学校で iPad を導入するときは…
↓ の以前の記事の続きです。
以下の文書で規定されている最低スペックで、↑ の記事では Windows パソコンを中心に触れましたが、よく見ると iPad についても興味深い記述が…
GIGAスクール構想の実現 学習者用コンピュータ最低スペック基準(令和6年1月30日)
https://www.mext.go.jp/content/20240201-mxt_shuukyo01-000033777_3.pdf
具体的には、iPad は Apple から販売されている正規品しか存在しないので、ストレージ容量ぐらいしか仕様についてゆらぎがないので、注目するポイントはそれ以外の部分になります。
気になったのは、「スタンド」についての記述です。
文中に出てくるキーボードについては、p.8 の「2. 解説 2.5. 周辺機器」でも触れられています。
これらの文面をそのまま解釈すると、
キーボードの整備は必須。
キーボードは有線接続が望ましい。 ※無線接続は導入前に検証を!
キーボードがスタンドを兼ねないのであれば、自立させるためのスタンドを用意。
という感じになります。
先の記事でも触れたように、「外部接続端子」として USB-C を備える iPad となれば現行の 第10世代 iPad を選択することになり、64GB のモデルであれば本体価格 68,800円に、更にキーボードを追加することになる。
無線接続ではなく有線接続のキーボードとなると、Apple の純正品「Magic Keyboard Folio(38,800円)」やロジクール製の「Logicool Rugged Folio Keyboard(22,800円)」などを購入することになるだろう…
合計金額は、物品だけで 10万円近くになってしまう。仕方のない金額なのかもしれないが、高額な感じがするのは否めないな…
iPad の利便性はわかるのだけど、こうやってキーボードの接続を必須にするなどしていたら、iPad らしさが無くなってしまうような気がするのは わたし だけでしょうか?
また、端末本体と一緒に整備するとは限らないようだが、タッチペンについても「いずれにしても整備は必須である」と記載されている。
このタッチペンについての記述は、iPad に限った話ではなく、Windows パソコンや Chromebook にも適用される。
とは言え、最低スペックとして、タッチペンの有無については記述されているものの、その機能(傾き検知、筆圧検知、など)については言及されていないので、Apple Pencil のような高機能なものでなくても構わないのかもしれない…
最低スペックを満たそうとすると、価格面も含めて「GIGA第1期」と「GIGA第2期」はかなり変わっている感じ。さて、これまで iPad を選択していた学校・自治体は、端末更新にあたって、どのような判断をするのでしょう?