【お金の基本】リスクとリターン
資産運用をする上で、リスクに備えておくことは重要です。
1 リスク・リターンとは何か?
リターンとは、運用の結果得られる利益(または損失)。
リスクとは、リターンの振れ幅のことです。
リターンを収益、リスクを損失と思っている方が多いのですが、実は違います。
ただ、ネットやセミナーなどで、リターンを収益、リスクを損失という意味として使っている場合もあるので、そのときは、文脈から読み取るようにしてください。
なお、資産運用の方法のリスクとリターンは、下記の通り。
とはいえ、やり方によって、多少変わることがあるので、参考までに載せておきます。
2 リスク許容度
リスク許容度とは、運用成果がマイナスになった時に、
「自分はどのくらいのマイナス幅までなら受け入れられるのか」
を表したものです。
リスク許容度は、いくつかの要因によって、高い・低いが決まります。
よく言われる要因を紹介します。
①年齢
若い方が、運用期間が長く、損失が出ても取り返せるチャンスが多いため、許容度が高くなります。
②年収
年収が高いほど、投資に回せる金額が高くなる傾向があるため、許容度が高くなります。
③資産
持っている資産が多い方が、生活に支障のない余剰金が多いため、許容度が高くなります。
④家族構成
教育費や介護費など、家族が多いほど、将来に大きな出費がかかる可能性が高いため、許容度は低くなります。
⑤資産運用の経験
運用経験が豊富なほど、耐性や知識がついていることが多いため、許容度は高くなります。
⑥性格
物事の感じ方は人それぞれです。損失に対しても同じです。安定志向や慎重派な人ほど、許容度は低くなります。
自分のリスク許容度を把握しておくことは大切です。
いまはリスク許容度が低くても、
①~⑤は知識をつけ、実践することで高めることができますし、
⑥はマインドを整えることで、高めることができます。
3 資産運用でリスクを抑えるためには?
リスクを抑える最強の方法は、お金の知識を学ぶことです。
特にオススメなのは、
どんなときに損失がでるのか?
損失を最小限で抑えるための方法はないのか?
といったリスクへの対策を事前に勉強することです。
例えば、株やFXであれば、
「いくらまで下がったら、自動的に売る」といった設定ができ、
自分が画面に張りついていなくても、一定の損失で食い止めることができます。
これは、スポーツに例えるなら、
柔道で最初に受け身を学ぶ、スキーなら転び方を学ぶなど、
大けがをしないようにするのと一緒です。
他にもオススメなのは、投資信託などの初心者が始めやすい資産運用を、
勉強代だと思って、なくなっても仕方ないと思える金額から実践してみることです。
人によっては月500円かもしれませんし、月5000円くらいなら大丈夫という人もいるでしょう。
実践に勝る学びはありません。
さらに、可能なら、
なくなっても仕方ないと思える金額で、かつ、
とは言っても、本当になくなったらくやしい・ちょっと嫌だなぁと思うくらいの微妙な金額でやると、
なくなったら嫌だから、ちゃんと調べたり、動向を定期的にチェックして、学びが深まるので、よりおススメです。
人は、お金がかかると真剣になるので、それがなくなったら嫌だと思うならなおさらです。
最初は無理することはないので、
自分がこのくらいならと思えるリスク許容度の範囲内で楽しみながら、資産運用をしてみてください。
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