Google Classroom をグループのように使う
それぞれの学校や組織のセキュリティポリシーや運用ルールによって、「Google グループ」や「共有ドライブ」の利用が制限されているケースがあるかと思います。
提案する方法
そんな環境下でも、Google Classroom は利用できるでしょうから、以下の記事で紹介したグループアドレス(teacherGroupEmail、courseGroupEmail)を利用すれば、Google グループで実現できるメンバー一覧の代替として使えます。
通常であれば、Google グループで作成する一覧を、Google Classroom で作成します。マネージャーとして登録する人は「教師」、通常のメンバーは「生徒」として登録しておくといいでしょう。
前述の記事で紹介しているスプレッドシートを用いて、作成したクラスの teacherGroupEmail と courseGroupEmail を確認します。このグループアドレスが、それぞれ
teacherGroupEmail : クラスの所属している教師の一覧
courseGroupEmail : クラスに所属している教師と生徒の一覧
として利用できます。
注意する点
Google Classroom によって作成されるグループアドレスを用いて、ファイル共有の相手を指定できます。ファイルやフォルダの共有設定に使用することで、Google グループと同様にメンバー一覧として利用できます。
共有ドライブのメンバーを指定する際にも利用できます。
「Google グループ」と「共有ドライブ」が両方指定できない場合でも、このグループアドレスを利用してフォルダを共有すれば、「共有ドライブ」のように扱えます。
また、「Google グループ」のようなディスカッションについては、Google Classroom のストリームで代替えが可能です。
このように Google グループの代替策として利用する際に、注意しなければならない点がいくつかあります。
Google Classroom によって作成されるグループアドレスには、招待しただけの状態では登録されていない。実際にクラスに参加していなければ、一覧には含まれない点に注意!
Google Classroom によって作成されるグループアドレスは、メールアドレスのように見えるものの、このアドレスをメールの宛先としては利用できない。
そのため、Google フォトのアルバムを共有するときなど、メールが送信されて招待するようなケースには利用できません。グループアドレスを用いて共有設定を行う場合、「共有ドライブ」では指定すると即座に一覧に表示されます。
しかし、「マイドライブ」内のフォルダやファイルに共有設定を行った場合には、一度 URL などで直接アクセスしなければ、「共有アイテム」には表示されません。同様の共有設定でも、グループアドレスではなく、個別のメールアドレスで共有設定した場合には、即座に「共有アイテム」に表示されます。グループアドレスアドレスで共有設定した場合には、一度アクセスしなければ「共有アイテム」には表示されません。
最後に
この記事では、Google Classroom によって作成されるグループアドレス(teacherGroupEmail、courseGroupEmail)を用いたテクニックを紹介しましたが、「Google グループ」や「共有ドライブ」の利用が制限されている場合の代替として利用できる部分もあるかと思います。
しかしながら、この方法を紹介した意図は、それぞれの学校や組織でそれぞれの機能を制限している目的を無視したいわけではありません。
制限している目的・意図を確認し、学校や組織のルールを逸脱しないように注意してください。