苦手なAirbnbのCM
最近YOUTUBEでよくAirbnbのCMを見る。いくつかAirbnbのCMはあるみたいだが、「きみはともだち」がBGMに使われているバージョンのCMが何となく苦手である。初めて見た時からそうだったのだが、なぜだろう。少し言語化してみた。
思うに、「ある程度いい大人になった人間が、大学生のような"俺らイケてるぜ"雰囲気を醸し出す」ということに苦手意識を覚えているのではと考える。もしこのCM内の登場人物が高校生・大学生であったなら何も感じなかっただろう。しかし登場人物を見ると恐らく彼らは20代半ば~後半であろう。赤ちゃんを抱えている女性もいる(赤ちゃんはめっちゃかわいい)。多くがアーティスト風の身なり。そんな"イケてる"人間同士で集まり、"イケてる"瞬間を切りとり、SNS(今回の場合はCM)に投稿する。そこに何とも言えない違和感を感じたのだと思う。
自分は20代後半で、30代も視野に入ってきたくらいの年齢である。インスタを使っているが、同世代の友人にこのような投稿をする人はほとんどいない(いなくなってきた)と言える。当たり前だろう。社会人として働くうちに世の中には色んな考えの人間がいて、社会における価値の出し方は様々であるということに気づいていくのである。学生時代の「イケてる⇔イケてない」の括りなんてものは無くなっていくのである。それと同時に自分が"イケてる"と思っていることは他人にとっての"イケてる"ではないことが多いことにも気づき、価値観の同じ人間で集まり作った"イケてる"をSNSに投稿することも少なくなってくるのである。素敵な時間というのは仲間内でだけで共有すればいいものではないか。
そんなこんなで久しく"イケてる"投稿を見ていなかったため、さらにそれ(Airbnb CM)がある程度いい大人によって撮られ編集され配信されたものであったため、何となく苦手意識を覚えたのだと感じる。言語化完了。ちなみにこのCMはとある写真家の仲間内の旅行を切り取ったもので、設定のあるフィクションCMではないみたいです。