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Jamboard の行方は?(1) Google からの第一報
Google からの突然の案内!
日本時間で 2023年 9月 29日、Google から以下のような発表がありました。
↑ が一次ソースとなるものなので、翻訳機能で日本語化して読んでもいいのですが、Google 側でも日本語訳したものとして ↓ を公開しています。
どんな案内?
今回の Google の案内を要約すると、以下のような感じです。
Jamboard のアプリ、ハードウェアともに、サポートを終了する。
FigJam、Lucidspark、Miro を Jamboard の後継として、移行ツールを提供する。
Jamboard アプリは、
2024/10/01 に作成・編集できなくなる。
2024/12/31 に起動できなくなり、Jam ファイルも削除される。
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Google Workspace for Education で提供されているアプリの中でも、主要なアプリとして位置付けられていた Jamboard が、2023年末でサービス終了してしまうのです。
サービス終了に向けて、以下 URL のように準備することがまとめられているものの、
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現時点では上図のような検討を行うことがまとめられている。
代替となるアプリ
FigJam 一択?
冒頭の英語での案内では、「FigJam」「Lucidspark」「Miro」の 3つのサードパーティ製のアプリが提示されていたが、↓ の日本語での案内(再掲)では、「FigJam」しか案内されていない。
明言されていないものの、これは「FigJam」を提供している Figma には日本法人が存在していることが影響しているんだと思います。
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日本語版の Jamboard のページ上部には、https://goo.gle/jp-gfe-update へのリンクが表示されており、以下のような移行ガイドが案内されています。
日本国内としては、FigJam 一択なのだろうか?
他の候補は?
また、前述のヘルプ記事「Jamboard の段階的終了に向けて準備する - Jamboard ヘルプ」では、以下のような 6つの代替が案内されている。
FigJam by Figma
Google 図形描画
Google スライド
Lucidspark by Lucid Software
Miro
Pear Deck
使うシチュエーション次第だと思いますが、「Google 図形描画」「Google スライド」「Pear Deck」も候補として追加されています。
Canva を忘れないで!
前述の候補に挙げられているサードパーティ製のアプリ「FigJam」「Lucidspark」「Miro」「Pear Deck」の他にも、ホワイトボードアプリは存在していると思いますが、「Canva」が含まれていません。
代替の候補として検討するのであれば、「Canva」も含めて検討した方がいいと思います。
https://www.canva.com/ja_jp/education/
管理者は何をする?
前述したように、現時点では「代替を何にするかを検討する」という感じで、それ以上の具体的な情報は不明な感じ。
管理者としては何をする?
Google が提示したアプリは、サードパーティ製のアプリとして認識されるのか? Google のアプリとして認識されるのか?
SSO で利用するために必要な管理者側で行うべき設定は?
といったことは、これから少しずつ明らかになっていくのでしょうが、これらの内容がアプリの選定にも関係してくるところもあるので、早く明らかになればいいなと思います。
管理者は、結論が出るまで、Google からの案内を注視していかなきゃいけなさそうです…
現時点でユーザーは?
管理者ではないユーザーにとっては、以下のような感じだと思います。
使える範囲で、候補となるアプリを試用してみる
→ 管理者に要望を伝える組織としての方針が決まるのを待つ
今秋から導入される ↓ のURL で案内された仕様変更で、組織の設定によっては、許可されていないアプリが利用できなくなっているかもしれません。
公立学校など、それぞれの学校で Google Workspace の管理を行っていない場合には設定変更が行えないので、しかるべき権限をもった部門で方針を決めてくれないと動けないかもしれません。
しかるべき権限を持った部門が、今回の Jamboard についての案内に気付いていないことがありませんように…
とりあえず、今回は (1) として記事を書きました。また、状況が変わったら、その内容を追加していこうと思います。