試合延期が与える影響
プレミアリーグ第26節マンチェスターシティ対ウェストハム(@エティハドスタジアム)が天候の関係で延期された。現地でstrom ciaraと呼ばれる、暴風雨が現在マンチェスターを襲っている。シティの広報曰く、「サポーターやスタッフの安全を考え、今日の試合を延期する」とのことだ。(BBC Sportsより参照)
サッカー界でもめったに起こらない、天候による試合延期。これが両チームにとって何を意味するのか。
▲エティハドスタジアム上空
公式戦2連敗中のシティ
グアルディオラは先日のプレスカンファレンスでスターリングの離脱を再確認していたが、ジョンストーンズとベンメンディの復帰を示唆していた。またリロイサネの全体練習復帰も容認していた。
カラバオ杯のマンチェスターユナイテッド戦(0-1)、前節のトッテナム戦(2-0)と連敗中のシティ。さらに、リーグ3位のレスターシティ との勝ち点差もわずか2と縮まってきている。前節終了後の緊急ミーティングからも感じるように、ウェストハム戦に向けて相当準備をし、集中力を高めていたに違いない。
そんな中での試合延期。また直近の対戦相手になる、ウィンターブレーク明けのリーグ戦は3位のレスターシティ戦だ。タフな日程に訪れた13日もの休暇期間。選手達のモチベーションが心配である。
ここ6戦勝ちなしで降格圏に沈むハマーズ
対するウェストハムは6戦未勝利。最後に勝ったのは年明けに行われたFA杯で、対戦相手も3部リーグ相当に所属するジリンガムfc、下馬評通り勝って当然のゲームだった。しかし、3週間後のFA杯で2部リーグ相当所属のWBA相手に0-1で敗戦。流れに乗れていない状態である。
またここ6試合で失点は12。平均1試合2失点を喫しており、さらには降格圏にまで順位を落としてしまっている。安定しない守備の中、次節が2位マンチェスターシティという圧倒的な攻撃力を持つ相手だっただけに、strom ciaraがウェストハムを救ったと思うファンも少なくはないだろう。
いくつか良いニュースがある。スノッドグラスの活躍と、今冬にスラヴィア・プラハで好調を維持していたソウチェクの獲得だ。
前節のブライトン戦で2ゴール1アシストの活躍、また直近6試合でマークノーブルのPK以外全ての得点に絡んでいるスノッドグラスは、ウェストハムにとって明るい材料となるだろう。
また新加入ソウチェクは今季スラヴィア・プラハで前半戦だけで8ゴールと、高い得点力を持つOMFだ。加入後のブライトン戦で早速スタメンに起用され、85分までプレー。ウィンターブレーク中にいかにチームにフィットできるか、注目である。
プレミアリーグはこれから2週間ほどのウィンターブレークに入る。各チームその期間でどのようなプランを立て、後半を戦っていくのか。CL出場権争いや残留争いがさらに激化してくることになるだろう。