神は、ある日、2人に神に捧げものをするように命じた。アベルは、神が一番喜ぶものは何かと考え、自分の飼っていた子羊を捧げた。一方、カインはどうすれば自分が一番困らないかと考え、果物と穀物を捧げた。神はアベルの捧げものを選んだ。
嫉妬にかられたカインは弟のアベルを殺してしまう。
神はアベルを探したが、見つけることができなかった。そして、カインにアベルの居場所を尋ねると、
この話は、ちょっと違和感がある。神は主観的構成要件を重視しているように思えるからだ。すなわち、アベルは神を第一に考えた。しかるに、カインは自己の利益を一番に考えた。とはいえ、子羊と果物・穀物を比べるのは間違っている。果物・穀物であれば、その種から肥沃な大地を得ることができると考えることもできるからだ。神は主観的構成要件のみに注目し、客観的構成要件を無視している。神はちょっと了見が狭いように思える。もしくは、捧げものならばどんな粗末なものでも嬉しいといった寛容の姿勢を示すべきではないか。そうでなければ、富めるもののみが富み、貧しいものは貧しいままという負の連鎖の再生産になってしまうからだ。
皆さんはどう考えますか?
以上