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誰に向けた情報発信?

人事異動が公表

富山県の教職員の人事異動について、管理職級の人事から少しずつ公表されていましたが、一般の教職員についても県庁のホームページで掲載されました。 ※わたし自身は、異動なしなので掲載されていません。

掲載されている内容

公表されている内容は「役職」「新所属」「旧所属」「氏名」という 4つの情報が一覧になっています。数年前から、上記のような PDF 形式による掲載になりましたが、以前は HTML での表形式で公開されていました。 
個人情報保護の観点からなのか、上記の PDF にも、HTML での表形式で掲載されていた時にも、どのように作成されたのかは meta 要素も記載されていないので、詳細は不明です。

上記の県庁ホームページに掲載されている情報と同等の内容を基にして、地元の地方紙にも教職員の人事異動が掲載されていますが、掲載されている内容は、「役職」「新所属」「旧所属」「氏名」という 4つの情報で順にソートされた一覧が掲載されているだけです。

一覧をどう見るか? 誰が見るか?

現状の一覧では「○○という学校に新しく転入してくるのは誰?」という観点で一覧を見ることになります。しかし、保護者目線から考えると、「うちの子が通っている学校から転出するのは誰?」という観点で見たくなるのではないでしょうか?

教育委員会にしてみれば、「教育委員会辞令」を公表しているわけですから、この順序でソートされているのも当たり前なのかもしれませんが、「読者に情報を伝える」という観点で考えると、地方紙などでは保護者目線での一覧が掲載されてもいいんじゃないか、と思ったり…

警報がホームページに表示されている

警報が発令!

3/26 に地方紙のホームページを見ると、上図のように富山県内に警報が発令されていることが表示されていました。「暴風警報」という種別に続いて、市町村名が羅列されていますが、県内にある 15 の市町村すべてに警報が発令されているので、「県内全市町村」や「県内 15 市町村」と表記されていれば自身が住んでいる市町村に発令されているかがすぐにわかります。
以前に見たときは、ある市町村(自治体)だけに発令されていないケースがありましたが、そんな場合には「○○を除く 14市町村」などと表示してあればわかりやすいと思うのです。

ちなみに…

  • 上記の警報表示は、共同通信デジタルが提供している情報のようで、他の地方紙のホームページでも同じ内容で表示されていました。

  • スクリーンショットは、シークレットモードでアクセスして表示される誰でも閲覧できる状態のものです。

最後に

わが家で購読している地方紙のサイトは、教職員の人事異動について、県が公表している内容をほぼそのまま掲載しているだけでしたが、他の地方紙のホームページを見ると、下図のように「富山県教職員異動検索サービス」と表示されていました。

他の地方紙のサイトでは…

当該地方紙を購読しているなど、有料プランの会員がログインしなければ閲覧できないサービスのようで、具体的な内容は確認できませんでしたが、「…検索サービス」と称しているのですから、何かしらのデータベースっぽいものになっているのでしょう。
この違いだけで、購読する新聞を変更するまでは決断できませんが、こういった姿勢はいいな、と思います。

とは言え、前述のような一覧を加工するとなると、情報を加工しなければならず、加工によって正当性を担保できなくなることがネックになっているのかもしれません。
そのような加工が行いやすくなるように、県側も提供する情報を「PDF ではなく JSON や CSV といった形式で提供する」といったことも検討していくべきなんだろうなと思います。

DX(デジタルトランスフォーメーション)がいろんなところで叫ばれていますが、単なるデジタル化ではなく、デジタルになったからこそ行える工夫が進んでいけばいいなと思います。もっと、世の中が便利になればいいのに…

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