見出し画像

008 読書好きと読書嫌いの違いに気づきました——読書脳を育てるために

大分間が空いてしまいました。言い訳ですが、10連休の前に、通常の仕事に加えて、2週間分の仕事もこなしていたので、ここに書き込む時間的な余裕と、エネルギーが足りていませんでした。
でも、おかげで、このGWは気持ちゆったり、時間的にもゆっくり過ごせそうです。

さて、前話「007 読書好きの本の読み方」では、いわゆる読書脳のことを書きました。

「読書脳」というのは、私が勝手に作った言葉ですが、読書に向いた脳、というのが本当にあるとすれば、ある程度は、もって生まれたものなので、本を読む読まないは、遺伝も関係しているのかもしれません。

ですが、環境も大きく左右するような気がします。

かけっこの速い子もいれば、遅い子もいます。
何も教えなくても、かけっこが速い子もいれば、走り方を教わったことで速くなった子、毎朝「遅刻、遅刻」と学校まで走り続けて速くなった子、そして走ることに興味がない子。

ちなみに私は、それまで遅い子の集団の中で走っていたのに、転任してきた新しい担任の先生に、体育の時間に走り方、トレーニングのしかたを習った途端に、その年から運動会ではリレーの選手に。

妹は、小学校の中学年頃から毎年リレーの選手に。きっと、毎朝学校まで走って行っているからだね、と話しています。

さて、三人のこどもがいる我が家ですが、本を読む子、読まない子がいます。

長女は読書は「情報を得る道具」という認識なので、小学校の頃は「宇宙人について」と言った本や、だじゃれ好きの定番「かいけつゾロリ」などもよく読んでいました。でも小学校高学年になると、情報源はスマホに変わり、全くと言っていって良いほど読んでいないそうです。

次女は、物語を楽しむタイプ。「空想の世界」に自らも入り込んで、本の世界を自分自身も楽しんでいるようです。

末っ子は、活字そのものが好きなので、一文字一文字をまだかみしめている感じです。演劇タイプ、といいますか、暗記して演じるように読むのが好きなようです。

いろいろ思い返すと、耳から入る情報って大事なんだろうなって思います。

そう、「読み聞かせ」や自ら声に出して読む「音読」です。

目で見るだけでは単なる記号の集合体でしかないものが、声に出すことで物語になるという不思議な体験をするのです。

私は、読み聞かせを殆どしていません。読み聞かせをすることなくても、「おやすみ」と声かけすると、我が子たちは寝てしまうので、必要がなかったのです。
また、長女は3歳になる前から、自分で本を読んでいたので、読んであげると言うことがありませんでした。

そして、小学校での国語の宿題と言えば、音読。

小さい頃はきちんとやっていた長女ですが、ある頃から怠け始めました。低学年の頃、好きなお話は積極的に読んでいたので、テストの点数も良く、あまり良くないテストの時に、音読していないでしょ、テストで分かるよ、というと苦笑いをしていました。

次女は、超がつくほど真面目なので、サボったりしません。

末っ子は、超はつかないけど、宿題などは真面目なので、きちんと行います。暗記するように言われたところは、覚えられるまで何度も何度も練習します。

これら彼女らを考えると、読書は、文字を音に変換する能力に由来するのではないかなと思います。

私は学者ではないので、あくまでも我が子を見ての観察と、経験による意見です。

生まれながらにして文字を音に変換できる子、親御さんの読み聞かせによって訓練された子、音読で自ら体得した子。

なので、訓練することなく、自分で勝手に本を読ませてしまった長女には、本当に申し訳なかったなと思います。

目を閉じて、かごに入った小豆が揺れる音を聞いて、海を想像する人は多いと思います。

音から、映像を思い浮かべるのは、割と誰でも容易だと思います。赤ちゃんでも、ママの声、パパの声、いつものお菓子を開ける音などが分かるように、音からそれをイメージすることは、生まれ持った能力であると思います。

つまり、文字を音に変換すれば、映像となり、頭の中に映し出されるのです。眠っているときに見る「夢」と同じです。

前話でも触れましたが、「読書好きの人は、文字を音に変換して読む」んだそうで、本は「活字の集合体」なのか、「映像を作るもと」なのか、それぞれなのは、備わった能力だったり、小さいときの訓練なのかな、という感じています。

ちなみに、我が家の子たちは、自分たちが見た映画の本をよく読みます。映像を思い浮かべやすいので、読みやすいだろう、と思ってです。末っ子も、いま、活字だらけのトイストーリーの本を読んでいます。ゆっくりですが、楽しいようです。

あとは、「ママ読んで」と言われたときには、一緒に横に並んで、文字を指で追いながら読んだりしました。文字と音を結びつけるためです。そして、見開きごとに、絵本の絵をみて、「この主人公の子は、どういうきもちだったのかな?」と、なにかしら文字にはないことなどを聞くようにしていました。想像する訓練です。

三人育ててようやく、こどもへ働きかけることへの意味が分かってきた感じです。

受験生を持って本当に、読書力の大事さを痛感します。
読書の好き嫌いは別として、活字を音、そして映像に変換できるようにしてあげられると、勉強はあらゆる活字との付き合いになるので、良いと感じます。

さぁ、2年生になった末っ子、読書好きにしてあげられるかな?


「一芸に秀でる子」をモットーに、部活のために中2から私立に転校して寮生活を送っている中3、受験勉強を自ら希望し、読書力だけで乗り切ろうとする小6、彼氏アリのおしゃまな小2の三姉妹を育てる母です。普段は、書籍などのデザイン・編集・雑用をこなす、獅子座のAB型です。