お箸で 掴むのは 料理だけじゃなくて
引っ越しも ある程度 落ち着いて 後は ライフラインを 整えるだけになった。
11月28日。
銀座を 駆け巡る風は 冬への ステップアップを 順調に 続けていると 分かるほどに 全身を 包む。
『小割烹 おはし』
それが 出会うべくして 出会う人達との 集合地点だった。
各々の諸事情もあって 集まれたのは あたすを 含めて『4人』だ。
『弟』こと『逢坂志紀』くんとの 邂逅は 神様が 先延ばしにして 楽しみを 1つ とっておいてくれたらしい。
粋なことを してくれるもんだね。
一足早く『おはし』に 到着した あたすは 相互フォローをしている『Verde』さんに 連絡をした。
『もう少しです。先に 予約した名前で 入っていてください。』
とのことだったので 店員さんに 予約の名前を伝えて 待つことにする。
程無くして『お三方』が やってきた。
「お待たせしました。Verdeです。」
「hikariです。」
「ますみです。」
「ふゆほたるです。」
和やかなお店の雰囲気と 相まって 4人の挨拶は 晴れやかなモノだった。
Verdeさんは 麗しきレディというのが 1目見ると 1言 話すだけで 分かるほどで。
hikariさんは ありのままを 水面に 映したような 透明感を 覚えて。
ますみさんは 優しく微笑む姿が 母なる大地という 言葉を 彷彿とさせて。
今回のコース料理の お品書きは だから 要らなかったのかもしれない。
実際に 感じて メニュー名を 決めなさい。
そう 言われているような気がして。
ここで プチ事件勃発。
Verdeさんが 赤ワインを。
hikariさんは ジントニックを。
ますみさんは 日本酒を。
あたすは レモンサワーを。
チェイサーで お冷やを 頼んだんだけど レモンサワーと お冷やを 間違えて 乾杯をしてしまうという 可愛く ほっこりする事件が 発生しました笑
そのあと もう一度 しっかり 注文をし直して 無事に 2回目の乾杯と 相成りまして。
でも この事件は『事件』ではなく『心解』に なってくれた。
お互いに 文章や音声を 知ってはいるけど『本物』は 知らないわけで。
その瞬間を 共有してみないと 分からないことが ほとんどなわけで。
名俳優として 活躍された『大杉漣』さんの 息子さんの写真展が 開催されたらしく そのフォトブックを 見せてもらった。
1枚1枚の写真から 伝わってくる情景を 鮮明にさせてくれるように 添えられた 短く 濃厚な一言。
「これ 1枚で 物語つくれますよ 自分(笑)」
そう言い切れてしまうほどに 美しく 叙情的な 作品のオンパレードだった。
いっぱい お話をしたので ここからは あたす的『お三方 名エピソード集』から 1つを 紹介してみます笑
hikariさんが 飛騨高山を 訪れた時。
「あそこは 来るべき人が 導かれるような雰囲気が あった。」
と 教えてくれた。
このエピソードを 聞いた時 あたすは『全ての物事は 選ばれている』のだと 感じた。
『なんとなく』
感覚で 近付いたり 離れたりする 命在るモノが 本来 備えている『防衛本能』に 従っているだけなのかもしれないなぁなんて。
hikariさんは 話していると 重要な点を 気付かせてくれた。
あたすが 想い描いているビジョンを 見据えての 最大のアドバイスをしてくれた。
やっぱり みなさん あたすより 長く生きて 現在を 迎えているので どの言葉も 勉強にしかならなかった。
お次は Verdeさん。
大杉漣さんの息子さんの写真展に 行く時に アナザーエピソードが 発生していたらしく それは『hikariさんのメイク&ドレスアップ』だった。
「hikariさん アイラインも 引いたことないって 言うから 全部 コーディネートしちゃったの!」
楽しそうに 笑いながら 教えてくれる Verdeさんは 可憐な少女のような笑顔を 携えた 麗しい女性だった。
優しさの中にある 力強さ。
そんな印象が 深く残る エピソードだった。
当のhikariさんも 恥ずかしそうにしながら 嬉しそうにしていたから みんなで また 笑顔になった。
お次は ますみさん。
ますみさんは ご結婚を なされているのだが 2度目なのだそうだ。
その再婚相手さんとの エピソードが 面白くも 感動的で。
「あたしさぁ…今の旦那さん 初めて見た時『ないわぁ~』って 思ってたからね!笑」
明るく 楽しんでいることが 分かる先にある 心からの愛情を 感じていた。
ケーキ入刀。
それは 本来 夫婦になる『2人』が 永久の愛を ケーキ以外は 断ち切らない為のモノなんて 勝手に 考えているんだけど そうじゃなかった。
ますみさんのケーキ入刀は『3人』で だったのだ。
息子さんを 連れての再婚。
そして そのケーキ入刀は『夫婦』になるのではなく『家族』になることを 意味していた。
どうやら Verdeさんは 家族愛の話に めっぽう 感じるモノがあるようで。
「ダメだ…何回 聞いても 泣いちゃう…」
その『温情』の涙は またも 美しかった。
『初めは そんなに 惹かれなかった。 だけど 過ごした時間の中で 確信に 変わっていった。』
それは あたすが 想い人に 対して 抱いている 願いに近い 想いに とても 似ていた。
今すぐに 何かが あるわけじゃなくても。
交わるべきタイミングで 交わって 支えていけたらなんて。
それは 間違いなく あたすの心底に 確かに 存在していて。
心は 自然と 共鳴していたのかもしれない。
あたす自身の話も 話して みなさん 真っ直ぐに 受け止めてくれた。
9つの時に 両親が 離婚をして 母の故郷に 向かう列車で 流した 母の涙を見て『守りたい』と 幼心に 思ったこと。
生涯を掛けて 最後に 辿り着くのは 想い人だということ。
そして 歌と文章で 伝えていきたいから 東京に 来たこと。
お母さんの話を 聞いたら また Verdeさんが 涙ぐんでいたのも 想い人とのエピソードを 話す度に『妄想が 止まらない』と 興奮を抑えるのに 必死なhikariさんも そのやりとりを聞きながら 優しい笑みを 浮かべてくれていた ますみさんも。
全ては 宝物です。
有り難いことに みなさんから お土産まで もらっちゃって。
Verdeさんは チョコクッキーと 手作りのマスク『ほんの気持ち』と 鈴の付いた匂袋に メッセージカード付きと…頭が 上がりません!笑
使わせていただきます。
hikariさんは 和三盆ポーロを。
お家に帰って みんなで お茶を飲みながら 美味しくいただきましたよ。
ますみさんは 雪の降るイラストが付いたポストカードと 手作りのお味噌をくれた。
今朝 厚揚げと豆腐を入れて お味噌汁にして 飲んだら 心身ともに 温かくなりましたよ。
みなさん 本当に ありがとうございました!
この縁は 繋げていきたいものです。
『今日から 新居で 生活 開始。 遊びに来やすい状況になったら おいで笑』
『頑張れ!』
『迎えにいかなきゃいけないからなぁ…想い人の『頑張れ』は 生きていく理由には 充分だよな笑』
さて…ガスの立ち会いをして 電気と水道の 手続きも 進めなきゃ笑