「師」との対話 その2
師匠との対話その2 堀部安嗣氏
「ひらのっちのやり方は、古いんだか新しいだかわからないね。」
2021年4月、
「CafeBarひととてま」に堀部事務所のみなさんとお越しいただいた時のご感想。
「この方から学びたい!」と思い、大学院に学びに行った、建築設計の師匠である堀部さん。
2年しかない大学院の時間の中で、なるべく多く堀部さんとの対話をしたくて、必死に学ばせてもらってました。
「ひらのっちは早く独立しなさい。」と、繰り返し大学院で学んでいた時に声をかけてもらっていたのに、その時から更に3年して、35歳の時に独立しました。
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吉祥寺でのお仕事の合間に、「CafeBarひととてま」にお寄りいただき、
お店とやってることのご紹介をした際のコメントが冒頭のお言葉。
お店の様子を見ていただき、
椅子(アームチェア)を気に入っていただき、
その場で「次のプロジェクトで使うよ!」と、ご発注いただきました。
受注生産で、製作しているお店の家具をご発注いただいた方の最短決断時間でした。
堀部さんとの対話は、
人間の暮らしと建築と自然の話と、
その他もろもろ・・
今年の3月に大学院で開催された退官記念講演の時も、
「ひらのっちはXXXのメーターが振り切ってるよね。」と、うなづくしかない一言をいただきました。
笑いが絶えないです。
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そんな堀部さんからいただいたリクエストがひとつ。
「ひらのっち、ここのお店でナポリタン食べたい。」
ご本人はもう忘れてるかもしれないのですが、2021年に「CafeBarひととてま」へお越しいただいた際に、いただいたオーダー。
その当時、多分人生で一度も「ナポリタン」をつくったことなかったので、
どっきどきでした。
それから、「いつか堀部さんに食べてもらえるといーな。」というナポリタンの研究。
宮地豚を取り寄せてベーコンからつくるナポリタンという会もやったり
(それはそれは美味しいベーコンとナポリタンができました。)
色んなお店でナポリタンがあると、食べてみたり、(きっと私がナポリタンを食べるのをみてた方々は何人も・・理由はこれでした)試しにつくってみたり。
名前がちゃんとつく料理を数えるほどしかつくれないので(その時の旬な食材をみて、出逢ったものをおいしく食べるための料理になってしまうので・・)
私が納得できて、ある程度難しくなくつくれる「ナポリタン」にやっと最近たどりつきました。
CafeBarひととてま のラスト営業日にお越しいただいたみなさまにご提供予定です。
いつか堀部さんにも食べていただく機会があれば楽しいなと思っています。
建築と、くいしんぼうの話でした。
その日まで建築についても、
ナポリタンについても引き続き修行を続けます。