Summerfunレポ~おかえりなさい、いくちゃん~+Venue101 EXTRA(ハマいく)
生田絵梨花氏のグループ卒業後初のライブを観ました。厳密にはMUSIC FAIR2900回記念コンサート等ありますが、ほぼほぼ初と言ってもいいでしょう。私、生田絵梨花氏大好きなので。というか、アイドルそのものの入り口がこの方なので。
こちらの、最も自信のある怪文書をよければ合わせて一緒にどうぞ。
残念ながら、チケットは外れましたが、配信で観られました。ほんとに配信ありがとう。今回のセットリストはこちら。
1.青と夏
2.波乗りジョニー
3.週末Not yet
MC1
4.真夏の果実
5.点描の唄
MC2(Q&Aコーナー)
6.裸の心(弾き語り)
MC3
7.きらり
8.夏色
9.Mela!
EN1雨燦々
EN2ひと夏の長さより
WEN?????
WENは、どうやらご自身の作詞作曲した曲が演奏されていたよう。しかし、リリース含め今後の予定は一切未定とのことですから、私から題名を書くことは控えます。(事実、このセクションは配信もされておらず、私も感想ツイートで初めて知りました。調べたい方はご勝手に。)
グループ卒業前後から今までのソロ歌唱を振り返って
生田絵梨花氏のカバーと言えば、筒美京平トリビュートアルバム『筒美京平SONG BOOK』に収録された、『卒業』のカバーが記憶に新しいでしょう。斉藤由貴氏を研究し尽くしたうえでの、オリジナリティある歌いまわし。非常に丁寧で繊細なカバーは、歌手としての彼女の能力を強く感じるものでした。
(その後も、『Sound Inn ”S”』にて『明日への扉』などをカバーされていましたね。まだ、Paraviでは見られるみたいです。)
彼女は歌手としてのみならずミュージカル俳優としての歌唱もあります。『映画音楽は素晴らしい!』では『My Favorite Things』などをカバーし、『MUSIC FAIR2900回記念コンサート』では『オン・マイ・オウン』を披露。
2900回記念コンサートは現場で聴いていましたが、その声量と表情に息をするのを忘れました。彼女の声だけが残響として残った瞬間は、本当に時が止まったかのように感じました。
久しぶりに見た「いくちゃん」
このように、彼女は以前から「歌手」「俳優」そして「アイドル」(ここでは、ファンの注目を一手に引き受ける強いスター性とキャラクターを持った人という意味)という三つの領域で、異なる歌い方、振る舞いを無段階に混ぜ合わせながらふるまってきました。
その中で、私は「アイドル」としての彼女とは、昨年の年末のグループ卒業をもっていったんお別れと思っていました。ほかのメンバー見ても、卒業ってそういうものだと思っていましたから。そして、もしそうならばその意思を尊重して、グループ時代とは切り離した応援をしなければならないと思っていました。
したがって、配信カメラに映った観客、いや、オタクたちがグループ時代の黄×黄のサイリウム、推しタオルを持っている光景を見た時、かなり困惑しました。ほどなくして彼女の影ナレが入ったのですが、その声は完全に「あの感じ」。もしや、とおもったら「いくちゃん」が目の前に現れたのです。
アイドル「いくちゃん」の帰還
冒頭、『青と夏』で登場した瞬間から、ぴょこぴょこ跳ねたり「summer funしましょうね~♪」と言いながらファンを煽ったり。カメラに向かってあざとい表情をして、ニコっとしてくる。完全に「いくちゃん」です。
Q&Aコーナーで足のサイズを答えるシーン。足元におちたイヤリングを「あ、イヤリング落ちてるね。まいっか。」と放置する感じ。完全に「いくちゃん」です。
「大阪にきたら必ず食べるものは何でしょう」と観客に聞いて、非常に区別しにくいハンドサインを指定し「あ、まるばっかでわかんないや」とクイズを放棄しちゃう感じ。完全に「いくちゃん」です。
かなり興味深かったのは、しっとりとした曲であっても「歌手」ではなく「アイドル」だったということ。これは単純にうまい下手とかではなく、本当に声色を使い分けているということです。特に、低い声の出し方が違った。
現役時代のグッズを使って応援されることに関しては、歓迎していたのかそうではなかったのかはわかりませんが、少なくともMCでそうした応援に対してお礼を述べ、グループの話も特に隠すことなく言及し、終盤にサプライズで『ひと夏の長さより』を選曲したあたりからグループ活動と、今の活動は地続きであるという考え方でいいみたいです。
コンテンツとしての「いくちゃん」
さて、さらっと、彼女のライブ中での動きについて振り返りましたが、こうした動きを明確にする人、意外と珍しいのではないでしょうか。
というか、そもそも、卒業とは一つの区切りであり、脱皮であり、ある意味グループ時代の姿を切り離す、というところに目的があるはずなのです。しかし、彼女が今日やったのは、むしろあの「いくちゃん」の延長線。
こうした卒業のタイミングで、予告もなくじわっと(がらっと?)キャラを変え、ファンには有無を言わせず「それへ適応してね?」という人も少なくないです。往々にしてそうした、メンバーをみていると私も戸惑うし、ファンも戸惑うし、その一方でそれが「卒業」っちゃ卒業なのはそうなのですが……
しかし、こうした中で、そういった変化をしながら前に進みつつも(MUSIC FAIRとかは特にそうですね)、あくまで今までついてきたファンには、「今までのいくちゃん」も提示する。今、ファンクラブに入ってくるようなファン層が何者なのか(おそらく殆ど「乃木坂46 生田絵梨花推し」)ということをしっかり理解して、そこに合ったアウトプットをする。「俳優 生田絵梨花」を提供する場所と「いくちゃん」を提供する場所をどちらもないがしろにしていないのがわかります。他の卒業メンバーもファンクラブイベントとかしてそういう欲を満たそうとしてるのはわかりますが、特にこの人はそれを広く、大きく、やってらっしゃるイメージがある。
こういうところに、彼女の性格というかファンを大切にする考えが溢れているように感じました。
一見お茶目で、ただただキラキラっとした無邪気な人に見えますが、やっぱり中身は、一番と言っていいほど、頭が回るし、さらに気遣いの人なんだな、ということが結果的に伝わってくるライブでした。
やっぱりこの人本当に素敵ですしかっこいいです。
ありがとうございました。
Winterfun、あったらな……
Venue101 EXTRA(ハマいく)
私がどれだけこのnoteを放置していたかバレるが、本日は10/8。もうすっかり肌寒くなって秋というか冬のような寒さである。
ハマいく『ビートdeトーヒ』、ちゃんと曲の雰囲気に合わせて、漠然としているが「ネット発」っぽい歌い方になってる生田絵梨花さんのカメレオンっぷりに痺れるし、濱家さん、よくぞここまで仕上げてきたという感じである。
そして、メイキング映像にもあったが、生田絵梨花さん、相変わらず気遣いの人で、優しく、楽しく、クリティカルなアドバイスを濱家さんにしてるのがやっぱりいくちゃんだ〜(泣)となる。最高。
パフォーマンス後の「わぁ〜✨デビューだデビューだ〜✨」というコメントにも、キュンと来てしまった。
生田絵梨花さん、卒業後も形を変えつつも「いくちゃん」をやってくださるおかげで、亡霊オタクではなく現在進行系で「いくちゃん推し」を続けさせてくれるのありがたすぎる。
まだ、「いくちゃん」はそこにいるし、これからもそこにいる。きっと我々が望めば、そこに彼女は現れる。
ありがとういくちゃん。
これからもよろしくお願いいたします。
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