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些細な出来事が教えてくれた親子の向き合い方

私は娘の笑顔を奪ってしまいました。

ある日、子供たちと出かけることにしました。
しかし、準備に手間取り時間が押していました。車に乗り込み、走り出すと、いつも通り音楽をかけようと携帯を探したのですが、見当たりません。

「忘れた…」と気づき、
出発前に携帯を渡していた娘に

「携帯はどこ?」と尋ねると、

「ソファに置いてる」と返事が返ってきました。

思わず「なんでなん!」と、
少しイライラして言いました。
急いで家に戻り、車を降りるとき

「ちゃんと元の場所に戻しといてな!」

と娘に言い捨て、携帯を取りに行きました。

その後、道中で娘が元気がないことに気づきました。
いつもなら好きな”しなこ”の音楽に合わせて歌うのに、今日は歌いません。

携帯を忘れたのも。

急いでいたのも。

すべて自分の責任を、あたかも娘のせいにしてしまったことに気づきました。

「・・携帯、パパが渡したんやんな?忘れたのもパパやもんな。ごめんね、〇〇ちゃんが悪いみたいに言ってしまって」と謝ると、娘の顔が明るくなりました。

後部座席の息子もすかさず

「そうやん!パパが忘れたんやん!」

と参戦し、私は「はい、すみません(笑)」と素直に謝りました。
一瞬で場が和みました。

このような理不尽の押しつけを放置すると、やがて親子の間に大きな壁ができるのかもしれません。
それを思春期だから仕方がないと片付けてしまう前に気づけた事は、私にとってすごく幸せな出来事でした。

なにげない日常に、人生をより豊かにできるヒントがたくさんあるのだと感じた日でした。

無意識で見過ごしてきた日常を、有意識で発見できてより良い方向への選択ができる。

朝の習慣を見直した効果だと実感しました。


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