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Classroom の独自性レポートは、Fundamentals では 5回まで!
Google Classroom に備えられている「独自性レポート」という機能は、以下のようにヘルプ記事で説明されているように、Google Classroom で課題として生徒から提出された Google ドキュメント・Google スライドについて、適切ではない引用や盗用がないかをチェックしてくれる機能です。
教師が課題の独自性レポートを有効にしていれば、生徒は課題を提出する前にレポートを使用して、引用表記のないコンテンツや意図しない盗用がないかを確認できます。独自性レポート機能を使用すると、提出物の Google ドキュメントや Google スライドのファイルとインターネット上のウェブページや書籍が比較されます。
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独自性レポートとは?
詳しい機能の実演は、YouTube チャンネル「GIGAch」でも ↓ のように動画で紹介されています。
課題を提出させる側からすると便利そうに見えるこの機能は、「Teaching and Learning Upgrade または Education Plus のエディションで独自性レポート機能に無制限にアクセス」と上位の有償プランでは無制限に利用できると案内されていて、
無償プランである Education Fundamentals と、有償プランの下位エディションである Education Standard については、「クラスごとに 5 本のレポート」と説明されています。
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クラスごとに 5 本?
多くの自治体などで利用している無償プランの Education Fundamentals では「クラスごとに 5 本のレポート」となっていますが、これがどんな意味なのかを確認してみました。
検証内容
以下のような確認を行ってみました。
Classroom で「独自性レポート」を利用した課題を作成。
作成した課題を削除。
45日間+α 経過させ、変化を確認。
45日という期間は、
独自性レポートは 45 日間閲覧できます。この期間が過ぎると、採点ツール内でレポートを新たに作成できます。
とヘルプ記事に説明されているところから、導き出した期間です。
結果としては、余裕を見て 50日が経過しても、下図のように独自性レポートの件数が回復することはありませんでした。
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サポートからの回答
念のために… この挙動について、Google Workspace のサポートに問い合わせてみました。
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その回答としては、要約すると以下の通りでした。
無償プランの Fundamentals では、「Classroom の独自性レポート」が利用できる回数は 5回。
機能を利用した課題を削除しても、その回数は回復しない。
45日というのは「Classroom の独自性レポート」で作成されたレポートの閲覧期限。
機能を利用できる回数(5回)は、クラスごとに設定されるため、クラスを作り直すことでまた 5回利用できるが、参加している生徒も招待し直さなければならない。
同一クラスで 5回を超えて利用するためには、Teaching and Learning Upgrade や Plus などの有償プランにアップグレードするしかない。
まぁ、「クラスごとに 5 本のレポート」という表現の通りとも言えますが、雰囲気とすれば機能を使用できるというよりは、試用できるという感じのようです。
この機能をくり返し利用するのであれば、以下のいずれかを行うしかない、ということですね。
上位の有償プランにアップグレードする
試用回数を使い切る度に、クラスを作り直す(クラスの再作成 → 生徒を再招待)
実質的に有償プランで利用できる機能で、Education Fundamentals と、有償プランであっても Education Standard だと、試用しかできないみたいです。