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Google Classroom で、教師がいなくなるとどうなる?

あまりない事例なのでしょうが、Google Classroom で教師に割り当てられているユーザーが削除されてしまうとどうなるでしょう?
日本国内における Google のサービスの総卸元である「TD SYNNEX」→「Google ソリューション」→ 「Google Workspace ご利用中の方向け Q&Aはこちら」とリンクをたどると、「活用Q&A」というコンテンツの中で、以下のようなヘルプ記事を見つけました。

この記事では、「不明なユーザー」と表示されると説明されていますが、実際に確認してみると、以下のような挙動でした。

  • iOS/iPad OS のGoogle Classroom アプリでは、下図のように「不明ユーザー」と表示されていた。 ※下図は、生徒が削除された例ですが、教師が削除された場合も同様の表示だった。

  • アプリではなく、Web ベースの Google Classroom では「不明ユーザー」とは表示されず、削除されたユーザーは表示されなかった。

iOS/iPad OS のアプリでの表示

Google Classroom API で当該クラスの教師や生徒の一覧を取得すると、削除されたユーザーのプロファイル情報はユーザーの ID(userId)が取得できているものの、名前などが取得できない。

上述したように、iOS/iPad OS のGoogle Classroom アプリでは「不明ユーザー」と表示され、Web ブラウザでアクセスした Google Classroom では表示すらされない、という亡霊のような存在になってしまいます。

複数人の教師が存在していれば、そんなに不都合もないのでしょうが、当該クラスのオーナーが削除されてしまうと、以下のヘルプ記事で説明されているような不都合も生じてしまいます。

オーナーが不在になってしまったクラスについて、クラスを削除したり、別のユーザーをオーナーに設定したり、といった操作は特権管理者であれば、前述のような Google Classroom API を用いて対応できます。

しかしながら、亡霊のように表示されている「不明ユーザー」を削除することはできませんでした。

  • 前述の iOS/iPad OS のアプリで、当該ユーザーの右側に表示されている三点リーダーから「削除」と選択しても、エラーになるだけで削除できませんでした。

望ましいのは、

  • アプリでも、Web ブラウザでも、亡霊のようなユーザーが存在しないようにする。もしくは、表示されていても、UI で削除できるようにする。

  • 管理コンソールでユーザーを削除し、削除したユーザーが完全に削除されるときには、参加していたクラスからも削除されるようにする。

といった挙動になってくれることなんでしょうが、現状ではこのような仕様にはなっていないようです。

課題などとして配布されたファイルは別にして、Google Classroom の設定そのものは、Google Workspace のストレージを消費するものではないようなので、そんなに厳密に気にしなければならないものではないのかもしれませんが、ユーザー(特に「教師」の役割を持ったユーザー)を削除するときには注意した方がいいのだと思います。

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