見出し画像

【読書】アレクサンドロス大王┃病的な西洋史観の始まりのはじまり

アレクサンドロス 大王( 紀元前 356〜 前 323) は、 ギリシア 北部 の 山間 部 に ある マケドニア 王国 で 生まれ、 アテネ の 哲学者 アリストテレス から 教育 を 受け た。 父 王 フィリッポス 二世 は マケドニア の 領土 を 広げ、 アテネ など 古代 ギリシア の 都市国家 の 大半 を 支配下 に 収め た。 父 が 劇場 で 暗殺 さ れ、 アレクサンドロス が 20 歳 で 王位 を 受け継い だ。

デイヴィッド・S・キダー; ノア・D・オッペンハイム. 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 (p.56). 文響社. Kindle 版.

まあ、大層なご身分ですこと。

アレクサンドロス の 軍隊 は、 本拠地 で ある マケドニア を 出発 し て、 ギリシア、 シリア、 エジプト、 メソポタミア を 征服 し た。 さらに アレクサンドロス は、 ペルシア 王 ダレイオス 三世 と 戦っ て これ を 破り、 王 に なっ て 六 年 後 の 前 330 年 には ペ ルシア 帝国 を 滅ぼし た。

デイヴィッド・S・キダー; ノア・D・オッペンハイム. 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 (pp.56-57). 文響社. Kindle 版.

要は戦国武将ですね。

征服 者 で ある ギリシア 人 は、 戦い で 破っ た 民族 の 文化 を 単に 破壊 する のでは なく、 これ を 吸収 し、 ヘレニズム と 呼ば れる 新た な 融合 文化 が 誕生 し た。

デイヴィッド・S・キダー; ノア・D・オッペンハイム. 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 (p.57). 文響社. Kindle 版.

異種交配が生じるのは当然のことで、それをさも戦利品のように記述するのはいかがなものか。未開ーー西洋文明から見てのそれーーの民が幸福でないという理由はいささかもない。未開を開墾することが必ずしも善であるともいえない。歴史の始まりの始まりで、このように自己正当化が激しい西洋歴史観は修正を迫られるはずだ。

アケメネス 朝 を ほろぼし てからの 大王 は この 評価 とは 異なる 行動 が 目立つ。 彼 は ペルシア 風 の 衣服 を まとい、 東方 風 の 跪拝 礼 を 導入 し、 部下 に 強要 し て いる。 有力 な 部下 だっ た レオンナトス が, ペルシア 人 が 跪拝 礼 を おこなう のを み て 笑っ た ところ, 大王 は 激怒 し た との 記録 が アリアノス の 大王 伝 に 登場 する。

新もういちど読む山川世界史 (p.38). 山川出版社. Kindle 版.

人間的にも問題あったんですね。どだいこんな何万何千人を殺したひとを英雄視するなど、現代人の感覚からいって無理というものだ。ガラガラポンしてグローバルヒストリーは修正が必要だ。

以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?