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持続可能な形で Canva を導入しよう!

無料で利用できる Canva for Education!

学校で Canva 使ってますか? わたしが勤務している自治体では、約 3年前から Canva を利用しています。

Canva は「教育版」として学校向けのプランを提供

Canva は「教育版」として学校向けのプランを用意しており、申請は必要になりますが、無料で利用できます。それも、本来であれば有償で提供されている「Canvaプロ」や「Canvaチーム」相当の機能が無料で利用できるようになっています。😍

一般向けには無料のプランの他に、「プロ」「チーム」「エンタープライズ」を提供
「教育版」は無料で提供!

Canva で利用できる機能は?

わたしが利用しはじめた、↓ の記事の頃は、「画像編集のために使える Web アプリ」という印象でした。

それが、今では Canva のホームページでは「基本機能」として 28もの機能が紹介されています。

CEC富山のオンラインイベント向けに作成した資料より

写真編集(画像編集)に留まらず、プレゼンテーションや動画編集、文書作成の用途にも使えるようになり、昨年から何かと話題になっている生成 AI を利用した機能も備えられています。
上図の 28 に及ぶ基本機能の中には、有償版でなければ利用できない機能も含まれていますが、「教育版」であれば問題なく利用できます!

Canva があれば何でもできる、とまでは言いませんが、広範囲な用途に使えるアプリになっていることは間違いないです。Google Workspace や Microsoft 365 には備えられていないデザインに関する機能を補完するステキなアプリだと思います。

教育版には 2種類

Canva が「教育版」として提供しているのは、以下のように 2種類あります。この辺りは、↓ のサイトで説明されています。

  • 教員単位で申請

    • それぞれの教員が申請して「教育版」が利用できるようになる。

    • 「教師」と「生徒」を招待できる。 ※ただし、同じチームに参加できるのは 500人まで。

  • 自治体単位で申請(私立学校はこちら)

    • 教師が個別に申請しなくてよい。

    • 利用しているクラウドサービスの単位で導入。

教育版には 2種類

わたしが所属している自治体では、後者の「自治体単位で申請」で導入しているため、利用している Google Workspace のアカウントであれば、すぐに Canva の「教育版」が利用できるようになっています。

「教員単位で申請」の手軽さ

Canva の効果がわからなければ、「無償版」か、前者の「教員単位で申請」で Canva を体験してみればいいと思います。何ができるのかが理解できていなければ、どんなに勧められても使えませんから。

実際に使ってみれば、Canva がいろんな用途に使えるアプリであることは理解してもらえると思います。多用途に使えることも特長の一つですが、

  • 操作が簡単

  • メニュー階層が深くない

といった使いやすいところも、お勧めできる特長だと感じています。まずは、「教員単位で申請」で Canva を使ってみるところからはじめてみたらいいと思います。

「教員単位で申請」の欠点

しかしながら、「教員単位で申請」には

  • 作成されたチームに参加(招待)できる人数は 500人まで
    大きな学校では導入しきれない

  • チームの所有者が移譲できない
    人事異動に対応できない

という欠点があるが辛い。この辺りは、Canva の中の人も ↓ の動画の 6:33 あたりから説明しています。これらの内容を踏まえて「教員単位で申請」を利用してください。

「自治体単位で申請」のハードルの高さ

前項の欠点(デメリット)は、「自治体単位で申請」を回避できます。 ※自治体ではなく、私立学校(学校法人)への導入も同様。

しかしながら、「自治体単位で申請」は利用しているクラウドサービス(Google Workspace for Education / Microsoft 365 Education)単位で導入することになるので、

  • 私立学校

    • 学校単位で導入

    • 系列校などがあり、同じクラウドサービスを共有しているのであれば、その系列校を合わせた形で導入

  • 公立学校

    • 市町村で同じクラウドサービスを導入していれば、その市町村全体で導入

    • 都道府県内で同じクラウドサービスを導入していれば、その都道府県全体で導入

といった感じになります。
前述の「教員単位で申請」の欠点を解消しているものの、規模の大きな組織ほど、導入の判断(決裁)を得にくいところがハードルの高さになると思います。 小学校から高校まで同じアカウントを使い続けるような都道府県では、こういったサービスの導入判断のルールが整っていないと、なかなか判断できないかもしれません…

「自治体単位で申請」を目指そう!

前述のような状況なので、「教員単位で申請」にある欠点に悩まされることなく利用するためには、「自治体単位で申請」で導入するのが良いと思います。

自治体側の担当者が気にするようなポイントは、以下のサイト内で公開されている「Canva教育版(自治体・学校法人向け)のセキュリティに関するホワイトペーパー」などにまとめられています。また、このサイトで、導入されている自治体なども多数紹介されています。

上記の情報で自治体側の担当者が「自治体単位で申請」を判断しかねているようであれば、「教員単位で申請」で実績を作るしかないのかもしれませんが、最終的には「自治体単位で申請」での導入を目指すべきだと思います。
「教員単位で申請」での運用は、持続可能な方法とは言えないと思うので…

わたしが所属する自治体でも、「自治体単位で申請」で Canva を導入して 3年が経過しようとしています。日本国内でも、同様に組織で導入しているところが多数あるので、それなりに導入のノウハウも集まってきていて、前述のサイトでは設定方法について日本語でも説明されています。
わたしが導入した 3年前に比べると、かなり導入しやすくなってきていると思います。

「教員単位で申請」と「自治体単位で申請」のどちらで利用しても、Canva は無料です。Google Workspace for Education や Microsoft 365 Education では、カバーしていないデザイン系のアプリを補完するにはいいものだと思います。うまく組織内で調整して、「自治体単位で申請」を目指しましょう!

ちなみに…

この記事は、キャンバサダー有志による Advent Calendar の 12/8 分として作成したものです。12/25 まで続くので、他の人の記事もご覧ください!


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