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【企業分析】9616 株式会社共立メンテナンス

8月から無職を謳歌しているともです。
無職になって1ヶ月が過ぎましたが、最近は株式投資を楽しんでいます。今まではほとんどETFだったので、あまり個別株の分析はやってませんでしたが、実際やってみると面白くて時間を忘れて没頭してしまっています。

誰にも見せずにやるよりは、ブログの記事にする前提で分析する方が分析にも身が入ると思うので、今回は分析結果を記事にしてみたいと思います。
今回の分析テーマは、証券コード 9616 の株式会社共立メンテナンスです。
こちらはドーミーインを運営する企業ですね。

分析の手順ですが、ざっとビジネスモデルを整理しどのようなポイントが成果に影響を与えそうかを考えた上で数字を分析していきたいと思っています。


ビジネスモデル

共立メンテナンスは、寮事業、ドーミーイン事業、リゾートホテル事業の大きく3つの事業を行っている企業です。
この記事では、ドーミーイン事業とリゾートホテル事業の2事業について分析をしてみます。
2事業のビジネスモデルについて、ビジネスモデル図解ツールキット(https://note.com/tck/n/n95812964bcbb)を用いて図解してみます。


共立メンテナンスホテル事業のビジネスモデルと確認点

ビジネスモデルについてですが共立メンテナンスはドーミーインというビジネスホテルとリゾートホテルを運営しており、利用者に提供し、その対価として金銭を受け取るというビジネスモデルです。

この場合、売上高は以下の式で算出できると思います。
売上高 = 部屋数 ✖️  稼働率 ✖️ 1泊あたり単価

そして、それぞれの要素に影響を与えるのではないかと思われる事象について、ChatGPTと一緒に考え、吹き出しの中に記載しています。
ここからは、それぞれの事象が今後どのような見込みなのかを読み解きながら共立メンテナンスの事業がどうなるのかを考えてみます。

観光客数について

まずは、国内観光客/インバウンド客の2024年の状況について調べてみました。
結論、国内観光客数は2023年度からほぼ横ばい(微減)、インバウンドは23年度比30%増との予測が出ています。
インバウンドについては、6,7月の2ヶ月連続で過去最高を更新するなどかなり盛況のようです。
ホテル需要も強そうですね。

旅行者数予測(https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2023/12/20_jtb_2024-annual-outlook.html)


訪日外国人客数実績(https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20240821_1530-1.pdf)

ホテルの稼働率/単価

全体として観光客数は多そうなんですが、共立メンテナンスが運営するホテルの稼働率はどうなんでしょうか。決算資料から読み解いてみます。

https://www.kyoritsugroup.co.jp/cms/wp-content/uploads/2024/08/2025_1_siryo.pdfより

ドーミーイン事業の稼働率は高い水準(80%代後半)で安定しています。
観光庁によればビジネスホテルの業界標準稼働率は70%前後とのことなので、かなり稼働率は優秀だと思われます。
単価についても右肩上がりで需要が強いことが伺われます。

部屋数について

https://www.kyoritsugroup.co.jp/cms/wp-content/uploads/2024/08/2025_1_siryo.pdf

部屋数について調べてみると、26年3月期より部屋数の増加ペースが加速し、28には20,000を超える予定となっています。(24年3月末で17,167件)

ここまでを一旦まとめると、ドーミーインの事業において売上は以下の式で表すことができます。
売上高 = 部屋数 ✖️  稼働率 ✖️ 1泊あたり単価

そして、各要素を見たところ順調に成長していることが分かります。
ということは、今後も順調に売り上げを伸ばしていくことができるのではないかと考えられます。

利益について

売上は右肩上がりで成長するとしても、利益はどうなのでしょうか。
特に最近は各種値上げにより光熱費や食品代が上がったり、人手不足による賃金のコストが増加していることが考えられます。
これらのコストアップ要因をクリアしちゃんと利益が出せるのでしょうか。

ここではきちんと利益が出ているかを確認するため売上高と営業利益、営業利益率を見てみましょう。
決算資料をもとにグラフ化してみました。

コロナ禍(21年3月期、22年3月期)は流石に厳しい状況ですが、23年3月期
から徐々に営業利益率が回復してきており、24年3月期は8%を超えてきています。
これはコストをしっかりと吸収しながら利益を上げられる体制となりかなり筋肉質な構造になっていると言えると思います。

まとめ

ここまで、共立メンテナンスのビジネスモデルと数字をみてきました。
今後の業績にもかなり期待が持てるのではないかと思います。

正直なぜそんなに稼働率が高いの? とか、
その他の数字どうなん? とか、
まだまだ分析できていないことが多いです。

一旦力尽きたのですが、その他の分析は引き続き以下のGoogleスライドを
更新していきたいと思いますので、よければご覧ください。
https://docs.google.com/presentation/d/1_ZkAyfiBG0kre7XnDIS3VCjbPKN-A6rmkqS943wj3qI/edit?usp=sharing
※一応公開設定しているつもりなのですが、もしできていないようであればご教示ください。

引き続きこんな記事を書いていこうかなと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。
分析に対するコメントなどもいただけると嬉しいです。

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