では対応しきれないと思います。
ハルシネーションのない AI が実現されることは望ましいことですが、それが実現しなければ AI を利用できないわけではないはずです。
と、いろんな意味で考えさせられる記事でした… 皆さんは、どう思いますか?