見出し画像

農業は偉大

5月下旬…
私たちはある農家さんの元を尋ねました。

農家さんとの出会いは
直売所を訪れた時のことでした。
東成瀬村、平日に営業している直売所
アグリード仙人さんに
ご挨拶でお邪魔した時のこと。
直売所の管理を担当しているお母さんと
お話をしていると
「今どこの農家は人手不足で大変だから、、、
もし時間あるならぜひ手伝いに来てほしい。
お米の生産以外にも野菜もやりたいんだけど
本当に人がいないよ、、、。」
…と話していて。
私にできることがあればどんなことでもやりたい。
そう思って私は二つ返事で田植えのお手伝いを
引き受けました。


そして太陽が綺麗に顔を出していて
まさに田植え日和のある日。
私たちは初めて田植え作業にお
邪魔させていただきました。
この日は25度を超える暑い日。
直売所に着くとお母さんが
「本当に来てくれたの~!!」と
嬉しそうにお出迎えしてくださり
「今日は暑いから水分ちゃんととってね」と
お茶を用意して持たせてくださいました。
そして歩いて5分程田植え作業の現場に
たどり着くことが出来ました。
農家さんの朝は早くてすでに田んぼでは
作業が始まっていました。
「手伝いに来てくれたんだが~。
まず今日一日よろしぐね。
帽子手袋これ使ってけれ」
わざわざ新しいものを用意してくださり
私たちを快く受け入れてくださいました。
田植えの風景は幼い頃からよく見ていたけれど
近くで見るとそれはまた別物で。
軽トラにめいいっぱ積まれた苗。
迫力ある大きな田植え機。
田植えの作業は段取りやスピードが大事。
田植え機が畑を往復して戻ってくると
苗を機会に設置したり、肥料をタンクに足したり、
この連携作業がとっても大事で
効率よく進めていかないと予定通りに田植え作業を終えられないとのこと。
農家さんの連携プレーは本当に素晴らしくて
私は皆さんについていくのが精一杯でした。
空になった苗のコンテナを側溝で洗う作業や
苗を運ぶ作業などどれも体力勝負の仕事。
大変なこともあるけど
私自身は充実感に溢れていました。

軽トラックにめいいっぱい積まれた苗
作業の指示を出す親方

10時を過ぎた頃、『タバコにするが~』と
親方が一言。
秋田では一息つくことをタバコにすると言います!
昔懐かしい小豆のアイスやキンキンに冷えた飲み物、塩分補給のおせんべなど
「まずけ」と渡してくれます笑
皆さん本当に優しくこんな私を受け入れて
くださった皆さんには本当に感謝しかありません。


色んなお話をさせていただく中で親方は
こんな思いを口にしていました。
「うちの方ではもち米も栽培しているからそういうのを地元の小学生と収穫の日まで大事に育てて、一緒にお餅をついて食べたりするのをやりたいな。それで農業に楽しさを知って将来やりたいと思う子供が100人の中で1人でもいてくれたらいいな」
村の農業の高齢化は深刻なもの。
農業後継者がいないことは
村の大きな課題となっています。
だからこそ村の子供達が農業について学ぶ機会を
増やしていきたいし、
農業の楽しさや大変さを身をもって感じてほしい。
そんな親方の想いに心を動かされました。

この日一緒に作業に行った協力隊の御手洗さん
親方のご好意で田植え機に。



「農家」という職業が子供達の未来の選択肢として頭に浮かんでほしい。
東成瀬村の農業の未来について考える機会を
少しでも増やしていきたい。
それはこれまで農家というお仕事に
興味や関心をもってこなかった私にとって
農業という仕事に触れることで身をもって
体感したことでした。

今回こうして農家さんのもとで作業させていただき
沢山のことを勉強させていただきました。
様々なお話をさせていただくことで、
農家さんの思いや苦悩、未来についてこの村に住む村民として向き合うべきことではないかと
考えさせられる時間でした。
どんなことをしてこの村の農業を盛り上げていくのか私自身も考えなければなりません。
今後の私の大きな目標が見えてきました。
今後に続く。。。


最後までご覧いただきありがとうございました。
読んでくださる皆様が少しでも
東成瀬村という場所に
興味を持ってくださると私は嬉しいです!
それではまた、
この場所でお会いできたら嬉しいです🙇🏼‍♀️