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ChromeOS Flex が利用できないケース


はじめに

職場に PC-VKX64T1AR( VKX64/T1-R : タイプVT)という GIGAスクール構想がはじまる前の 2017年頃に導入された Windows パソコンが 20台残っている… ※パソコンの仕様は、下記 URL 参照。

もともと Windows 10 がプリインストールされているモデルではあるものの、メインメモリが 4GB しか搭載されていなモデルだったり、CPU が Atom x7-Z8750 という感じなので、とても Windows 11 にアップグレードするものではありません。
Windows 端末としては使えないので、ChromeOS Flex をインストールすると、まだ使えるのではないか?と思い試してみました。

インストール用の USB を作成して...

以下 URL で説明されているように、インストール用の USB  を作成して、インストール作業を行いました。

そのまま実機で USB を用意する

できあがった USB メモリをそのまま挿して起動するだけでは、内蔵ストレージからしか起動してくれなかったので、以下 URL で説明されているように

USBメモリーやDVDから起動するには[Shift]キーを押しながら再起動を選びます。

Windows 8.1パソコンをUSBメモリーやDVDから起動できるようにするには | Windows 8.1/8 | できるネット

という手順で、USB メモリから起動させて、インストール作業を行います。

※最近は、こんな用途じゃないと、USB メモリを使わなくなりました…

Wi-Fi が使えない…

USB メモリで起動して、インストールを行おうとしたら、下図のように Wi-Fi の項目は表示されているけれど、AP が表示されない…

接続くする AP が表示されない

Windows で起動していた時には動作していたのに、ChromeOS Flex ではうまく認識されないみたい。😢

以下のヘルプ記事を見ても解決には至らず、

BIOS で Wi-Fi が無効化される設定がないかを確認したり、USB 接続で有線 LAN を接続して、最新のアップデートを適用したりもしたけれど…
下図のようにデバイスとしては

  • Broadcom Inc. and subsidiaries BCM4356 802.11ac Wireless Network Adapter

と認識されているものの、ドライバーが適切に認識されていないのか、Wi-Fi が動作することはありませんでした。

ChromeOS Flex で認識されているデバイス

以下のヘルプ記事を見ていると上記のデバイスがサポートされていないデバイスとしては挙げられていないように見受けられるのですが、認識してくれていません。

既知の問題 - ChromeOS Flex ヘルプ

調べていると、↓ の記事を見つけました。
ちょうど同じ Wi-Fi のデバイスが搭載された Dynabook で、ChromeOS Flex を動作させるために、Ubuntu のドライバファイルを追加でインストールしているものです。

実際に確認していませんが… 丁寧に手順が説明されているので、上記の手順でドライバファイルをインストールすれば、何とか認識してくれそうな気配…

インストール用の USB メモリの中に対応するドライバファイルを追加しておくことで、その USB メモリを用いて内蔵ストレージにインストールした ChromeOS Flex にも適用されるのではないか、と思います。

まとめ

結論としては、上記のようにわたし自身は、動作を確認していませんが…

上記のような動作確認を行っている過程で、

  • 省電力機能がうまく動作していないのか、処理待ちで放置しているとブラックアウトしたままの状態で復帰してくれない現象が何度か発生していました。

    • この端末はデタッチャブル型ですが、接続されたキーボードの CAPS の状態を示す LED が転倒したままなのに、画面はまっ黒なままで操作できない。

    • 本体に動作状況を示す LED が見当たらず、どのような状況なのかがわかりにくい。内蔵ストレージも SSD なので、動作音もほぼ皆無…

  • 有線 LAN でネットワーク接続を確保して、動作を確認したものの…
    CPU が Atom x7-Z8750だからなのか、動作はもっさりししていて「使えはするけれど…」といった感じ。さすがに 2017年頃に導入されたモデルだと、ChromeOS Flex をインストールしていても辛い。

という感じだったので、後ろ髪はひかれるものの、再利用するのをあきらめました。問題なく使えるケースも多いのでしょうが、そうでないケースも存在しているということですね。成功事例ではないものの、一つの事例として記録に残しておきます。

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