9月は海外のミュージカルイベントを堪能しよう!
もう9月も後半ですが…今月はミュージカルの本場・ブロードウェイ(BW)で、1年半ぶりに公演が再開しました!
またイギリスの劇場街・ウエストエンド(WE)でも、今夏から徐々に公演が再開しています。
それに合わせて、今月はBW・WEそれぞれでミュージカルイベントが開催されます。どちらも、YouTube等でさまざまな作品のパフォーマンスが見られるので、日本でも気軽にいま上演している作品や最新作のチェックが可能です。また、イベント用に作品を見どころをギュッとまとめているので、舞台初心者でも楽しめるでしょう。
今回は、日本から誰でも楽しめるイベントを、2つ紹介します。
①ウエストエンド最大級のミュージカルフェス「West End LIVE」
毎年ロンドンで行われている、ミュージカルフェスです。2日かけて、ウエストエンドで上演されているミュージカルのパフォーマンスが、無料で鑑賞できます。主催は、シティ・オブ・ウエストミンスター(開催地の行政機関)と、イギリスの演劇協会(Society of London Theatre)です。
今年は18・19日にトラファルガー広場で開催されました。コロナ禍でこんな密でいいのか?という話は置いといて…
このイベントの良さは「誰でも楽しめる」こと。日本より演劇が身近とはいえ、子どもから大人まで気軽に、ライブエンターテイメントに触れられる大規模なイベントは、海外でもなかなか珍しいです。
また障がい者にも配慮しています。海外では、舞台専門の手話通訳がメジャーな職業であったり、大きな音・光が苦手な方向けに、通常より特別効果を抑えた回を設けたりと、いろんな人が楽しめる場を提供しています。
このイベントでも、舞台前面に舞台手話通訳がいらっしゃいます。(BSLとはイギリス手話のこと)
舞台手話通訳は、単に歌詞を伝えるだけでなく、その人物の感情も表現する必要があります。いわば通訳兼表現者ですね。ぜひ彼らの活躍も見てみてほしいです。(Twitterで「BSL interpreters」と検索してみてください)
パフォーマンスは、衣裳で参加するチームもあれば、お揃いのカンパニーTシャツを着てくるところも。また他では見られないコラボが見られるのも、このイベントのならではです。
今回の目玉パフォーマンスは、「レ・ミゼラブル」のパフォーマンスに、「メリーポピンズ」や「オペラ座の怪人」の主要キャストが登場したこと!
今年はこの他に「アナ雪」や「Wicked」なども出演しています。YouTubeでは、過去のパフォーマンスも載っているので、ぜひ気軽に楽しんでくださいね。
②世界最大の演劇の祭典!トニー賞
毎年春におこなわれる、演劇の祭典・トニー賞。その年に新しく上演された作品を対象に、優秀な創り手を賞賛するイベントです。アカデミー賞の演劇版ですね。
アカデミー賞と異なるのが、ノミネートされたミュージカル作品のパフォーマンスがあること。
名場面やメドレーを披露することが多く、衣裳・セットもそのまま使うので、初演キャストの本格的なパフォーマンスが見られます!これを見れば、きっと「この作品観てみたい!」に出会えるはず。
今年は9月27日(日本時間)に開催され、日本でもWOWOWが生中継をおこないます。
今年は二部構成。第1部は中止前に上演された作品から、ノミネートされた方を発表し、第2部は主要3部門(ミュージカル作品賞・演劇作品賞・リバイバル作品賞)の発表と、ノミネートした3作品のパフォーマンスです。
ただ残念なことに、パフォーマンスは公式に動画がアップされません。まあ検索すれば、いろいろ出てはくるのですが…
ここではその代わり、イギリス版トニー賞である、オリヴィエ賞のパフォーマンスを載せます。日本でもこんなイベント、やってほしいですね~!!読売演劇大賞などの権威ある賞はあるのですが、みんなで演劇界での活動を称え合う場はないので…
皆さんもぜひ映像で本場のミュージカルを堪能してくださいね!そして海外旅行が復活した際は、劇場に足を運んでください。
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