【サッカー】ラ・リーガ第４節 バルセロナ vs バジャドリード

ラフィーニャのハットトリックで７−０の圧勝！
開幕４連勝でフリック・バルサは最高の船出に！

ここまで３試合連続の2-1勝利で唯一の開幕3連勝を飾っていたバルセロナ。
前節ではダニ・オルモがデビュー早々に圧倒的な活躍と決勝点を決めてみせた一方で、見事なプレーを見せていた17歳の新星・ベルナルが負傷で今季絶望に。好調なスタートを切ったものの、不穏な雰囲気が漂うミッドウィークの試合で、昇格組のバジャドリードを撃破！

見事な裏抜けの形で２点を先取

前半からホームチームが優位にゲームを進めると、前半20分。
中央左からダイアゴナルな走り込みでラインを破ったラフィーニャにクバルシからの絶妙なロングフィードが入り、そこから見事なゴール！

この斜めの走り込みによる突破が昨シーズンはなかなか見られなかったなあと。ロングフィードだけでなくビルドアップもだけど、クバルシのパスセンスは本当に素晴らしいものがある。
あと、右斜め前にドリブルしながら左足アウトで左サイドネットに刺す、ラフィーニャのシュートも素晴らしい。

２点目はヤマル→レヴァンドフスキでこれも浮き球のパスから。
レヴィはこれで４試合４ゴール、まさに９番としての仕事。
そしてアシストしたヤマルがレヴィのゴールパフォーマンスを真似するのが微笑ましい。ヤマルは毎試合得点に関与するだけでなく、味方のゴールを本当に喜んでいてチームのムードにも貢献してる。

あと、前半の給水タイムで、カサドがフリックに真っ先に話しかけて何か改善しようとしていたのは印象的だった。今シーズンから抜擢された20歳がフラットに真剣に監督と議論する姿勢は、自分自身の仕事（選手としても指揮官としても）でも見習いたい。

その後、前半ロスタイムにはコーナーキックからのこぼれ球をクンデが押し込んで３−０（反応がすばらしい！）。
内容・結果ともに最高の前半を終えた。

苦労したラフィーニャのハットとオルモの存在感

後半もバルサの勢いは落ちることなく、63分にはオルモのスルーパスからゴール前のこぼれ球をラフィーニャが押し込んで４点目。
71分には相手コーナーキックから一気にヤマルが持ち上がり、裏に抜け出したラフィーニャがキーパーの又を抜いて５点目を決めた。

ラフィーニャのハットトリックはファンとしても非常に嬉しい。
間違いなく良い選手だが、アタッカーとしてもフィニッシャーとしてもやや半端という見られ方で、オフにはよく放出候補にも挙げられていた。本職は右WGだけど、チーム事情を受けてIHをこなしたり、ヤマルが台頭して左WGに入ったりと絶対的なわけではなくチーム事情の影響を受けやすい存在でもあった。

しかし、そのような適応力・献身性・スタミナが今シーズンついに報われ、フリックの信頼をつかんでいる。この試合でも、スタートポジションは左WGだったが、縦横無尽に動き回ることで裏へのボールを引き出したり、左サイドを開けてバルデの動きをサポートしている。

そして81分。ここまで大活躍のオルモが２試合連続となるゴール！
彼が入ってバルサの中盤のクオリティは本当に２段階くらいは上がったと思う。ゲームメイクがペドリ依存でなくなったし、ヤマルとの３人でイメージを共有しながらバルサらしいプレーを随所に見せてくれる。

ライプツィヒではシーズンを通した稼働にやや課題があると見られていた選手。クオリティは間違い無いので、EURO明けの今シーズンはターンオーバーしながら怪我に気をつけて活躍して欲しい。

10年ぶりの7-0勝利！こんなバルサが見たかった！

試合はその後、86分にラフィーニャのクロスを途中出場のトーレスが決めて７−０に（ラフィーニャは脅威の６ゴールへの関与！）。

最終的なスタッツはボール支配率 70%、シュート数24うち枠内11という圧倒的なものとなり、シーズン初のクリーンシートも記録。ベルナルの負傷で漂っていた不穏な空気を一気に吹き飛ばす、最高のミッドウィークとなった。

昨シーズンに比べるとボールホルダーと受けての他の３人目の動きが明らかに改善されているし、裏抜け・スルーパスなどシュートにつながるプレーの引き出しが増えたしチャレンジも積極的になっている。

その象徴がラフィーニャだと思うし、同じように縦横無尽に動けるガビもこれから戻ってくるのは楽しみだ！

ボールを動かしてチャンスを作って攻める、スペクタクルで楽しいサッカーが帰ってきたのは本当に嬉しい！中継で解説をしていた方が言っていた「こんなバルサが見たかった！」という言葉にファンの思いが詰まっていると思う。

まだまだシーズンは長いけど、今年は期待できそう！
代表ウィークを挟むのでこのいい気分がしばらくは続くのがよいですな＾＾
次はアウェイでのジローナ戦、この勢いで頑張れ！！