「何もない」が体感できる世界最古の砂漠はどこに?
「何もない」という名前のついた世界最古の砂漠がどこにあるかご存じですか?
はい、それはアフリカのナミビアという国にあるんです。その名も「ナミブ砂漠」。
このナミブ砂漠、約8000万年前に生まれたという途方もなく長い歴史があります。さらに、写真で見る砂丘が連なるその姿があまりにも美しいのです。タンザニアに住む日本人のお友達から、この砂漠を訪問した時の写真を見せてもらった瞬間に「私もここの行きたい!」と即、決意、子どもたちの学校の休みにあわせて早速行ってきました。
ナミブ砂漠以外にも、ナミビアでは驚きがたくさん。アフリカを知ったつもりでいた私が「まだまだアフリカのことを理解していなかった」と実感したナミビアでの体験についてはこちらからどうぞ。
今日は、そんな世界最古のナミブ砂漠への旅にあなたをお連れします。
見渡す限りの砂漠
その砂漠はナミビアの首都のウィントフックから車で5時間ほどのところにあります。首都を離れると、まったく車も人も見えなくなります。
なぜなら、ナミビアは世界で2番目に人口密度が低い(1位はモンゴル)国だからです。1キロ平方メートルにいる人数は3人(日本は335人)。
この人口密度の低さを思わせる景色が5時間ずっと続きます。5時間走って、通り過ぎた車は10台あったかな?人は…見たかしら?
砂漠の風景を見慣れてきた頃に、宿泊するテントが見えてきました。
さっそく翌日に、砂漠を見に行きます!旅らしく、ゆっくり朝食を食べていきたかったのですが、「朝日を見に行くのがよい」「暑くなる午前中から行こう」というアドバイスが多かったので、朝早めに出かけて、途中の休憩所で朝食を。
地図では休憩所のはずなんですが、ついて見ると、だだっ広い何もないエリア。もちろん、私たちしかいません。車の後部座席から、目の前に広がる砂漠と砂丘を見渡しながら、朝食をほおばりました。
圧巻の「デューン45」
これです、これです、私が上りたかったのは。
デューンとは砂丘のことで、「デューン45」は入口ゲートから45キロ地点のところにある砂丘という意味。こういう砂丘があちこちにあるのですが、この45は、観光客が上ることを許されている砂丘の1つなんです(他に40も登れました)。
歩いてみると、砂粒が細かくて、ハダシで歩くと気持ちいいんです。
観光地のはずなのに、訪問者は私たちとあと2組だけ。
みんな、暑くなる前の日の出の頃に来るようです…
デッドフレイ
砂丘を見ることができて感激しているところで、次の目的地、デッドフレイへ向かいます。
砂丘は目の前で車を停められましたが、デッドフレイは、車を降りて20~30分ほど歩かないといけません。小さい子どもを連れていたので、これはちょっと誤算だ!とあせりました。
着いたのがお昼前くらいだったので、すでにかなり暑かったですが(みんな、暑くなる前の日の出の頃に来るようです…)子どもたちは、意外とサクサクと歩いてくれました。
周りに広がる景色が、スターウォーズの映画の中に入ってしまったような
とても非現実的な風景です。
さらに、「デッドフレイはこちら」みたいなサインは一切ないので、他の人たちが歩いていくのをついて行って、きっとこっちのはず、と思いながら歩きます。
するとやっと遠くに見えてきました。
このデッドフレイは「死の沼」という意味。ここには1,000年前は水があったのだけど、その後干上がってしまい、今はその形跡だけが残っています。クレーターのようにひび割れた白い大地に枯れ木が残ってその姿がとても幻想的なんです。
帰りに、砂丘にタイヤがはまって動けなくなっているおじさんに遭遇。男性陣たちがみんなで車を押して救出しました。
「何もない」を楽しむ
ナミビアの一番の見どころでもある「ナミブ砂漠」をご紹介しました。
タンザニアに移住してから、遊びにきてくれる友達に、「アフリカのおススメスポットはタンザニア以外にどこがある?」と聞かれることが増えましたが、私は声を大にして「ナミビア」と答えます。
ナミビアとは現地の言葉で「何もない」という意味だそうですが、まさにそれを体感させる旅でもありました。旅行にいけば、普通はどこも人が多いですが、ナミビア旅行はまさにこの「何もない」をあちこちで感じられます。暑い時間をさけて朝に来る人が多いということもあったと思いますが、それにしても、観光地なのに、まるで砂漠に私たちしかいないような体験ができました。
アフリカを旅する機会があれば、ぜひナミビアのナミブ砂漠にも訪れてみてください。
#一度は行きたいあの場所
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