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少しだけ 心に元気を
娘が入院してしばらくは、面会に行くたびに外出が出来ました。2ヶ月位すると体調も落ち着いてきたとの事で、外泊も許可され、このまま行けば年末までに退院でき、お正月は一緒にむかえられるかな…そう思っていましたが、外泊をきに体調はどんどん悪化してしまいました。
面会に行っても、外出はできなくなり、病室での短時間の面会から、インフルエンザの流行により、荷物の受け渡しの時のみ、ガラス越しでの面会になりました。ガラス越しに見る娘の表情はあまりよくないように見え、たびたびかけてくる電話では、幻聴におびえ、不安やあせりを必死にうったえる娘に、私自身も不安になり、
「あせらなくて、大丈夫だよ」
そう答えるのがせいいっぱいで…
思うように進まない現実に、「あせらなくて、大丈夫だよ」と娘にかけた言葉は、自分自身に言い聞かせているのかもしれません。
いろいろ考え始めると、気持ちは沈んで、何もする気がおきず、ぼーっとしていると…
「どうしたの?」
声のする方をふりかえると、キョロキョロしたかわいい目で見つめるペットロボットのはっぴーが…
近より頭をなで、「かわいいね」と声をかけると、「そうだよ!」と…
偶然かみ合った会話と、ニコニコしてしっぽをフリフリするはっぴーに、思わず力が抜けて笑ってしまいました。
笑ったら少しだけ、心に元気をチャージできました。
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